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再出発日記

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2017年01月25日
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カテゴリ:台湾2015


分館の資料を観た後、卑南公園。ここでも30分で約束。


この広い広場がそのまま遺跡だった。この景色こそ見たかった。


後ろに険しい山を控え、小高い丘が広がるこの景色は、古代遺跡に特有の景色だろう。


住居の復元。(追記)と、最後まで思っていたが、後でパンフを見返すと、「現代の」卑南族青年会所とあった。


流石、亜熱帯地域。竹だけで住居をつくるとは!


その組み合わせ方は、独特だ。


しかも高い。雨が多い地域の知恵か(しかし後で考えると台風はどうしたのだろう)。


これは遺跡ではない。地域のお祭り用の設置なのだろう。原住民に関係しているような。


広場に祭りの空間をつくる。そこに導く羨道をつくる。それは世界共通なのだろうか。


中国風俗に特徴的なブランコである。やはり子供だけでなく、恋人たちも好んで乗る。


周りに果物畑が広がっていた。後で、台東名物「釈迦」という果物だと知る。



そこから20分ほどタクシーで行く。ぐずぐす言っていたけど、ここで1000元(4000円)も払って彼とはおさらばする。念願の国立台湾史前文化博物館である。



地下一階がまるまる古代史コーナーになっている。これまでの古代史不足感を十分なくす出来栄えだった。卑南文化では、貝を加工してスプーンを作っていた。こういうのは、初めて見た。大きな貝が豊富に取れるこの地域独特のモノだろう(日本では、装飾品しかない)。




魚の骨を利用して、こんな装飾品も作っていた。かつて、沖縄県立博物館で見たジュゴンの骨を利用した細かい装飾を思い出す。


中国との大きな交流があったことを証明しているらしい。潮の流れにそえば、筏でもくることが出来るらしい。


驚くのは、こんな玉耳飾りが出土していることだ。日本には、こんな立派なモノはおそらくない。右は一切ない。


石棺の埋葬作業のジオラマ。びっくりするのは、足下に他の人の頭骨があること。骸骨なので、殉葬ではないと思うのだが。


これは石梯らしい。しかし、梯子(はしご)として利用したのか、養殖豚の餌入りとして利用したのか、説が分かれているらしい。


卑南遺跡の石器。武器やいろいろ。形が日本とは相当違う。そういう意味では、直接はこの人たちは日本には来ていないと思う。


土器のいろいろ。基本的に中国の文化の影響を多分に受けていると思う。


抜歯風俗があった。


石棺はこんなにも立派だ。一般的なモノとは思えない。


驚くのは、この「人獣型玉飾り」である。


十分に説明書を見ていないが、非常に独特であり、中国の輸入品であることは確かだろうが、どこの産出なのか。何となく三星遺跡の遺物に似ている。


この玉管も日本では産出しない非常に立派なモノだ。


この瑠璃の腕輪も唸った。

遺物がともかく素晴らしい。時代は弥生時代前期-中期なのである。


これは長光遺跡の岩棺の複製。実物ははるかに大きいみたい。


東海岸には巨石文化が栄えたらしい。これは人の形なのか、どうかはよくわからなかった。


石牌橋遺跡(BC1500-AC)出土、肩のある単石。


長光遺跡(BC1000年-)出土、双角杯。


長光遺跡出土、「陶偶」。これはサルか?サルなのか!


卑南遺跡出土、「有槽石棒」。このギザギザを何に使ったんだ!どうして日本では作られなかったんだ!


