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今日の食い意地inにいがた

今日の食い意地inにいがた

2007年1~3月

<2007年1~3月に読んだ本>

“幸せオーラ”がある女性のちょっとした習慣
■著者:赤羽建美  ■青春出版社  ■2004/07発行

 図書館で目に付いたので読んでみた本。
 手にとったとき、自分に「幸せオーラ」が足りない感じがしてたんだと思います、きっと(苦笑)。

 あなたは絶対!運がいいとか大丈夫!うまくいくからなど、
 浅見帆帆子さんが書かれているような内容が、
 もっと簡潔にビジネス書に近い感じで書かれている本という印象を受けました。

 社会人になってからは、物語よりもビジネス書を読むことの方が圧倒的に多いので、
 慣れてる分、浅見さんの本よりも理解しやすい&受け入れやすかったです、私の場合。

 しかし、赤羽建美さんって男性だったんですね。
 それを知ったとたん、「女の幸せをあんたに語ってほしくねーな」と、
 ほんの少しだけ思ったけれど、「そんなことを考える私って小さいわぁ」と思い直しました。

 あのね、妥協の妥って「穏やか」っていう意味なんだって。
 だからね、妥協って「穏やかに協力する」で、本来はとてもいいことなんだって。
 超妥協嫌い&超妥協下手の私としては、そのお話に目からウロコが落ちる思いでございました。
 このフレーズだけでも、読んだかいがあったと思う。

 「思いやり」とは「想像すること」。
 でも、「思いやり」という言葉をきれいなイメージのままにしておきたいから、
 みんなその意味を具体的に説明しない。
 だから、どうすることが思いやりなのかが理解できないままに、言葉だけが一人歩きをしている。
 今、思いやりは「想像すること」ではなく「ちゃんと考えない」という意味になっている。
 ・・・という「思いやり」についての講釈には、ポンと膝を打ちたくなりましたよ、あたしゃ。

 いつの間にか偏ってた自分の考え方を、
 ぐにょぐにょぐにょっと、ほぐすには良い本かと思います。



 まほろ駅前多田便利軒 まほろ駅前多田便利軒
■著者:三浦しをん  ■文藝春秋  ■2006/03発行

 三浦しをんが書くお話は、読みやすくっておもしろい。
 才能がある人なんだなーと、なんかストレートに思わせる力がある。
 このお話、漫画っぽいと言うか、ドラマとか映画とかにしやすそうと言うか、
 以前読んだ風が強く吹いているもそんな感じだったし、
 それがこの人の持ち味かなー。

 どんな人なのか知りたくて調べてみたら、
 「ボーイズラブをこよなく愛する」という言葉を発見。
 なるほどー、わかる気がするー。
 “まほろば”も“風が強く”も、出てくるのって男ばっかだもんなー。
 そんでどっちも美しく妖しい男の友情の話だもん(笑)。



 砂浜
■著者:佐藤雅彦  ■紀伊国屋書店  ■2004/07発行

 佐藤雅彦って小説も書いてたのかー!という新鮮な驚きとともに読んでみました。
 佐藤雅彦大好きなんだけど。
 プチ哲学なんて、私の人生の指針とも言えるくらいに素晴らしい本であると思うのだけれど、
 やっぱこの人は小説ではなく、ほかの分野でこそ光る方だよなぁ・・・などと思いました。

 こないだヴィレッジヴァンガードピタゴラ装置 DVDブック2見たけど、
 これはおもしろかったよー。



リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間
■著者:高野登(ザ・リッツカールトン・ホテル日本支社長)  ■かんき出版  ■2005/09発行

 ホテルのサービスのことが知りたくて読んでみました。
 この本、新刊でもないのに本屋さんのかなり目立つところにザザッと置かれてたんですよね。
 ザ・リッツ・カールトン東京のオープンで再度話題になってるってことですかね。

 で、内容ですが・・・
 リッツカールトンってね、ホントに素晴らしいですよ。
 お客さまをもてなすにあたっての考え方もすごいのだけれど、
 そこで働く方々への権限委譲の仕方とか、モチベーションのUPの仕方とかが本当にすごい!
 「ここんちの社員になりたい!」と思ってしまいました、マジで。

 さまざまな部分で感動したのだけれど、私が1番「なるほどねぇ~!」とうなったのは、
 第6章:リピーターをつくるブランド戦略の1番目、
 「トップ5%の感性を大切にする」という部分です。

