カテゴリ:授業風景
3月14日、manaviの卒業式がありました。 こじんまりとアットホームな、親戚の集まりみたいな会でしたが、 講師3人によります、バイオリン・ヴィオラ・チェロでの生演奏が華を添えてくれました。 本気の卒業証書に似せたものも、これからの活躍を期待しますというメッセージを入れて塾長が作成しました。 くじびきをして、プレゼントも。 御菓子をつまみながら子ども達は、志望校合格の瞬間のうれしさ、これからの不安と期待を口にします。 あんなこともあったね。こんなことして叱られたね。あのときはもう諦めようかと思ったよ~とか、誰々があのときこんな答え言って笑ったねーとか。 入試前の真剣な表情とはまたちがう、そして前より少しだけ大人っぽく見える笑顔です。 合格の瞬間までは、講師と生徒ははっきりとした上下関係のようなものがあります。 信頼してもらわないといけませんし、指導を素直に受け止めるためにも、ある程度のけじめも必要ですし、単純に大人と小学生という年の差もあります。 ですが、この卒業祝賀会のときにその関係が少し変わるように思います。 「私も中学の頃は、古典苦手だったわぁ。」とか「面白い先生の科目は自然と好きになるよね~。わかる、わかる~。」 「えー、そんなかっこいい人がいるの?いいな、学校行くの楽しみやな。」と、完全にではないけれどもある程度同じ目線でおしゃべりすることが増えます。 自分の後悔していることや、情けなかったような話も、小学校を卒業して少し大人になった彼らになら、話せることが増えますね。 私の尊敬しているI先生は、よく送り出す生徒にこう言っていました。 「今までは講師と生徒でした。今日からは友達になろうや。こんなおっちゃんだけど、君らが困ったとき、嬉しくて自慢したいとき、行き場を探すとき、だれかにいてもらいたいとき、思い出してくれたらうれしい。わしも、君らから学ぶことがある。元気もらうことがある。感謝もしてる。な、友達づきあいをしよう。そして、20歳になったら、いっしょに酒を飲もう。」 私もそんなふうにどの生徒ともどこかで関わり続けていけたら嬉しいです。 教え子だったY君が、医師の国家試験に合格したと聞きました。 おめでとう! うちの長男が3歳の頃、うちに遊びに来てくれたことがあります。 気がついたら、息子は彼の膝にちょこんと座って、なついていました。 帰る時間が来たときに、「かえらんといてー」って泣きました。 優しくて頼りがいがあって、努力家で、周囲への気配りを忘れない彼は、いいお医者さんになるでしょうね。 ご両親の顔も浮かびます。おめでとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月18日 22時24分03秒
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