高島屋の冷凍ケーキ、冷凍時間が短かったのと数が多すぎたのが原因
暖かな師走です高島屋の溶解ケーキ問題は、原因究明、釈明ともあまりにひどい対応だと思いませんか?元冷凍機屋、現在スケーリング(相似)を生業にしている者として一言言わねばなりません。・例年2週間冷凍し出荷していたが、今年は一日だった問題はそこにあると思うのが普通ですね。・同じように冷凍してみたが全く問題は無かった同じように3,000個並べて実験したのでしょうか。話の内容では一個か二個のようですね。ケーキの大きさを縦横高さ20cmだとすると、3,000個で2.4立米、一辺約3mの塊になります。どういう積み方をしたか知りませんが、密に並べて置いたなら表面が-20℃でも奥まで同じ温度になるには、かなりの時間を要すと素人でも考えますよね。冷凍庫や冷蔵庫は冷却器があり、そこを通過した空気を冷やし庫内を所定温度にします。ですから表面から冷やされることになります。おまけにケーキの梱包は空間が多く、更にスポンジは完全に断熱材です。熱が伝わり難いのです。冷凍冷蔵ショーケースの試験をする場合、熱容量、熱伝導率とも食品に近い模擬負荷を使います。表面に置いたものと、その下の物では温度に数度の差が出るのは常識です。ナイショの話ですが、あまりお客さんがいないところで冷凍食品を買う場合、私は表の物を避け一つ後ろの物を買います。この問題は伝熱の専門家に聞けば計算だけですぐに判明すると思います。(私は実験屋なので計算は苦手)一日か二日、関係者から聞き取っただけで原因は不明と結論付けるのは、いくら何でも無責任。高島屋の暖簾に傷が付くでしょう。ある家庭の冷凍庫一度温度が下がってしまえば、ぎゅうぎゅう詰めの方が温度変化は少ない