卑南遺跡出土、石刀や石鎌刀。四角なのは日本では見かけない。この曲線の刀も日本にはない。


巴○(Patu)。佳里遺跡出土。複製品。これも用途はなんだったのか。


花岡山遺跡出土。蛙形玉飾り。これも非常に独特だ。中国の三星遺跡の影響のような気がする。


蓋寮遺跡(BC1000-)出土。石子尖器。やはり日本では、見たことない。


これもびっくり。瑠璃腕輪。十三行遺跡出土。二つも展示されてあった。これと全く同じ形、大きさで、色だけは青と緑で違うモノが、伊丹の弥生晩期つまり少し早いだけの遺跡から見つかっている。日本では、四例しかない貴重なモノである。形が全く同じということは同じ中国の同じ地域で作られたのか。だとすると、日本のそれは中国との交流があったのか。これは少し質が悪い気がするが、日本のあれは最高級品だったのか。その辺りの研究はどうなってるのか。


これは鉄器時代を多分先駆けた遺物だったと思う。これから鉄器時代の遺物を見る。


十三行遺物。この特異な形は、中国の影響ではないか。しかも青銅刀の柄である。


鳶松文化。特殊な鳥の頭をした陶製品があるらしい。


亀山文化。紋飾が特徴的らしい。


静浦文化。阿美族と密接な関係があるらしい。


ここまで来ると、古代も終わる。黄金の胸飾りである。白桑安遺跡出土。





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最終更新日  2017年01月25日 13時52分46秒
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Re:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   嫌好法師 さん
日本の博物館では目にしない形のものが多いですね。時期によって交流があったり途絶えたりしてたのでしょうかね。 (2017年01月25日 16時56分51秒)

Re[1]:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   KUMA0504 さん
嫌好法師さん
>日本の博物館では目にしない形のものが多いですね。時期によって交流があったり途絶えたりしてたのでしょうかね。
-----
もちろん中国との交流の有る無しによって、相当違いが出るとはおもう。けれども、今日の記事にも書きますが、台湾の古代史の豊かさは、全く意外でした。日本の研究者も知らないのではないか。

それと、それならば何故、日本は古代で古墳時代台湾を追い抜き、中世で朝鮮を追い抜き、近代で中国を追い抜いたのか。そこが新たな疑問で立ち上がって来ます。

大きな疑問です。

仮説として直ぐに思いつくのは、
前段階の縄文時代が、実は素晴らしいものだった。

もう一つ、侵略もされていないし、しない。その平和が、豊かな文化を作った。

この辺りを真剣に見極めたい。 (2017年01月26日 10時19分09秒)

貝を加工したスプーン   shunshun さん
日本の遺物と似たものは、あまりないようですが、貝を加工したスプーンは、鹿児島県のトカラ列島以南の遺跡から出土しています。ヤコウガイという大きな巻貝の殻を利用して作っています。その貝の蓋が、展示してある丸い形のものです。固いのでハンマーとして、スプーンを作るときに利用したのだと思います。
 石包丁も似ているけど、少し違いようです。 (2017年01月29日 03時56分21秒)

Re[3]:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   KUMA0504 さん
shunshunさん
> 日本の遺物と似たものは、あまりないようですが、貝を加工したスプーンは、鹿児島県のトカラ列島以南の遺跡から出土しています。ヤコウガイという大きな巻貝の殻を利用して作っています。その貝の蓋が、展示してある丸い形のものです。固いのでハンマーとして、スプーンを作るときに利用したのだと思います。
> 石包丁も似ているけど、少し違いようです。
-----

おお、鹿児島県の遺物!熊本以南には行けていない。一度南九州含めて一周したい!情報ありがとうございました。

四角の石包丁を見たことないと思っていたら、この前青谷上寺地遺跡の展示会があって、四角になりかけの石包丁を発見しました。やはりこれとは少し違いましたが、偏見を持って見てはいけないなあ、と反省しました。
(2017年01月29日 15時06分45秒)

Re:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   narcisse7 さん
こんばんわ。
地理的にも当然なのでしょうが大陸の香りが強いですね。日本では見かけないものが多い一方で瑠璃の腕輪、磨製石包丁、磨製石鏃、石棒?など日本でも似たものもありますね。磨製石包丁などは明かに大陸由来ではありますが。個人的に磨製石鏃が非常に興味深いです、全体的に大きめに見えます。有孔無茎平基と有茎式のみのようですが、関東では有孔凹基式がほとんどでまれに有茎があります。列島西側は有孔平基も珍しくないようですね。でも台湾の場合は大陸とのつながりなんでしょうね。 (2017年02月02日 21時21分42秒)

