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  小机歯科医院 研修会備忘録

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2007.10.07
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カテゴリ:歯並び
土曜日の診療を提示の18時に済ませ、18時23分の横浜線に乗って、羽田空港へ。20時
発の福岡行きの日本航空機に搭乗。 早割を予約しておいたので、14000円。

福岡空港は、博多から2駅なので、宿泊先のホテルには22時には到着。

中州に遊びにも行かずに、そのまま23時には就寝。

翌日は7時半に起床し、用意を整えて、9時前には会場に到着。

講師は、韓国の大邸の慶北大学の矯正学の教授

GP相手の講習会なので、本格的な矯正におけるマイクロインプラントの話を聞きに
行った私としては、もの足りない内容でした。でも、日本より進んでいる印象を受けました。
その原因は、日本の法律にあるのではなかろうかと思いました。つまり、新しいものの
承認が役所で遅い事。

講演内容をかいつまんで記録

矯正用のインプラントは、太いチタンやチタン合金の棒を削り込むので、作りにくい。
よって、不良品が多くなりやすい。

抜歯ケースの場合、抜歯とマイクロインプラントの埋め込みを同時に行ってしまう。そうすると、麻酔が一度ですむ。

通常の抜歯ケースの場合、4を抜歯してから、3を遠心移動して更に、4前歯をアンマス
するのが、定石であるが、マイクロインプラントを使用すると、3番を遠心移動する事なく
6前歯をいっぺんに、移動する事ができる。(←これが今回一番驚いた)

通常の3を遠心移動する場合は、マキシマムアンカーをしても、アンカレッジロスは必ず
ある。その点、マイクロインプラント(MI)の場合は、ロスはないのは当たり前で、どちら
かと言うと、臼歯部が遠心移動さえする。

実際には、上下共、5と6の間にMIを埋める、その位置は、オープンバイトは歯茎部寄り
逆に、バイトが深い場合は、根先よりにする。それは、引っ張る方向により、それらを改善する作用も期待するから。

6前歯を遠心移動する際に用いるワイヤーは先生が提示した模型によると、16×22の
レクトで有るようだ。当然そのまえにレベリングが済んでいる必用がある。そのレクトには
アイデアルアーチに近いベンディングがなされていた。そのレクトのワイヤーの2の遠心
にフックを蝋着または、クリップのフック(日本にはない、代用するなら、オーソオーガナイザーの物)をつけて、そこと埋めたMIをナイタイのクローズドコイルスプリングで結ぶ。

この6前歯を一度に遠心移動する方法の方が歯根吸収は少ないそうだ。

この6前歯のアンマスの時に、バイトが深いケースは、上顎の正中に1本MIを埋めて
そこにスレットを結び、上に引っ張る力を与える必要がある。こうすると、ユーティリティー
アーチを使う必要がなくなる。(垂れ下がりの防止)


下顎のアンマスの場合、通常のアンマスと同じ様に、プラスのトルクをかける必要があるそうだ。または、オトガイ部に1本MIを埋めて、前歯部を下に引っ張る力を加えておくのも良いそうだ。

上顎の5、6の間は3.2ミリ程度。右の上の場合6の近心根にぶつけてしまいやすい。
左下の5、6間は、6の遠心根、右下は、7の遠心根にぶつけてしまいやすい。

この部分に埋める場合、頬側の場合は、傾斜埋入。口蓋側は垂直の埋入で良い。
埋める時に、スペースがあまり無いときは、レベリングをしてからにすると良い。

歯牙の移動に伴って、MIに根が当たった場合は、インプラントが緩んでしまう。

歯牙の移動に伴って、MIも埋めなおす必用が有る場合がある。

ブラケットを付ける場合は、2本埋めて、光重合レジンをMIのインプラントにくっつけて
そこにスーパーボンドでブラケットをつける。

MIはエクストルージョン(てい出)イントルージョン(圧下)の両方に用いることができる。


正中口蓋縫合の部分に埋める時は、太く短い物を使う。

MIを埋める時は、ドリリングは皮質骨のみであとはセルフタッピングで埋まるが、
あまり抵抗が有るときは、ドリリングが必用。その場合、直径より0.3ミリ細いドリルを使うのがよい。ドリリングするときは麻酔は少なめの方がよい。この先生は表面麻酔だけでよい
と言っていたが、痛そう。ただ、歯根に当てたときは痛いそうなので、あまり深い麻酔は
まずいそうだ。

遊離歯肉の部分に埋める場合は、ドリルガイド(ドリルの周辺の粘膜を押さえる道具)を
作って、行わないと、粘膜を巻き込む。

ドリリングは指の力のみで行わないと、細いMIは折れる。しかし日本で許可されているのは
1.4ミリのものなので、あまり折れないそうだ。

6の近心移動は4と5の間が良い。(下顎)

<MTM>
反作用がないので、その歯のみが動かせる。特に、印象的だったのは、対合歯の欠損
のために、ていしゅつした歯の圧下に良いと言う事。頬、舌的に2本埋めて、スレッド
で引っ張る事で良い。これを使えば、歯を削って咬合平面を合わせる必用がなくなる。

このMIは韓国と台湾で盛んに用いられている。欧米ではいまいち。それは矯正医が
外科的な事ができないためだそうだ。

質問したい事は山ほどあったが、質問を受け付けない通訳の雰囲気には閉口しました。





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最終更新日  2007.10.07 23:21:40
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