カテゴリ:国語
■ 国語もテストで有る限り、採点基準というものがあります。
↑当然なんですけどね。 たまーに理数系の先生に「国語は答えがいっぱいあるからわからん。よー教えん。」と言われることがありますが、国語は確かにそういう科目ですが、入試問題というものについてはきちんと基準というものがあります。 公式ルールもなしに試合なんかさせませんて。 で、簡単なところから1つ。 正解者と不正解者のちがい、○をもらえるものと×になるもののちがい。 そういうのを知っておくと、見直しのときにも役立ちますしね。 ちょっとずつそんな話もしていこうかと。 割と単純なルールなのは抜き出し問題ですね。 でも、抜き出し問題一つとっても、やさしい問題からかなり難しい問題まである。 初級*そのまま一字一句写せばいい。変えるなってばよ。 ってのは基本中の基本。誰でも知ってる。 こんな簡単なルールは誰でも知ってるけれど、模擬テストの採点なんかをしているとけっこうミスが多いんですよ。勝手に文末を変えたり、漢字を写し間違っていたり。こういうのは当然×。抜き出そうと思う箇所に線を引いて、ミスを防ごう。 これでミスしたら、読み返した時間、抜き出していた時間もムダだし、考え方合っているのに不正解だし・・・もう最悪。 中級*設問中のヒントを見逃すな。一文か部分かに注意! 同じ重要な箇所を見つけられていても、「一文を抜き出しなさい」なら一見不必要に見える接続詞なども抜き出す。(こっちはまぁ、割と正解率高い。) 設問の中に「一文で」と表記されていなければ、問いの答えとして必要である箇所のみ抜き出せばよい。理由なら「から・ため・ので」まで。「から・ため・ので」がなければ、それに続くように抜き出す。「どのようなこと」か聞かれていれば動詞まで、「何」ですかと聞かれていれば名詞まで。 そうそう、「一文」と書いていないというのは、一文よりも短い場合を指すとは限りませんよ。何行かにわたってたっぷり抜き出す場合もありますから、それを勝手に解釈しちゃう生徒も多いのでこれも知らないと損しているかも。 上級*正解となるのは一箇所だけ! これは上位校受験生は知っておいてほしい。 尋ねられたことの答えとなる部分をそのまま写せばよいという単純な設問が、わざわざ入試問題になるということは、まちがう生徒もいるということ。 早い話、ダミーの答えが文中にあるかもしれないと心してかかれ。 「・・・の説明する内容としてもっともふさわしい部分を抜き出しなさい。」というように、さりげなく「もっとも」という言葉が入っていること多いでしょ。 「いくつか候補があるかもね、でも、いちばんいいとこ抜き出さないと○あげないよ~」ってことです。はい。 よく国語が苦手な人がやる「―線部分の前後だけを適当に読み返して答えを書く」ってやり方をする生徒がひっかかるように罠をはって作成されているかもと考えていい。 ―線の近くにダミーの答え(つまり設問の答えになりそうなキーワードを含むけれど、答えとしては不十分な箇所)があり、結論の段落などにずばりそのまま答えとしてふさわしい書き方をされた箇所があるというケースがけっこうあるんです。 当然のことながら国語の入試問題作成者は国語科の先生。 本当に国語力のある生徒が得点できるように問題を作成する。 言い方を変えれば、中途半端な国語力ではひっかかる問題をあえて作成しているということ。 小学校の「基礎を確認して得点をあげて、自信をつけましょうね」という問題とは根本的にちがう。 過去入試問題に取り組んでいる6年生なら、受験校の抜き出し問題が↑のどの程度までのレベルを要求している学校か知っておくといいと思います。 上位校でも比較的抜き出し問題については易しいところも多い。 学校名は書かないが、偏差値65という割りに国語の入試問題については偏差値45ぐらいの学校と変わらないな~っていうところもあるし、逆に偏差値50でここまで要求するかぁ~?というところもある。 初級・中級の抜き出し問題で対応できる学校ならば、上級編の注意は不要、さくさく解けばいいですよ。 石橋叩いて渡らないといけないのか、抜き出し問題については、割とすんなり通らせてくれるのか、敵を知ると時間配分も上手にできると思いますよ。 今日ものぞいたよーとクリックしてくれるとうれしいです。 ↓ →■TOP(中学受験サポートの記事一覧は左下「フリーページ」へ)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月01日 19時46分36秒
コメント(0) | コメントを書く
[国語] カテゴリの最新記事
|
|