4月30日 プノンペン雨季再来
夜になると毎日30分から1時間雨が降るようになった。やっと雨季が到来し、少しは、熱さもまぎれるようになるだろう。 しかし、ここに来て、毎日のように停電が起こるようになってきた。4,5年前までは停電は意外と当たり前で、電気製品を使っている家庭だと大体は発電機を持っていたり、車のバッテリーを用意して電気を使っていたりしたものだが、ここ数年プノンペンで停電が滅多に無かったのでそういった機材を処分してしまっているところが多くなっている。 我が家ももちろん蝋燭と懐中電灯以外は何も用意しておらずここのところの停電にちょっと苦労している。 もちろんプノンペン全域が停電しているわけではなく、停電するのは区域ごとのようである。早いと15分ぐらい、遅くても2時間あればまた使えるようになる。 原因は、ここのところの市民の生活の変化にあるようだ。ちょっと豊かになってきた、中流クラスの家庭がエアコンを使うようになってきた。ここ最近の猛暑でその家庭がいっせいに電気を消費するようになり、街の電力供給がまにあわなって来たことによるものらしい。 しかし、そのことについて行政側からは何も注意や対策は発表されていない。 昨年の東京のように市民に電力の省エネを訴えるようなことはこの街には無い。 というより一般市民の多い地区は停電し、高級官僚が住んでいる地域は停電が無い。自分たちが使う電気を確保するために市民を犠牲にしている。この国はそういう国である。 この前の停電、夜8時50分から停電、約30分間。大通りをはさんで向かい側にある政府の建物では、その間も長特大ボリュームで曲を流しダンスパーティーがおこなわれていた。