カテゴリ:国語
前回に引き続き、「敬語」について。
■「敬語」の学習のポイント《1》・・・しっかりと敬語の種類を見分けること。 【練習問題1】―線部が、ていねい語なら「て」、尊敬語なら「そ」、謙譲語なら「け」と書きなさい。 1 おじいちゃんにおみやげを手渡す。 ( ) 2 きっぷを拝見する。 ( ) 3 先生が、いらっしゃいました。 ( ) 4 暑中お見舞い申し上げます。 ( ) 5 あけましておめでとうございます。 ( ) 6 何とおっしゃいましたか。 ( ) 7 ご案内いたします。 ( ) 8 どうぞご覧下さい。 ( ) 9 その件につきましては、存じ上げません。( ) 10 すみません、知りませんでした。 ( ) □解答□ 1 て○「みやげ」に「お」がついた ていねい語。 2 け○切符を見るのは「自分」なので 謙譲語。 3 そ○来たのは「先生=相手」なので、尊敬語。 4 け○お見舞いを言ったのは「自分」。謙譲語。 5 て○「ございます」 ていねい語。 6 そ○言ったのは「相手」。尊敬語。 7 け○※「ご」がついたから「ていねい語」とするのは誤りです。 「お・ご+(動詞)+する」という形の謙譲語に慣れましょう。 また、主語を考えるやり方で考えて、相手を自分が案内するのですから、謙譲語。 8 そ○見るのは「相手」。尊敬語。 9 け○知らなかったのは「自分」。謙譲語 10 て○「知る」+「ません」。「ません」は「ます」+「ない」。ていねい語。 ☆ていねい語は、「お・ご・です・ます・ございます・下さい・ません」というのを呪文のように繰り返し早口言葉のようにつぶやいて覚えしまいましょう。 ただし!! 「ご意見」・・・自分の意見には使わない。相手の意見に限る。→尊敬語。 「ご案内」・・・自分が案内する側。→謙譲語。 など用法によって、使い道が決まっているものに気をつけて。 ■敬語の学習ポイント《2》・・・誤った敬語の使い方を見抜け。特に二重敬語は×! 敬語の出題パターンとして、正しくない使い方のものをきちんと見抜いて正しいものを選択させたり、○×をつけさせたり、正しい言い方に改めさせたりというものが多い。 パターンをつかめば、難しくありません。 ★二重敬語・・・敬語を多用するのは返って失礼。 例えば、相手を高く敬う意味の「貴」と「様」を組み合わせると、「貴様=キサマ」となりますね。 過剰な敬語は相手をバカにしたことにもなるから、これを「貴様の法則」と勝手に名づけて注意するように説明していました。(^_^;) 動詞は、何でも「れる・られる」をつければ、尊敬語になります。(例・ここに座られる) また、「お(ご)~になる」をつけることでも尊敬語になります。(例・お乗りになる。) これらと、元々それ一語で尊敬語として成り立っているものとが組み合わさると二重敬語となってタブーとなります。用例を見て確認しましょう。 ○先生が話す。(普通の言い方)→○先生が話される。○先生がお話しになる。 ○先生がおっしゃった。(尊敬語) ×先生がおっしゃられました。(尊敬語+尊敬の意味の「れる」) ×校長先生がこの席にお座りになられる。→「お座りになる」に「れる」も加わっている。 ×社長がもうすぐいらっしゃられる。→「いらっしゃる」+「れる」 他にも、どういうものが二重敬語になるのか、あえて自分で作ってみるとしっかり理解できると思います。まちがいをよく知ることで、正しいものをはっきりと区別することができることってありますしね。 また、次にも問題を用意したいと思います。 息子がよちよち歩きをし始めました。 あぶなっかしいやら、かわいいやら。目が離せません。(^_^;) → ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします! 今後の更新がんばりますのでぜひお願いします! →TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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