 リッツカールトンのブランド戦略は、
 「トップ5%(経済的な余裕や社会的な地位を含めたトップグループ)の顧客層をコアターゲットにする」こと。
 それは「トップ5%の方にサービスを提供する」ということではなく、
 「トップ5%の方の感性を満足させるようなサービスを提供すること」である。
 この二つは似ているようで、意味は大きく違う。
 前者はトップの方に限ってサービスするという意味だが、
 後者は、多くの方にトップの方が満足するような感性に触れてもらいたいという意味が込められている。
 トップ5%というのは、私たちが提供するサービスレベルのベンチマーク(目標とする基準)であり、
 トップグループの方に満足していただけるサービスができれば、
 すべての方の期待にも応えられるという意図のもとで、私たちは感性やサービスの技術を磨いている。

 というようなことが書いてあるんですがね、
 本物の本物じゃないと、こういうことってきっちり断言できないと思います。
 一流ホテルとしての自負と自身が提供するサービスへの自信、努力への自信
 そしてホテルマンとしての誇りと全部、揃ってないと言えないよなーって。
 
 ・・・これって、どんな仕事でも共通してることなんですよねぇ・・・。
 思わず、自らの襟を正して読ませていただきました。

 実は「リッツカールトンのクラブフロアでおこもりする」というのが、
 私の夢のひとつなんですよね。
 行くだけならね、一泊何十万とか何百万とかするわけではないので、
 かなえようと思えば、けっこう簡単に叶えられたりもするのだけれど・・・。
 でもね、「一生に一度、思い切って行ってみました」
 みたいな行き方じゃ嫌なわけです。

 「ちょっと一人で考え事したくて・・・」とかさ、
 「ちょっと忙しかったから、今日は一日ゆっくりしようと思って・・・」とかさ、
 そんなことを言いながら、
 「今回もお世話になるわね」的に当たり前に余裕で利用できる
 というような人になりたいわけです。
 
 ・・・願えば叶う・・・と思ってガンバロっと。



 
 「続ける」技術
■著者:石田淳  ■フォレスト出版  ■2006/10発行

 今までまったく縁のなかった「継続」や「持久力」という要素を
 ぜひ、私のカラダとココロとアタマの中にインプットしたいと思って読んでみました。

 分かりやすいし、論理的に理解はできたけれど、
 それと実際に続けるっつーことは違うんだなぁ・・・。
 ってか、「何を続けるのか」をまずセグメントしなければ、私の場合。

 「長続きしないのは、自分に根気がないせいではなかった」
 と思えるだけでも読む価値ありかな。



イメージの読み書き
■著者:佐藤雅彦/慶応義塾大学  ■美術出版社  ■2005/08発行

山本晃士ロバートさんの作品「ブルガリアヨーグルト」に、
 ハートわしづかみされました。


「頭のいい人」はシンプルに生きる
■著者:ウェーン・W.ダイアー/渡部昇一  ■三笠書房  ■2006/08発行

※うーん・・・。これも、タイトルの付け方がうますぎた本の部類かと・・・。
 タイトルと内容にギャップがありすぎると思う。
 ・・・まぁ、これはこれで、
 「そうだよね&なるほどね」というところはたくさんあるんだけれど。

 図書館で借りるに留めといてよかったな・・・。
 (ってか、予約してたことさえ忘れてました)


千円札は拾うな。
■著者:安田佳生  ■サンマーク出版  ■2006/01発行

※自分が持っている「モノの見方の偏り」をチェックできる本だと思います。
 あるいは、自分の視点を増やす本、頭を柔らかくする本、思考を整理する本、とも言えるかも。

   収入がアップするとは「時給が上がる」ということ。
   働く時間を増やして収入が増えたとしても「時給」は変化しない。

   「常識」から外れたものはすべて「非常識」だと思いがちだが、現実はそうではない。
   常識と非常識の周りには、
   どちらにも属さない「常識外」という未知の可能性が満ちあふれている。

   何にどんな価値を見出すかは、人それぞれである。
   本来、ものを買うという行為において、最も大切なのは市場価値ではなく、
   その人にとっての価値であるはずだ。
   だから、お金には「上手な使い方」はあっても、「正しい使い方」はない。

