タイ南部のリゾートで悠々自適に年金生活

私の住んでいるところはタイでも相当な田舎だと思う。

此処から800キロ離れたバンコクには日本人が少なくとも20,000人も住んでいると言われ

ているが、此処カオラックやクラビでは日本人を全く見かけない。

住んでいないのだ。　だから定住している日本人は私一人だけという事になる。

タイ南部の片田舎で隠遁生活、私にとっては気ままで悪くはない生活。

あのトルストイも『人生で最も幸福なのは田舎での隠遁生活、そして必要なものは自

分の人生の伴侶と子供への愛情だ』と言っている。

猥雑で今にも崩壊しそうな消費文明社会から逃れてもう5年、田舎暮らしには慣れた。

しかし、“ただ生きているだけの生活”ではなく私には『波』と豊かな『自然』がある。

毎朝、ジャングルを横切って波の状態を見に浜辺に行く、手ごろな波があれば波乗りをす

るし、無ければのんびりと遅い朝食をとり、昼ごろには2時間ほど昼寝をしたり読書、時

間は山ほどある。その間、人と交わる時間は殆ど無い。時々、寂しいと思う時はあるが他

人と交流していても自分しかいないことに気づく。

人々は互いに批判し、支配しようとし他人を蹴落としたり妬んだり、金持ちや貧乏人や

政治家や偽善者達。　

みな病んでいる、こんな社会、病んだ社会で暮らすのはウンザリだ。

それに比べれば、決して贅沢ではないが田舎で自由気ままに暮らすほうが本当の自由があ

る。