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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

合格1つは必ず

□ 合格1つは必ず手にさせてあげたい。

 以前の日記に、書き込まれたコメントで、
 >余談ですが…,受かった子は「よかったねえ。」でHAPPYENDで終わりますが,
 >努力の甲斐なく落ちてしまった子の対応はどうされるんですか?すごく気になります。

 というのがありました。
 その返答をしたいと思います。

 私が教室で直接担当してきた生徒さんの中には、幸い「全滅」という結果に終わった生徒さんは、いらっしゃいませんでした。
必ず、最低でも1つの合格は手にしてもらっています。
教室で1学年2クラス。1学年定員最高30人までの少人数だからできるのかもしれませんが、 割合でいくと、実際に受験した中での第1志望校に進学が85~95%(年によっては全員のときもありました。)。
第2志望校に進学が5%~15%。
第3志望に進学は、トモ(仮名)も含めて、とても稀なことです。

「○○中に不合格だったら、公立中学へ進む。」
そう親子ともに納得していらっしゃっても、必ず1校は、実力に近い学校か少し余裕のある学校を受験して、「合格」は手にするように、入試日程を組むようお話しします。
本人も家族も納得していても、公立中学で余計なことを言ってくる子がいないとは限りません。精一杯がんばった証に「合格通知」として、はっきり目に見える形だからこそ、無駄ではなかったと思えるということもあります。自分の番号が掲示板にある、その喜びは、せっかく勉強してきた子たちにとって次へつながる大きな経験です。たとえ、第一志望校でなくても。

「受験してどこも合格しなかったから公立」というよりは、「○○中学は合格したんだけど、ちょっと遠いから、また高校受験で自分の目指すところ受けなおすことにした。」と自分の道を複数の中から選択しての公立中学進学なんだと言わせてあげたい。
子どもたちの中で、「いっぱい我慢して勉強したのに公立に進むのは、何もしなくて公立中に行くのよりも損している。」なんてふうな価値基準があったりして、そういう考えで中傷されたときに、言い返す材料として。自分を磨いてきたことを恥ずかしいなんて思わずに胸を張れるように。
「合格通知」に偏差値とか、第3志望とか書いてありません。
それは、やっぱりしっかりがんばってきた生徒にしか手にできない宝物です。一つは手にできるようにしてあげたい。自分の志望校ではなくても、だれかにとっては第1志望校なんですよ。どの中学の合格だって、ちっとも恥ずかしいことないです。

また、本命校前に1校受験しておくということが、精神的にはとてもプラスになっているケースが多いので、そう勧めてきていました。
(もちろん、お子さんの性格によって、受験する・しない・1校・2校・ランク・などなどケースバイケースですけどね。)

本命校が最初の入試というのが当然の地域なら、それは同じ条件なのでそれでいいと思うのですが、事前に滑り止めという形で他府県など受験が可能であれば、勧めています。

人生最大の緊張感に泣き出す子もいます。なんでも生まれて初めてのことをうまくやるというのはなかなか難しいことです。
FREE PAGE〔入試当日〕にも記しましたが、当日、想像していなかったような心理戦にまきこまれる可能性もあるわけです。
「○○中、合格してるから、ここは楽勝~♪」なんてことが耳に入ってきては、今日が入試当日初めて、しかも本命・・・という場合、落ち着いて聞き流すことは難しいのではないかな・・・と思います。
「緊張しすぎて不合格になる」という可能性を、本命校に持ち込まないための一つの作戦です。

事実、志望校より偏差値15も下の中学(偏差値54)に不合格になってくる子もありました。
彼はその5日後の本命校(偏差値69)にしっかり合格してきています。いきなり本命校だったら・・・。
彼は、極度のあがり症だったので、偏差値15も下の学校を準備したのに、それでも×だったので、本当に心配しました。
そのせいで本命までダメになるんじゃないかと危惧しましたが、本人曰く、「あれで目が覚めた」らしく、見事本命校には合格でした。

私の勧めもそこそこに、本命校から入試スタートされて、本命校にいったん不合格。
2日後繰り上がりで追加合格となった生徒の保護者からは、
「先生、もっと強く、事前受験を勧めて欲しかったわ~!
 当日、うちの子だけが顔面蒼白で、しまったと思った。
 他の子たち、どこ受かった、どこ合格って話ばっかりで。」
と言われたこともありました。


「勝ってかぶとの緒を締めよ」と言っても、そうは行かずについ気を抜いてしまったり、天狗になってしまうタイプの生徒さんの中には、親御さんとの相談で、不合格になりそうな中学を受験するケースもいくつかありました。

「常に精一杯だった!と自分の全部を肯定しては、この子は、少し調子に乗るところがあるから、中学進学後に勉強に手を抜きそうだ。自分の位置を正確に把握させるためにも、一つ、不合格というのを経験させたい。」
お父さんの提案に、私は、とても感動しました。


同じ塾の別の教室ですが、全滅になった生徒さんへの対応としては、
(私も日曜特進で指導していました。)
いろんな講師がいろんな角度から、お子さんにも親御さんともお話をしました。
そして、公立中学の定期試験の前後に教室長が電話をして話をしたり、また、結果をもってその生徒が教室に訪れています。
そこで、また、復習のアドバイスをしたり。
それが、高校受験まで続きます。
電話を拒まれる方もいらっしゃいました。その場合は、そのお子さんの高校受験の結果の知らせが聞こえてくるまで、待つしかないと言っていました。
高校の志望校合格の連絡をいただけたとき、初めて「少しだけ肩が軽くなった」とその教室長は言っていました。
このへんについて、「不合格」ということを少し掘り下げてまた少し詳しく書くかもしれません。



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