 どうですか? なんか、おおっ、そーだよねぇ!!って思いません?
 よくよく考えてみると、どれも当たり前のことなんだけど、
 明文化されると、改めて腑に落ちる。

 このわかりやすさ、さすがだなぁと思いました。

 「質の追求に限界はなく、量の追求に未来はない」というタイトル(小見出し)で、
 書かれている部分があるんだけど、そこら辺は国家の品格と共鳴するモノがあると感じます。

 ・・・それにしてもタイトルのつけ方、秀逸ですよねぇ。



ふしぎなお金
■著者:赤瀬川原平  ■毎日新聞社  ■2005/09発行

※「赤瀬川原平とお金」という組み合わせがなんだか新鮮に思えて、読んでみました。
 一瞬で読めてしまうんですが、なかなか味のある本です。
 (特に私は多数掲載されているイラストの「人の目」の形が好き)

 お金をテーマにした短編(エッセイとゆーか)が5本収録されているのだけれど、
 中でも私は「ニナの手形」というお話が一番好きでした。
 (ニナは赤瀬川さんが飼ってらっしゃった犬の名前)
 「不渡り手形を出す」ということがどういうことなのかが、よーくわかりました(笑)。

 この本、『作家・芸術家としての独自思想・哲学を絵と文章でレクチャーする
 画期的な書き下ろしシリーズ・こともの哲学、大人の絵本』(本に掲載されている広告より)の
 第一弾ということだそーです。

 で、そのようなシリーズを出すに至った気持ちなどが、「あとがき」で綴られています。
 ・・・私、この本の中で、あとがきが一番好きかも。

    人間の頭の中にはいろんな疑問がある。誰かに訊いてみたい疑問
   もあるし、訊いてもしょうがないと思っている疑問もある。
    疑問というのは、解決すると科学になるが、解決しない疑問は哲
   学となる。
    訊いてもしょうがないと思っている疑問は、ほとんど哲学なのだ。
   人間は死んだらどうなるのか。この世の果てはどうなっているのか。
   時間というのは無限につづいていくのか。
    そういうことを、みんな子どものころに考えていた。でも考えても
   答はみつからないので、あきらめて大人になった。大人になって、
   解決の道のある科学でやることにしたのである。
    だから哲学というのは、本当は子どもの学問だと思う。・・・(続)
          「ふしぎなお金」by赤瀬川原平 あとがきより
   
 ちょっと書き出してみました。



もっと、生きたい…
■著者:Yoshi  ■スターツ出版  ■2004/12発行

※「ケータイ小説の生みの親」の本を一度読んでみようと思って。
 で、Deep loveとか恋バナ(赤)じゃ芸ないしなー(?)と思い、
 「ケータイで発表されたときはDeep Loveよりもアクセス数が多かったものの、あまりの過激さに封印された」
 という、本書を読んでみることにしました。

 とにかく横書き読みにくいよ・・・。『若い人』には、これが読みやすいのかもしれないけれど(苦笑)。
 で、挿絵グロ過ぎ。見るのがイヤなので「挿絵覆い隠し用紙」を常に持ちながら読みました。

 なんかねー、物語を読んでいる気がしない本です。
 全編あらすじみたいな感じ。もしくは、台本。または、副音声の解説付きでTVドラマを見ている感じ。
 この印象はどこから来るのかと考えてみたんですが、
 文章にリズム感も、間(ま)も、余韻もない、とゆーところが大きいかと。

 「優れているか?」 と問われれば、「そうは言いかねます」としか答えられないけれど、
 ありえねーとゆーか、こんな設定を許したら何でもアリじゃーんとゆーような思いは拭い去れませんが、
 これがまた、意外に面白かったです。ラスト部分で不覚にも涙流しちゃったし。

 「作者が何を言いたいか」みたいなことは、分かりやすいお話なんだと思います。
 
 この本読んでたら、村上龍のイン ザ・ミソスープを思い出しちゃった。
 イン ザ・ミソスープの方は「優れているか?」と問われたなら、迷いなく「優れている!」と答えるけれど。

 うーん、でも、Dear friendsとかも読んでみてもいいかなと思いました。
 ・・・恋空(上)とかはどーなんだろ?



