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カテゴリ:読書(ノンフィクション12~)
「ビッグイシュー287号」ゲット。販売者さんの体調はまだ戻りきっていないようだ。 さて、表紙はジュリア・ロバーツなのでてっきりジョディ・フォスター監督「マネーモンスター」の記事かと思いきや、サスペンス映画「シークレット・アイズ」のプロモーションでした。私この女優嫌いなので観ないかもしれません。 特集の「シビックエコノミー」も今回はあまり打つモノがなかった。「ビッグイシュー」のいいところは、それでも読ませる記事が必ずあるところだ。 弁護士の永井幸寿さんは、法律的な説明で、アベが提唱する「緊急事態条項」を批判している。これがナチスの政権奪取に使われたことは知っているが、それでも「災害やテロが起きた時には、本当に必要ないのか」という真面目な心配に対する答を用意する時に、わかりやすい答を一ページ半の中できちんと書いていた。 緊急事態条項は憲法の教科書を書いた芦部信喜氏の定義によれば、「戦争・内乱・恐慌ないし大規模な自然災害など、平時の統治機構を持ってしては対処出来ない非常事態において、国家権力が、国家の存立を維持するために、立憲的な憲法秩序(人権の保障と権力分立)を一時停止して非常措置をとれる権限」のことを指す。つまり、国家のための制度であって国民のための制度ではありません。だからこそ、戦前各地でこれは戦争発動の手段に使われたし、憲法からは明確にのぞかれたのである。 米英仏独で災害・テロを想定した国家緊急権を設けているのはドイツのみ。ドイツも、州同士の相互援助や移動制限のみ。日本の法律は、ドイツよりも既に法律で十分整備されているらしい。 被災地からは「現場を知らない政府に権力を集中しても、復興の妨げになる」という声の方が強い。 その他、沖縄県・小浜町のおばあちゃんが結成した平均年齢84歳のアイドルグループ「KBC84」の記事も面白かった。 次回の表紙はシャリーズ・セロン様。万難を排して手に入れねばならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月27日 13時42分28秒
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