|
|
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
│<< 前のページへ │一覧 │
「金子みすゞ名詩集」 金子みすゞ 彩図社 571円 明治36年、山口県に生まれた童謡詩人金子みすゞ。彼女の残した作品には、小さな動植物に対する深い愛情や悲しみ、そして子供の持つ独特の感性などが、みずみずしい言葉で綴られています。こころに響く金子みすゞの詩を味わってください。(帯広告より) 2012年5月、読破。 先日、姫路文学館で開催されている「金子みすゞ展」へ行ってきました。 彼女の詩は、普通誰もこんな風には思わないだろうと思う言葉にたくさん出会います。その鋭い感性に恐さすら覚えます。 「不思議」、「小さなうたがい」、「雀のかあさん」、「誰がほんとを」などが印象に残りました。 ![]()
「殺気!」 雫井脩介 トクマノベルス 905円 エスカレーターで上るにつれ、急に回りの温度が変わったような、不快な熱気を肌に感じとっていた。 「下りよ。何か、嫌な予感がする・・・・・・」 女子大生の佐々木ましろは、十二歳のとき、何者かに拉致監禁された経験がある。無事に保護されたが犯人は不明のまま。今、その記憶はない。ひどいPTSDを抑えるため、催眠療法で封じ込めてしまったからだった。そのためなのか、ましろには特異な能力---周囲の「殺気」を感じ取る力が身についている。アルバイト先の自然食品店では、その能力のおかげで難を逃れたこともある。タウン誌記者の丸山次美はましろに興味を持ち、過去の事件を調べ始める。失われた過去とともに現れたのは、驚愕の真実と、幼き友情の再生であった。青春ミステリーの傑作!(表紙カバーより) 2012年5月、読破。 雫井作品としては、今までとガラッと雰囲気の違う作品でした。 青春ミステリーのミステリーの部分もある程度楽しむことができましたが、この作品は、むしろ、主人公ましろの青春小説の部分(バイト先での強盗事件のエピソードやファッションコンテストのエピソードなど)が面白かったです。 ラストは、結構好きですね。あのまま終っていれば、深い傷を残したままになるところをうまくハッピーエンドで終らせています。「なぜ、止まらない」とも思ってしまったのですが、それじゃ、ぶち壊しですよね。 ![]()
「走れ! T校バスケット部4」 松崎 洋 幻冬舎文庫 進学や就職などでそれぞれの道を歩むT校メンバー。陸上に転向したメガネは国際陸上に出場、健太はフードファイターとしての才能を開花させ、俊介は貧しい人たちを救うためシエラレオネへ向かう。一方、W大に進んだ陽一は選手としての引退を決意、教師を目指す---。固い絆で結ばれたT校メンバーのその後を描く人気青春小説シリーズ、第四弾。(表紙カバーより) 2012年5月、読破。 T校メンバーは、それぞれの将来の夢を持って別々の人生を歩んでいきます。物語はT校のバスケットを描いていた時点に対して、どんどん拡散しています。とこまで広がっていくのでしょうか? この物語に登場する人物は、揃いも揃って善人ばかりです。また物語も出来過ぎです。でもそれが面白くて、そして感動しているのですから欠点ではないですね。 ![]()
「先生と僕」 坂木 司 双葉文庫 571円 都会の猫は推理好き。田舎のネズミは・・・・・・? ---ひょんなことから大学の推理小説研究会に入ったこわがりな僕は、これまたひょんなことからミステリ大好きの先生と知り合う。そんな2人が、身のまわりにあるいろいろな「?」を解決すると同時に、古今東西のミステリ作品を紹介していく連作短編集。事件の真相に迫る名探偵は、あなたをミステリの世界に導く名案内人! 巻末みは仕掛けに満ちた素敵な「特別便」も収録。(表紙カバーより) 2012年5月、読破。 ここで扱われている「日常の謎」は、もうひとつという気もしますが、主人公の二人(大学の僕と中学生の先生)のキャラが魅力的です。シリーズ化されるのでしょうか? ![]()
「チェーン・ポイズン」 本多孝好 講談社文庫 695円 本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか? 人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは? 心揺さぶるミステリアス長編。(表紙カバーより) 2012年5月、読破。 毎回、本多孝好は期待を裏切らない著者です。面白かったです。 ただ、ネタバレになるので触れませんが、初期の段階で著者が仕掛けたトリックに珍しく気づいてしまいました。 その部分では残念ながら楽しめなかったのですが、“生きがい”を見出した人の行動に感動させられました。 物語の結末は、読んでからのお楽しみ。おススメの一冊です。 ![]()
「奇面館の殺人」 綾辻行人 講談社ノベルス 1280円 奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が“顔”を隠すなか、妖しく揺らめく〈もう一人の自分〉の影・・・・・・。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、〈奇面の間〉に転がった凄惨な死体は何を語る? 前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する! 名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くして放つ「館」シリーズ、直球勝負の書き下ろし最新作。(表紙カバーより) 2012年5月、読破。 著者の代表作でもある「霧越邸殺人事件」同様、超本格ミステリです。 作中に鏤められた伏線が収斂していき、提示された全ての謎が論理的に解決さて、鹿谷門実が犯人を指摘します。後半のその推理の展開が鮮やかで、一気に読みました。 ただ、個人的には館シリーズに対して今まで感じていた“ワクワク感”がなかったです。「十角館の殺人」を読んでから20年以上経ちました。読み手側の変化が大きいのかもしれません。 ![]()
