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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

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2013年02月20日
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私は国語もそうですが、「作文講座」「小論文講座」「文章講座」という形で、
小学生から大学生の就活用自己PR文章や志望動機などの指導をしています。

作文を苦手とする生徒さんはかなり多いです。

しかし、文章から人柄や性格や価値観を読み取れて、筆記試験の点数や学歴とは
別の視点での評価が可能ですから、入試や就職試験にも多く取り入れられています。

大阪府の公立高校入試問題も今年から変更になっています。
以前は普通科で国語のテストの中に300字18点分の作文課題が出題されていたのですが、今年から、国語とは別枠で20分間、400字30点の課題に。

大学生の作文は、年々幼稚化しておりますが、
それはきちんと文章化するためのステップを教えられていないからではないかと思われます。
古典や小説の1シーンの読解を何週間もかけて指導するのと同等の力をかけて、人に伝える力や発言する場面などを与えられている生徒はまだ少数のようです。

1コマ90分で、文章を書く手順とコツ、良い例とそうでない例を見比べるということをしただけで、
ほとんどの文章が変化します。
別人の書いたような文章になるのです。


今日は、文章がいきいきするコツを2つだけここにも書いておきます。

1)「私は」から始めない。「思います・思いました」で終わらない。

2)「具体的な段落を作る。」
 結果を言う前に、その過程を詳しく説明する。
 例やたとえ話を出す。


この2つを意識するだけでも変わります。

1)「私は」から始めないと書きましたが、要はテーマに対して、全員が思い浮かぶであろうことは外すということです。
「あなたの長所」というテーマの場合、「私の長所は…」というのは誰でも思い浮かびます。
「負けず嫌いで結果にこだわるところです。」「粘り強いところが私の長所です。」など、本当に相手に届けたい言葉から文章を書き始めると、形式的な文章よりも、本音という感じがして読み手をひきつけます。

また使いがちな「思います・思いました」を使用禁止にする。
次の2つの文章を読んで、ちょっと想像してください。

A「負けて悔しいと思いました。これからの練習はもっと真剣に頑張ろうと思います。」

B「負けて悔しい。これからの練習はもっと真剣に頑張る。」

Bの方が悔しさも、明日から頑張ろうという意志も強く伝わりますよね。
Aは、言葉では悔しいとは言っていますが、棒立ちで話しをしているような感じがしませんか。
『思います』は、決断した自分の責任を薄めるときにも使われます。
「ではCさんの意見を採用にします。」というとキツい印象になるときに
「ではCさんの意見を採用したいと思います。」というように。

作文に出てくると、ぼんやりとした印象になってしまうので避けましょう。

どうしても「思いました」と言いたくなった場合には、他の語句に置き換えましょう。
 ・だろう ・らしい ・決心した ・考えた ・意識した ・心がけた
 ・心配した ・違和感を覚えた ・疑った ・不信感を持った
 ・安心した ・感動した ・感謝した ・心に留めた  などなど

たくさんの言葉があります。その場に適した言葉を使いたいですね。


2)文章を書く事に不慣れな人に多いのですが、肝心の情報が入っていないということがよくあるのです。

たとえば、吹奏楽部で頑張った話を書いたつもりなんだけど、
 ・吹奏楽部に入ったきっかけ
 ・入部してみたら練習は思ったよりきつくて、何度も辞めようと思った
 ・でも頑張って続けたら、地区大会で金賞がもらえた。
 ・とってもうれしかったです。
という感じ。

「でも頑張って続けたら」のところが最も大事な情報です。
それなのに、そこはさらっと流れていて、急に金賞が出てきちゃう。
「きっかけ」「辞めようと思った」に何行もさくのではなく、
どんなふうに頑張ったのかを詳しく説明して欲しいですね。
たとえば、「通学時間もCDを聞いて曲のイメージを膨らませた」
「安定した音を出すために、友人と励まし合って一日100回の腹筋をした」とか、
そういう過程を読んでこそ、最後の「金賞」が光ります。
この部分が充実して書ければ、それこそ最後の「とってもうれしかったです」は必要ありません。
読み手が「そこまで頑張って手にした金賞はうれしかっただろうな」と自然と理解しますよね。



就職の際、コミュニケーション能力の高い学生の評価が高くなります。
書類選考にも「自己PR」「志望動機」という文章を書くスペースがありますが、
小論文試験を実施するところもありますし、
面接の待ち時間などでも作文を書かせるところが増えています。

人の言葉や心や情報や状況を理解し、そのときに適した言葉を選んで説明し、
自分の気持ちを伝える能力は、一朝一夕では育ちません。
ですが、その部分を意識して文章を書く人であれば、必ず前進していきます。





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最終更新日  2017年04月29日 10時42分53秒
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