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 バンダイ マゼラアタック 1/144

 

解説&製作記事

 お待たせしました!!

 久しぶりの旧ガンプラシリーズより、1/144『マゼラアタック』、満を持しての登場です!!

 

 今回、製作に関してのコメントはあんまりありません。

 だって何にもしてないんですもん。

 組み立てはセオリーどおり。

 接着、合わせ目消し、サーフェイサー吹き、塗装・・・基本工作の繰り返しです。

 全くの素組みです。

 ・・・後ハメ?

 必要ないですな。

 ・・・ポリキャップを仕込まないのか?

 どこに?

 基本工作と若干のディテールアップで充分です。

 

 キットの内容は、当時の価格にして400円とは思えないほどクオリティーの高い内容となっています。

 こんな単純な形状のマゼラアタックには考えられないほどのパーツ数。

 キャタピラはゴム製で、完成後には完全に見えなくなるキャタピラ内部にも、ぎっしりと転輪が入っています。

 しかも転輪は全て2パーツ構成で、転輪には細かなナットのモールドが刻まれています。

 大小二種類の転輪が、片側に計11個。

 その転輪は2パーツ構成ですから、片側で22パーツ。

 それが左右ですから、転輪だけで44パーツですョ!お客さん!!

 しかも!

 完成後には完全に見えなくなってしまうんです!!(なんだそりゃ?)

 最早スケールモデルなみのパーツ構成ですよ、いやマジで。

 見えなくなるとは知りつつも、バリをちゃんと取り、面をツライチにし、きれいに塗装してこそモデラーというもの。

 それが、メーカーの粋なはからいに対する、モデラーの礼儀というものです(笑)

 プロポーションは非常に良好で、これといった問題も無く、モールドもシャープです。

 最近のキットは、何かと安全対策やスナップフィット(組み立てに接着剤が不要)のため、モールドの省略やデザインの変更もありますが、このマゼラアタックは本当によく出来ています。

 もしかしたら、アニメの作画よりかっこよかったりして(笑)

 重箱の隅をつつけば、機銃の銃口が開口されていないので、ピンバイスなどで開口してやるぐらいでしょうか。

 これだけで見栄えがぐっとよくなりますし、逆に言えば、本当にこれくらいしか手を加えるところが見当たらない・・・そんなキットです。

 リアビューです。

 今のキットでは考えられない細かなバーニア。

 お子ちゃま泣かせの細いアングル(最後部、手すり状の部品)が素敵です。(笑)

 ところで、このアングルっていったい何のためにあるんでしょうか?

 人間がつかまるには当然大きすぎますし、モビルスーツがこんな所をつかんでも仕方がないですし・・・

 牽引用のフック?・・・にしては形状に疑問が・・・?

 その間にあるハッチはなんでしょう?

 エンジンルームのメンテナンスハッチ?

 それともマゼラベースのコックピットハッチでしょうか?

 そういえば、マゼラアタックって、マフラーが車体中心下面と、左右フェンダーの上にもあります。

 構造上フェンダーの内部はキャタピラですし・・・

 謎はつきません。

 これこそ、キャラクターモデルの良い所!!

 マゼラアタックは車体上部、砲塔が分離してマゼラトップに。

 この状態で空飛んじゃうんですから、びっくりドッキリなメカです。

 分離した車体下部は、マゼラベースと呼ばれます。

 

 普通の戦車はこうはいきません。

 この荒唐無稽さこそが、キャラクターモデルの魅力です(笑)

 

 その昔、あのプラモ狂四郎も、このキットで景山 陽が駆るタミヤ1/35タイガー1型と戦いました。

 それは、アニメモデル対スケールモデルの戦い。

 

 最近のヤングには信じられないかも知れませんが、当時、アニメモデル(キャラクターモデル)など模型としては邪道であり、スケールモデルこそがプラモデルの王道と呼ばれていた時代がありました。

 そんな中、マゼラアタックでタイガー1型と戦う狂四郎。

「アニメモデルだって、立派なプラモデルだ!!」

 この台詞は、当時お子ちゃまだった私の心に深く響いたものです・・・

 

 現在では業界内外でも、すっかり市民権を得たキャラクターモデル。

 ことにガンプラですが、昔はキャラクターモデルなんて所詮子供のおもちゃ。

 キャラクターモデルを作るのは小学生低学年まで・・・なんて風潮があったものです。

 最近は、いい歳こいたおっさんが、トイザらスで息子と一緒にガンプラを買っていくなんてのも珍しくありません。

 場合によっては彼女連れで模型店を訪れるナンパモデラー(今名付けました)や、女性モデラーもチラホラ見かけるようになりました。

 ・・・え?

 私は勿論硬派なロンリーモデラーですよ!?

 ・・・本当はナンパモデラーが羨ましいんだろうって?

 な、なにをバカなっ!!

 羨ましいなんてコト、ある訳ないじゃ・・・

 あ・・・ある訳・・・

 ある訳あるわ~~~!!!!