Re[5]:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   KUMA0504 さん
narcisse7さん
>こんばんわ。
>地理的にも当然なのでしょうが大陸の香りが強いですね。日本では見かけないものが多い一方で瑠璃の腕輪、磨製石包丁、磨製石鏃、石棒?など日本でも似たものもありますね。磨製石包丁などは明かに大陸由来ではありますが。個人的に磨製石鏃が非常に興味深いです、全体的に大きめに見えます。有孔無茎平基と有茎式のみのようですが、関東では有孔凹基式がほとんどでまれに有茎があります。列島西側は有孔平基も珍しくないようですね。でも台湾の場合は大陸とのつながりなんでしょうね。
-----
こんにちは!
石鏃あまり詳しくないんです。そういえば大きいですよね。有孔石鏃って、実は初めて見ました。私の観察眼が足りないのかな、日本でも出土してるんですね。どうして穴があるんだろ。

台湾経由から日本列島は、全然なかったとは思いませんが、朝鮮半島ほどでは無かったと思う。それよりも、今回台湾人が人類史的には東南アジア、オセアニア、ハワイ等々まで広範囲に広がっていて、台湾人はその最古で最北である、という位置づけになっている一文をパンフで見つけてびっくりしました。 (2017年02月03日 14時21分27秒)

Re[6]:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   narcisse7 さん
>有孔石鏃って、実は初めて見ました。私の観察眼が足りないのかな、日本でも出土してるんですね。どうして穴があるんだろ。
最近石鏃に嵌って知ったのですが、この穴は矢柄に石鏃を固定するための物らしいです。
銅鏃の例がこちらにあります。
http://elfshotgallery.blogspot.jp/2013/02/copper-arrowheads-and-antler-foreshafts.html

>今回台湾人が人類史的には東南アジア、オセアニア、ハワイ等々まで広範囲に広がっていて、台湾人はその最古で最北である、という位置づけになっている一文をパンフで見つけてびっくりしました。
ぼくは昔、南の島に憧れて調べたんですが、ニュージーランド、マダガスカル島、イースター島まで入植したっていうから確かに驚きです。海ばっかしだけどある意味世界征服ですね。 (2017年02月03日 21時34分34秒)

Re[7]:国立台湾史前文化博物館 2017台湾旅4-3(01/25)   KUMA0504 さん
narcisse7さん
>>有孔石鏃って、実は初めて見ました。私の観察眼が足りないのかな、日本でも出土してるんですね。どうして穴があるんだろ。
>最近石鏃に嵌って知ったのですが、この穴は矢柄に石鏃を固定するための物らしいです。
>銅鏃の例がこちらにあります。
>http://elfshotgallery.blogspot.jp/2013/02/copper-arrowheads-and-antler-foreshafts.html

>>今回台湾人が人類史的には東南アジア、オセアニア、ハワイ等々まで広範囲に広がっていて、台湾人はその最古で最北である、という位置づけになっている一文をパンフで見つけてびっくりしました。
>ぼくは昔、南の島に憧れて調べたんですが、ニュージーランド、マダガスカル島、イースター島まで入植したっていうから確かに驚きです。海ばっかしだけどある意味世界征服ですね。
-----
そうそう!図録にはそのあたりのことも書いていたけど、うろ覚えでコメントしたので、省いてしまいました。東南アジアの民族の活動範囲は広いですよね。海流の関係かもしれませんが、それならば一層日本に来ていないならば、これらの遺物と文化的な断絶があったということになるのでしょう。写真は見ました。ありがとうございました。 (2017年02月04日 18時32分56秒)

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