「このタワーがすごい!」 鈴木重美 中公新書ラクレ 800円 世界に類を見ないタワー大国ニッポン。タワーの歴史から珍塔・名塔の紹介、タワーキャラクター、今は消えた塔まで網羅。写真・データ多数収録。読むと「塔見」の旅に出掛けたくなる!(表紙カバーより) 2012年5月、読破。 東京へ出張した時に、浅草の本屋さんの東京スカイツリー特集コーナーで見つけた一冊。 読み易く一気に読みましたが、タワーの何に焦点を当てたかったのか、読後曖昧な印象が残りました。でも、タワーに上りたくなったのは確かです。東京スカイツリーもいいですが、まず東京タワーに上ってみたいですね。 個人的には、今はない“大阪タワー”や“舞子タワー”の紹介がなかったのが残念! 自分が上がった数少ないタワーでもあるので。 他に自分が展望台へ上がったタワーは、タワーの定義が難しいですが、京都タワー、神戸ポートタワー、通天閣、梅田スカイビル空中庭園展望台、名古屋テレビ塔、手柄山中央公園回転展望台、明石海峡大橋主塔、五老スカイタワー、明石天文科学館ぐらいです。考えてみると、ほとんどが子どもが生まれてからです。 この本で紹介されているサイト“全日本タワー協議会”、“TOWER FANTASIA”は、タワー好きの人は、一見の価値ありです。 ![]()
4月に読んだ本 4月は、4冊と低調。「大空のサムライ」を読むきっかけとなった「永遠の0」も捨て難いですが、1冊を選ぶとすれば、今月は「大空のサムライ」です。太平洋戦争の撃墜王・坂井三郎の空戦回想録。 4月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1804ページ ナイス数:0ナイス 零戦の真実 (講談社+α文庫)読了日:04月22日 著者:坂井 三郎 大空のサムライ(下) 還らざる零戦隊 (講談社プラスアルファ文庫)読了日:04月17日 著者:坂井 三郎 大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)読了日:04月13日 著者:坂井 三郎 永遠の0 (講談社文庫)読了日:04月07日 著者:百田 尚樹 2012年4月の読書メーターまとめ詳細 読書メーター
「零戦の真実」 坂井三郎 講談社+α文庫 940円 世界的撃墜王が、沈黙を破り初めて明かす衝撃の真実とは!? 零戦の強さと弱点、日本海軍の光と陰。命をかけて闘った戦士たちへの鎮魂歌として、事実を余すところなく証言する歴史的一冊!! 「戦争」という熾烈な戦いの現場に見たものは、何だったのか。 永遠にして不朽の名機と勇士の全てが、ここに甦る!!(表紙カバーより) 2012年4月、読破。 著者のベストセラー「大空のサムライ」とほとんど重なるところがなく、興味深く読みました。 零戦の性能に関して、著者の考えはもちろん、戦時中に米国がほぼ無傷で手に入れた零戦での実験報告の内容や戦後、敵パイロットから聞いた話など詳しく書かれており、零戦を知るには大変役立つ本だと思います。 「大空のサムライ」では、ほとんど触れられていなかった航空隊へ入る前の軍艦での生活(海の男の艦隊勤務です)が出てきます。海軍のしごきが詳細に語られています。 そして士官、海軍の批判。いつの世も優秀な士官とそうでない士官はいるのでしょうが、部隊の生死に係わる判断を下す士官に対して著者の発言も厳しい! 戦後、米国軍の兵の扱いを知ったことも大きく影響しているように感じました。 一方で尊敬できる士官も少なくなかったようで、上司との思い出を懐かしく語っています。 自分は「大空のサムライ」を先に読みましたが、順番としては、その方がいいと思います。 ![]()
「大空のサムライ 下」 坂井三郎 講談社+α文庫 880円 ガダルカナル上空、絶対絶命の危機。敵弾にやられたのだ。頭をやられ、目をやられ、左手も左足もやられてしまった。しかし、死に急ぎをしてはいけない。最後の瞬間まで、生きる努力を怠ってはいけないのだ。 「死の誘惑」を振り切り、坂井はついにラバウルへ還り着く。死と直面し死に打ち勝った坂井。日本には、こんな強者がいた。(表紙カバーより) 2012年4月、読破。 撃墜王・坂井三郎の太平洋戦争における零戦搭乗者としての空戦戦記、下巻。 戦闘機での戦いを詳細に描いており、空戦がどういうものであったのかを知ることができる名作です。死を覚悟し毎日敵機を撃墜に行く彼らの姿は、勇ましくもありますが、同時に戦争の過酷さ、悲惨さを肌で感じさせてくれます。 硫黄島における度重なる敵の攻撃(爆撃)で戦闘機が一機もない状態となり、いよいよ敵が上陸してくることを想定し軍刀や木で作った槍を準備し始めますが、誰とはなしにチャンバラごっこを始める場面は、思わず頬がゆるみましたが、すぐにその行為のむなしさを感じ胸に迫るものがありました。 著者はその後、なんとか輸送機で内地へ戻っていきます。多くの仲間が爆撃で亡くなり、水不足で末期の水さえも満足に飲むことのできない硫黄島からわずか数時間の距離。その内地ののどかな空気に、そのギャップに、著者が戸惑う場面で戦記は終わっています。 小隊長を務めた著者は、終戦当時29歳。多くの素晴らしい若者たちを日本は戦争で失ってしまった事実の重さが胸にグッとくるラストです。 ![]() │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |