2010年12月終了アニメ総合評価 その2
その1 からの続き屍鬼点数:78点人体実験、集団リンチ、胸への杭の打ち込み等などヨスガとは違う『残酷描写』という表現の限界を見せてくれたアニメでしたね。実際最終回まで見てみて、露骨な規制らしきものが一切なかったのが未だに不思議でなりません( ゚д゚ )その残酷描写の数々や、舞台となった村の雰囲気や環境から始めのうちはひぐらしと比較されがちでしたが話が進むにつれ、全くの別物である事が明確になりましたね。ひぐらしの主題は『仲間を信頼し悩みを打ち明けることの大切さ』を説くという正解のある物語でしたがこの作品は人間と起き上がり達の対立に関し人間側は村を失い、屍鬼側は仲間のほとんどを失うという結末を迎え決着は付かず痛み分けのドローしかもどちらが正しくて、どちらが間違っているのかという明確な正解が導き出される事もありませんでした。作中でよく使われていた、神が存在するのだとしたら両者に鉄槌が下ったのだと解釈できますし原作者の方の中にも正解はないんじゃないんでしょうかね?でもそんなシビアさが、屍鬼の魅力であり物語に引き込まれる要因の一つであったのかなと思います。救いようのないお話ではありましたがシリアスな物語の随所に盛り込まれていたコメディタッチな描写には、かなり笑わせて貰いました(≧▽≦)具体例を上げるなら、正雄と恵の夫婦漫才や辰巳の絶望的なセンスの服装、やすよのセクスィーネグリジェ等など…中盤~終盤の絶望的な怒涛の展開にも、これらの描写のお陰でいくらか気持ちを楽にして視聴し続ける事が出来ました。特に屍鬼になった後の正雄のヘタレ言動は砂漠の中のオアシス状態になってたかとw唯一残念だったのは、じっくりと屍鬼によって追い込まれていった序,中盤の展開とは打って変わって人間のターンとなる後半に入った途端キャラの心理や行動理念等の描写が希薄になってしまった事。人間がいくら残酷な生き物だとは言えそれまでのんびり平和に暮らしていた村人達が大した葛藤もなく、わずか数日で殺しに慣れたりなんかするはずがないしさすがにリアルさに欠けると思う。その辺と、最終回の不完全燃焼さを除けば文句なしの良作だったんじゃないでしょうか。どうやら、DVDでTV未放送分の話が2話分あるようなので機会があったら手に取ってみようかなと考えています(^^♪(・ko・)ヒソヒソ(そういえば最初は奇抜なキャラデザに拒絶反応が出てたのに今は全然気にもならなくなってるな…やっぱり慣れって怖い!ヽ(ヽ>ω<))アマガミSS点数:75点まずは一人のヒロインに付き、4話という割り切った構成が上手くハマっているのが印象的でした。きっと前作キミキス(制作会社は違います)の悪い反響を見て敢えて、大きく編成を変えてきたのでしょうね。一つのワールドで、ヒロインと満遍なく絡ませようと思ったらどうしても主人公が節操なしに見えてしまいますし全ヒロインの魅力を公平にみせていくにも結局、このやり方がベターなのではないかと思わされました。さて、あとは内容について少し突っ込んでいきます。序盤のはるか~七咲編までは、もうまさに変態紳士の独壇場!犬、人質、ヘソ、教官、ラーメン等など…数々の異質なプレイを披露してくれ自分を何度も大爆笑の渦に巻き込んでくれました ≧∇≦梨穂子編のつまらなさは、個別記事で散々なじってきたのでここでは略して、次は絢辻さん編。七咲編辺りから、少しずつなりを潜めていた変態プレイもそろそろ解禁かと思っていた矢先にまさかのストーリーで魅せてくれる路線に変更ですからねぇ。絢辻さんの裏表のない素敵な人(笑)という魅力を生かしつつ橘さんの紳士っぷりも最高潮!んでもって、今まではギャグパート扱いだった『10年後』も上手く使って、これ以上ないくらい綺麗な完結の仕方でした。