 はい、また話がそれました・・・

 ちなみに、マゼラトップの砲身は取り外しが可能で、専用のパーツと組み合わせる事で、同シリーズのザクに持たせる事が出来ます。

 

 これもキャラクターモデルの良い所。

 この機能を生かし、プラモ狂四郎は景山 陽のタイガーを倒す事が出来ました。

 ・・・勝負の判定は狂四郎の負けになってしまいましたが・・・

 

 このエピソードが気になる方。

 是非、最寄の本屋さんでプラモ狂四郎を探してみてください。

 今とは違ったベクトルの、熱いガンプラ魂に満ちています(笑) 

 あんまりキットと関係ない話ばかりしていると、コロニーを落とされる・・・じゃなかった、石を投げられそうなので、説明いきます。

 今回は塗装の話でもちょこちょこと。

 今回、私のサイト初となる、1/144スケールでのグラデーション塗装です。

 カラーはアニメ設定のグリーン(ザクのボディーと同色)ではなく、カーキ系でまとめてみました。

 本当はパッケージイラストのようなカーキで塗装しようかとも思ったんですが、近所のプラモ屋さんでは運悪くラッカーのカーキが品切れ中。

 仕方なく、若干設定寄りのカーキグリーンとなりました。

 グラデーションの塗装方法は、前回のMGザクでも書きましたが、今回はもう少し詳しく。

 表面処理、パーツの洗浄、サフ吹きを終えた後、まず暗い色で影となる部分を塗装します。

 今回はガンダムカラーのファントムグレーで単色塗装。

 影の部分と言っても、全体をファントムグレーで完全に塗りつぶしてしまいます。

 次に、暗い部分の基本色、今回はカーキグリーンを塗装しますが、エッジ部や、車体下面に近い部分にファントムグレーが少し残るように塗装します。

 これでファントムグレーとカーキグリーンのグラデーションになりますが、全体的に暗い濃緑色になってしまうので、光が当たる部分に明るい色を塗っていきます。

 基本となる色(カーキグリーン)に、白やイエローを混ぜるのもアリですが、今回はカーキグリーンに少量のライトカーキを混ぜました。

 この一番明るい色(カーキグリーン+ライトカーキ)を、先ほどのカーキグリーンが若干残るようにして塗装します。

 すると、一番暗い部分、ファントムグレー。

 機体の基本色、カーキグリーン。

 光があたって明るい部分、カーキグリーン+ライトカーキ。

 ・・・というグラデーションが出来上がります。

 文字で説明するとややっこしいですが、実際にやってみるとそんなに難しくありません。

 この方法は、主にエアブラシでの塗装に向いています。

 塗料の希釈と塗装するパーツへの距離さえ気をつければ、高価なエアブラシやエア圧を調整するレギュレーターが無くとも、これだけの塗装は出来ます。

 また、重ね塗りする塗料はラッカー塗料が使いやすいです。

 水性アクリルや、エナメル塗料は、重ね塗りすると同種の塗料で塗装した塗装面を侵すので、重ね塗りを繰り返すグラデーション塗装には向きません。 

 グラデーション塗装が終わったら、エッジやモールドを際立たせる為に墨入れです。

 ラッカーの塗装面であれば、上からエナメル塗料を塗っても下地の塗料を侵さないので、墨入れはエナメル塗料が基本です。

 エナメル塗料は、適度に溶剤で薄める事により、信じられないぐらいよく伸びますから、細かいモールドの墨入れにも適しています。

 もし失敗したり、汚れてしまった場合でも、下地がラッカーでエナメル墨入れならば、エナメル溶剤でふき取りも可能です。

 しかも、ラッカーでの塗装面はエナメル溶剤で溶け出さないので、繰り返し塗装のやり直しがききます。

 

 この時、わざとはみ出した部分を残すように、溶剤でふき取ると、またグラデーションが作れます。

 塗料をふき取る時、溶剤を綿棒につけて擦るようにするとグラデーションを調整出来て簡単です。

 ただし、前にも書きましたが、エナメル溶剤は浸透性が強く、つけすぎるとプラスチックが割れますので、つけすぎには注意しましょう。 

 

 ・・・て、なんだかやっぱりややこしいので、その内説明のページでも作りますね・・・(汗)

 大きさの比較用に、件のエナメル溶剤と記念撮影です。

 皆さんも手元のエナメル溶剤と比較してみてください(笑)

 冗談はさておき、このキット、かなり小さいです。

 1/144スケールで、掌にちょこんと乗るぐらい。

 なんともかわいらしい大きさです(笑)

 それでも、現存する実在の戦車と比べたら恐ろしく大きい戦車ではありますが・・・

 後は、機銃、バーニア、マフラーを焼鉄色やメタリックブラックで塗装し、完成に近づきます。

 フロントのライトは、レンズ部をラッカーのホワイトで塗装し、エナメルのクリアーイエローで塗装しました。

 キャタピラも黒一色ではリアリティーに乏しいですし、きれいすぎるので、薄~く薄めたタン(色の名前)で汚しています。

 キャノピーはまず、機体の基本色で塗装した後、フレームになる部分に細切りしたマスキングテープを貼り、ガラス部分はグロスブラックで塗装。

 マスキングテープをはがすと、テープを貼った部分に機体色のフレームが残り、ガラス部分はグロスブラックになるという訳です。

 簡単です。

 

 今回はなんだか話にまとまりが無くなってしまいましたね。

 塗装については、もっと詳しく、簡単な方法を説明されているサイトさんもありますし、模型誌などでも紹介されています。

 でも、一応こんなことを書いておいた方が、それっぽいじゃないですか(笑)

 だって本当にこのマゼラアタック、やることがないんですよ(今回ベタ誉め)

 パーツの歪みや、旧キットには付き物の段差もないですし。

 今の眼で見ても充分かっこいいキットです。

 

 ・・・というか、実際なんにもしてませんし。

 そのまま書いたらページが埋まらないので(汗)

 腕に自信のある方は、モーターライズを仕込んで『走るマゼラアタック』とかに挑戦してもてはいかがでしょう?

 それはそれで凄く見てみたいです(笑)

 

 

 


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