格安旅行
最後の日だ。5時に起きて、化粧を念入りにする。おかんが化粧をし始めたのは45歳を過ぎてから。それまではほとんどスッピンだった。人の前で話す仕事を選んでから、化粧を覚えた。人に見られるときれいになるのは本当だ。それまでは化粧もしないで、子供にお金を使っていたのだ。プール当番だって、スポーツ少年団の試合だって、元気よくスッピンで動いていた。海にも行く。散歩にも行く。公園に連れて行く。遠足に行く。親子行事をする。町内の役員をする。子ども会の役員をする。クラスの役員3人分、スポ少役員2人分。馬車馬のように頑張ってきたよ。でもそれが全部無だったなんて・・・頑張っても、美白にならない!花子は今から美白を目指している。これくらいしないとダメなんだね。先を見ないとダメなんだね・・6:23網走発のオホーツク2号(指定席)に乗る。あらかじめ学割を金券ショップで買っていた例の切符だ。席は景色の良い席で真ん中あたりを予約している。同じ乗るなら、景色が良いほうが良いね。端っこだと出入りの人がいて落ち着かない。網走湖が見えて大雪山が見えるらしい。なぜ線路をはさんで右と左が見える席なのか、とても不思議だった。途中、遠軽駅で前と後ろが逆になる。席をわざわざ進行方向に向け直さなければならないのだ。それを知らないおかんたちは、みんな何をするのかビックリした。だけどこれで網走湖と大雪山の見える訳が納得である。今までずっとバスだったので、汽車もなかなか良い。網走湖も凍っている。その上で公魚釣をしている、カラフルな人たちが見える。あんなに天気が良かったのに、大雪山の辺りは雪が舞い始める。前の日に残ったパンを食べながら、揺られる。花子は後半バテている。機嫌が悪い。触らぬ神に祟りなし、と思いながらあれこれ「食べる」と聞く。新千歳空港では2時間の買い物タイムが。搭乗手続きをしてから、買い物へ。飛行機の中で食べる雲丹弁当やおとんへのみやげを買う。途中富士山が見えて感激するが、花子は弁当も食べず、寝ている。一人でさみしく見る。花子へのコーヒーサービスもキャンディーもおかんが貰う。一人で黙々と雲丹弁当を食べる。ちょっとさみしい!後半は花子も辛かったのだろう。よく我慢して一緒に行動しました。花子ちゃん、花マルだ!!これで旅行も終わり。天気が良くて流氷もあって最高だった!明日から普通どおりの生活だ。よーし頑張るぞー!!