山口ひとり旅その3 津和野から萩へ
「津和野ブラブラ、荷物背負ってワンダーフォーゲル部参拝」も無事すませ、萩行きのバスに乗る。バスの中に、お客はわたしともう一人の老婦人のみ。東京から来ているそうで、山口に4泊でフリー旅をしているそうだ。「前に来たときはね、団体だったの。友人と来るとね、おしゃべりしちゃうでしょ?そうすると、旅先のこと、おぼえてないの。」そんなわけで、宿も決めずに一人旅。「昨日、湯田温泉に泊まったけどね、見所いっぱいでよかったわよ~!都合で、また湯田温泉に泊まるかも。」わたしのウン十年後も、こんな感じかも。「わたしはこのあと萩のユースホステルに泊まりますけど。」「あらそう、そこ、空いてるかしら?」「たぶん空いてますよ。(このへん、人いないし。)」彼女はおしゃべり好きで、私ももっと話が聞きたかったが、「バスで横の人としゃべると酔う」という性質。さっそく頭痛が・・・。到着まで横になって寝た。ぼそぼそと雨も降り出し、同じような田舎の景色だったのでまぁいいや。ふとわれに返ると、バスは停車していた。(またか!)「あれ!?ここどこですか?」「萩バスセンターですって。」「あ!ここで降ります!」おば様と私はそそくさと降りた。(このとき、サングラスを車内に忘れてしまった)おばさまは観光案内所に行ったので、私は一足先にユースホステルに行く西回りバスにのる。車内でも「一人旅?どこから?どこに泊まるの?」ユースホステルの存在を知らない人も多いようだ。旅はもっと、安く楽しめるよ。(ゴーカなホテルを楽しむやり方もあるけどね。)ユースについたころには夕方になっていたが、明日のスケジュールをどうしようかユースのスタッフさんにいろいろ相談に乗っていただいた。彼は世界や日本を旅しまくっており、とても親身になってくださった。ちなみに宿泊客はわたしと、バスで出会ったおばさま、もう一人仕事をやめてバイクで山口島根を旅している女性の3人だけのようだった。暗くならないうちに萩の風情を味わおう、と街に出る。傘買っておいてよかった!しとしと降る中を一人歩く。 高杉晋作生誕の地ここ萩は、吉田松陰が開いた「松下村塾」があり、幕末の志士たちが育った場所である。歴史はさておき、やっぱり楽しいのは商店街!帰りは萩温泉!海並みにしょっぱい!その夜はとても静かで、何年かぶりに朝までぐっすり!!本当に良い休養が取れた。さて!きょうは少し予定を変更して、ふたおい島に行く途中、ユースのスタッフさんお勧めの「長門湯本(ながとゆもと)温泉」に立ち寄る。今回は温泉に期待してなかったんだけど、山口も名湯がたくさんあるのだ。津和野に来るときのワンマン列車の中でも、地元のご婦人に秘湯「柚木温泉」を教えてもらった。(なんでも、炭酸泉なのだそうだ!湯治客に人気らしい)きょうも萩市内は冷たい雨。さて!雨の中、ユースから歩いて15分の「玉江駅」から出発。長門湯本温泉、どんなんでしょう。。。