この一連の流れには、今まで良くも悪くもアマガミをギャグアニメとしてしか見てこなかった事もあり正直、かなり驚かされました(゚∀゚;) そして最終章の上崎編では橘さんのクリスマスのトラウマ原因が判明。さらに絢辻さん編に続き、ここでも彼が全ての罪を許すナイスガイっぷり披露。上崎編に関しては、全く不満がないと言えば嘘になりますが1話完結、そして物語の締めとしては上々の出来だったと思います。正直、変態プレイだけで最後まで完走されていたらここまでの高評価には繋がっていないですしそういう意味でも絢辻さん編がキーシナリオだったと言っても過言ではないでしょうね。アマガミを、単なるネタアニメで終わらせなかったスタッフは実に良い仕事をしたと思いますわ(^^♪最後に、シナリオとヒロインの魅力を踏まえた好きな編ランキング。絢辻さん>>グラマラスボディー>>>上崎>メデューサ>>七咲>>>>ラブリー>>>>>>ぽっちゃり(  ̄ノ∇ ̄)小声で(正直グラマラスボディーは、かなりの名言だと思うw)荒川アンダー ザ ブリッジ*2点数:70点一期の総合評価の時は、80点を付けられる程個人的にドツボにハマった大安定の爆笑作品だったのですが正直、二期は若干パワーダウンした感が見受けられました。まあパワーダウンと言うよりは話の当たり外れが激しくなり不安定さが増したといった方が正しいかもしれませんね。色々と理由はありますが、一番の問題は個別記事でも散々言ってきた『アマゾネス』という新キャラにあります。作者としては、ギャグ作品によくある飽きを防止する為に投入したのだとは思いますが個人的にアマゾネスの作られたキャラはどうにも笑えないし、中の人のヤケクソ気味な演技も相俟って生理的に受け付けなかった。それに最も致命的だったのは、度々発せられる意味不明な言語。要するに、何を言ってるか聞き取れない時が多聞にあった事ですね。小林ゆうさん…悪ノリも程々にお願いしますm(__)m新キャラは、上記の通り受け付けない事が多かったのですが既存のキャラで展開された話は一期に勝るとも劣らずな面白い回が多かったです。特に鉄人兄弟の筋肉回と、亀有病の発病回は荒川でも1,2を争う程、自分を大爆笑の渦に巻き込んでくれました(≧▽≦)ホント、あの時奪っていった腹筋返せ!って感じですwそんな訳で、良い所も悪い所もありトータルで見ると前期には少々劣るものの他の作品と比べると、充分に良作認定出来るギャグアニメだったかと。金星問題も全く片付いてないですしいずれ三期にも期待したいですね(^^)侵略!イカ娘点数:70点ぶっちゃけ視聴前は、全く期待してなかった作品の一つでしたね。理由としては、お子様向けっぽい雰囲気と少年チャンピオン漫画が自分の肌に合わない事が多いといったところでしょうか。そして放映後でも、基本的にその考えは変わらずオチがないし、面白みに欠けるなぁと思いつつも結局、いつの間にか最後まで完走しきっていたと…そこで振り返ってみて改めて自分の心が、いつの間にかイカ娘に侵略されていた事に気付いたんですよねぇ~イカちゃん…恐ろしい子!(´Д`)それ以外では、早苗がお気に入り♪特に、あのイカちゃんにもっと好かれたい故に決意した『イカ娘断ち』の話は、実に壮絶だった…日数を重ねるごとに段々と身体はやつれ、精神まで病んでいく彼女の姿は痛々しくて可哀相と思いつつも、正直笑いを堪え切れませんでしたwあのイカちゃんへの異常とも思える程の執着心にはある意味尊敬の念すら覚えます。。。To LOVEるとは、別のベクトルで頭を空っぽにして見られる希少な作品だったと思うので二期があるのであれば、ぜひお願いしたいところですね(^^)/その3 へ続くにほんブログ村良ければ、1ポチ( `・∀・´)ノヨロシクです