心の風景
■著者:野呂希一/荒井和生  ■青菁社  ■2001/05発行

※「里山の景色」が見たくなって、
 久々に野呂希一さんの本(写真集とゆーか)を購入いたしました。
 これ、すごくいいですよ。見てると自分の中からいろんな言葉や気持ちやイメージが湧いてくる。
 日本に昔からあるキレイな風景とキレイな言葉を組み合わせた野呂&荒井コンビの本は、
 私の心を洗ってくださる有難いアイテムであるとともに、私の仕事に必要不可欠なものだったりもします。



一度死んでみますか? ~漫談・メメントモリ~
■著者:島田雅彦/しりあがり寿  ■PHP研究所  ■2006/1発行

※「漫談・メメントモリ」というサブタイトルに引かれて読んでみました。
 島田雅彦さんの文章、初めて読んだ気がします。
 で、けっこー私の好きなタイプと認識いたしました。
 なので、今度は島田雅彦さんの小説を読んでみようかと思います。
 
    敗戦後、日本人は文字通りの亡国の危機にさらされていた。
    焼け跡にたたずんで「亡国論」「憂国論」など口にする人はいなかった。
    もう落ちるところまで落ちたんだから、
    国家などアテにせずに生きていくしかない、と人々は考えた。
    個々人が生き残りの本能に目覚めるしかなかった。
    坂口安吾はそれを健全と見た。
        ※「一度死んでみますか?」前口上By島田雅彦より

 上記文章で坂口安吾を読んでみようかなあという気持ちになりました。
 新潟市に縁の深い方らしいのだけれど、なんか今まで、
 読んでみよう・知ってみようという意欲がわかなかったんですよね・・・。

 あと、TOKIOの長瀬くんが出てた&宮藤官九郎の初監督作品真夜中の弥次さん喜多さん(DVD) って、
 しりあがり寿氏の原作だったんですねぇ。⇒真夜中の弥次さん喜多さん(BOOK)
 私としては中川いさみの方が好きだったりもするんですが、この本はちょっと気になりました。



国家の品格
■著者:藤原正彦  ■新潮社  ■2005/11発行

※日本人の「自然と共にある」感覚と、欧米の「自然を征服する」感覚
 というお話が、ものすごーく腑に落ちました。
 
 「もっとも重要なことは理論では説明できない」
 「いけないことはいけない」「理論より情緒」「英語より国語」などなど、
 いちいち共感いたしました。
 で、言い回しとか、たとえ話もいちいち面白いんですよね。

 「弱い者いじめは卑怯(ひきょう)」。
 この「ひきょう」という言葉も、ものすごーく久しぶりに聞いた(見た)気がします。

 ・・・以前、細木和子さんがTV番組で「学校でのいじめ」について、
 「いじめられる側にも問題がある」とおっしゃったんですよね。
 で、その言葉を聞いた知人(教育関係者)が、
 「そういうことを言う人がいるからダメなんだっ!」と憤ったことが印象に残っています。

 いじめはダメ!いじめは卑怯。そこに「なぜ?」とか「理由」とかは必要ない。
 これがまさに、「いけないことはいけない」「もっとも重要なことは理論では説明できない」
 ということじゃないかなぁ。

 「ダメなものはダメ!」って、キッパリと言える大人が必要ということなんだろうな。
 「話せば分かる」ことばっかりじゃないもん、世の中って。
 その中でやってく(周りとの調和を含めてより良い・楽しい方向を目指す)ためには、
 自分自身の中に情緒や中身(←これが英語より国語)を蓄積していくことが、
 やっぱ大事なんだよなと思いました。

 「惻隠(そくいん)」という言葉。この本で初めて知りました。
 (意味を知りたい方はご自身で調べてくださいね)
 
 「読む価値あり」の一冊です。
 藤原さんが教育政策などに関われば、どれほど有意義なことかと思いました。



人は見た目が9割
■著者:竹内一郎  ■新潮社  ■2005/10発行

※ずいぶん前に図書館に予約して、やっと順番がまわって来ましたー!
 感想ですか?
 ・・・同じような時期にベストセラーとなった「国家の品格」をプロデュースした方が、
 「本はタイトルが9割!」と某TV番組でおっしゃってましたが、
 まさにその通りだと思いました。

 アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士の研究によると、
 人が他人から受け取る情報の割合は、
  ○見た目・身だしなみ、仕草・表情 55%
  ○声の質(高低)、大きさ、テンポ 38%
  ○話す言葉の内容 7%
 とゆーとこには「へぇー」と感心いたしました。

 あと、バーバル・コミュニケーション(言葉による伝達)、
 ノンバーバル・コミュニケーション(言葉以外の伝達)という言葉自体にも。

 
 










 





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