古河市がんばれブログ

古河市には東北新幹線が通っています。しかし通過するだけです。本来は県にひとつの駅を作るという構想で東北・上越新幹線が敷設されました。現在、駅は埼玉に３つ、栃木に２つあるのに茨城県には１つもありません。そこで関係市町や出身国会議員で作る「東北新幹線駅設置同盟」というプロジェクト推進室が作られました。

そして昨日5月22日、17回目の総会が開かれました。ところが、周辺市町の首長と茨城県出身の国会議員の中で白戸古河市長、永岡桂子衆議院議員のほかは皆代理出席だったそうです。明らかに停滞し、形骸化していると言えるでしょう。

永岡桂子議員の亡き夫の永岡洋治元衆院議員は、新幹線駅の設置に非常に精力的にとりくんでおられました。ウィークリーレポートに８回も特集をくんで、実現のために熱意をもって尽力をされていました。ただ自分勝手に夢を語るだけではなく、なぜそれが必要なのか？ どうすればそれが実現できるのか？ そのために何をしていけばいいのか？ということを損得を捨てて考え、発表していらっしゃったのです。

洋治氏が口をすっぱくして仰っていたのは、駅の設置は目的ではない。あくまで地域の振興・発展のための手段であるということです。そして古河があるべき発展をすることは、県のためにも、首都圏のためにも、日本のためにもなることです。そういう構想をもってものごとにあたるということは、非常に大切なことだと思います。

彼が亡くなった後、他の政治家はこの地域をどうしようと考えているのでしょうか？ 地域の将来像の所信を明らかにして、もっとがんばってほしい。新幹線の駅ができるかどうかは、ＪＲや国の意向もあるでしょうから、わかりません。でも、それが実現するとこうなるとか、この地域をこう活かして行きたいから駅が必要だということを前面に押し出してプロジェクトは推進すべきだと思います。

現時点で新幹線駅を作ってもらうのは、東大合格を狙うようなものだと思います。しかし、高い目標を志し、それに向かって努力すれば、仮にうまくいかなくても他の難関校に入ることは可能でしょう。逆に志望校のレベルを下げれば、それ以上の学校に入ることは限りなく困難になってしまいます。夢というものは、熱意を呼び、歩みを確かにしてくれます。せっかくの市町合併も地域の発展に役立たないのは残念としか言いようがありません。