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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

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自分に厳しくなれる?〈1〉

□自分に厳しくなれる?

中学受験をめざすにあたって、精神年齢が高いことは有利だと思います。
幼いかわいらしさがあるからこそ、夢中になりやすいということも言えますが、
長期的にこつこつと頑張れるためには、ある程度自分に対して強い気持ちを持つということが必要だと思います。

あるとき実施したアンケートに興味深い結果が出ました。
3泊4日の合宿最終日、このときには、レベル別で5クラスに分かれていたのですが、
顕著にクラス順に比例している項目がいくつかありました。
仮に学力の上位からAクラス・Bクラス・・・とします。


『○この合宿へ参加したのは自分の意志だ。
 Aクラス 92%  Bクラス 85% ・・・ Eクラス 30%  』


合宿はその期間、親元を離れ、テレビやゲームやおやつとも離れ、長時間の授業時間がそのスケジュールのほとんどです。
息抜きにちょっとしたゲーム大会や球技を楽しむ時間もありますが、4日間のうち2時間程。
こういうところへ、小学生が自分から進んで参加するということは、私はあまり信じていませんでした。
修学旅行かなにかと勘違いしていて、最初の一度はそうかもしれないけれど、
次からは「絶対にイヤだ!」と思うにちがいないとさえ思っていました。
配属1年目の最初の合宿で、私はそのスケジュールを見て「ひどい。ここまで勉強ばかりじゃかわいそう・・・。」と本気で思ったぐらいです。

でも、それはちがいました。
夏に申し込み書を配ったら、春の合宿に参加していた子達が受け取るとその場で申込用紙に名前などを記入しているのも見ました。
春は参加していなかった生徒に「めっちゃ賢くなれるで!絶対行った方がいいよ。」
「兄ちゃんが、合格したのはあの合宿で鍛えられたからって言ってた。でも、めっちゃキッツイらしいで。」と勧めている子まで。

そして、合宿終了時のアンケートの最終項目「次の合宿に期待することや希望があれば書いてください。」には、
「もっと期間を長くしてほしい」「毎月やってほしい」と言うのまで飛び出します。
そして、「先生、熱い授業をありがとうございました。次も必ず来ます。よろしくお願いします。」なんてのも。

確かに合宿に参加した生徒達は、帰ってきてからの授業への集中力が格段にアップします。
授業に入ればどの子が参加した子であるか聞かなくてもわかるぐらい。
4日間、一日起きている時間の大半を学習時間。親元を離れての集団生活の緊張感の中、
さまざまな刺激を受ける環境から帰ってくれば、2時間程度の学習など「ありんこみたい。あっという間やな。。。(生徒談)」。

自分から進んで、きついとわかっているところへ鍛えられに行く。
普段の塾通いだって同じことが言えると思います。
また、家庭での宿題や復習もそう。
単に「終わらせるため」に作業と化している生徒もいれば、目的を持ってきちんと取り組んでいる生徒も。
当然ながら、積極的に参加する子はその分吸収は早い。結果に結びつく。
さらにやる気が増す。
よい循環ができます。

普段から、自分の行動の目的をきちんと理解して、前向きに取り組めるようにはたらきかけることは大切だと思います。
そのためには、テストなどで結果が出るのを待つのではなく、
行動できたこと自体も誉めてやることが大切だと思います。

「今日、授業でどんなの習ったの?・・・よく覚えてるね。集中して授業を受けられてるんだね。」
「昨日より今日の方が賢くなったね。」
「そんなに難しいこと知ってるの~?すごいね。」
「もう、塾行く準備できたの?やる気まんまんね!」

とは言っても、「先生、うちの子勉強で誉めるところないですわ~」と保護者会で言われることも多かったです。
確かに、直したいところばかり目につくんですよね・・・。すごくわかります。
私はこんな方法を使っていました。
どうでしょうか。

宿題をさっさと済ませてしまって正答率が心配なとき、
とりあえずは、
「今日、宿題早く終わったねー。集中力アップしたんじゃない?」
と誉めてあげて、それから
「せっかく集中力上がってきたんだから、先生にもわかってもらいたいよね。×ばっかりだったらがっかりされるよ。あーこの字はキタナイわ。集中力上がってもこの字じゃ誉めてもらえないわ。ちょっとやり直そう。
せっかく集中力ついてきたのにもったいない。もったいない・・・。」


どう見ても、集中力が切れて本来なら10分程度でできる宿題をダラダラと長時間にかけてやっているようなときも・・・
「今日、長い時間考えてたね~。じっくり取り組めるようになったね。
 あきらめないで一問をじっくり考えられるようにならないといけないって
 先生言っていた。今日、それができかけてたね。どんなふうに考えたの?
 ちょっと見せて。説明してみて。これは?こっちの問題はどうするの?」

一瞬『誉められている』と思わせておいて、本当はちがうんですけどね。
あくまで顔は笑顔で。なんだかちょっと悪徳商法みたいですが。(^_^;)

でも、ちょっぴり過大評価して、「集中力がついてきた」とか連呼してやると、本人が意識してできるようになってくるんですよ。本当に。

イライラしたままの感情をぶつけて叱っても、それで子供がふくれっ面になったら、もう勉強ははかどらないですよね。
誉められたことで、スイッチが入ってその後がんばれちゃうこと多いです。もう少し頑張ってもらうためにはどうしたらいいか、欲しい結果から逆に考えるとこういう方法も有効ですね。
身近な人に誉められることで子供って本当にやる気になるものです。



                       ・・・次回に続きます。
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