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青森県の昔話 (
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青森県の昔話
青森県の昔話
小川原湖
物語
むかし、むかし大昔の事です。
橘中納言道忠公には二人のお姫様がありました。
姉を玉世姫、妹を勝世姫と言いとても美しい姫君たちでした。
ところがある日、父君の道忠公が行方知らずになり、母君の嘆きを見かねた姫君二人が京の都を出て父君を捜すことになりました。
あちらの国々こちらの村々を訪ね歩いても、父君は見つからず、姫君達は困り果て、最後に尾張熱田の大社に願を掛けると、明神様が姫君の枕元にお立ちになり、「父上は、遙か北の国に住んでいる。姉、妹別々に訪ねなさい。」と告げられました。
妹と別れた姉ぎみが陸奥の国を目指し、古牧山(現在の三沢市)に着くと姫の耳に「姫よ!姫よ!」と言う父君の声が水の底から聞こえます。
流れの中で父君を捜すうちに姫君が、流れに呑まれて亡くなりました。
姉姫は、流れの先の沼の主となり、その沼を姉沼と呼ぶようになりました。
妹君は、越後の国で姉が沼の主になった事を聞き、三つの川の合流する淵、鶴ヶ崎(現在の青森県上北郡東北町)に辿り着き「私はこの淵の主になります。」と水に入り淵は妹沼になりました。
小川原湖のことです。道忠公は小川原湖の中心で沼崎観世音と言われております。
その後姉妹の姫君は、父君のいる沼崎に通われ、三尊仏となりました。
南部の昔っこ
鯨の八戸太郎
その昔、毎年夏になると、八戸の鮫の海に姿を現す、一匹の大きな鯨がありました。
鯨が来ると、イワシの大漁が続きましたので、土地の人々は神様のお使いとして、大切に見守ってきました。
この鯨は、人々から「八戸太郎」と呼ばれ、浜では毎年その姿を現すのを楽しみにしていました。
実はこの鯨は、毎年海から伊勢参りを続けていて、そのお蔭で仲間の鯨からも認められ、人々からあがめられる、神様の仲間入りが許される事になっていました。 ところが運悪く、紀州の熊野浦で、鯨取りの漁師の「もり」を突き刺されてしまいました。
鯨は必死になって海に潜って逃げました。
八戸の鮫の海岸では、夏になっても姿を見せない「八戸太郎」を、皆んなが待っていました。
ある日の事、漁師たちが岸辺に傷ついて打ち寄せられている大きな鯨を見つけました。
それは必死になって、八戸にたどり着いた「八戸太郎」でした。
鯨はそのまま、黒い石に変わりました。
浜の人々は、その意思の鯨を、今でも守り神としてあがめつづけています。
現在も西宮神社の社前に「鯨石」として残されています。
(蕪島の近くです)
十和田湖物語
大昔、秋田鹿角の里に八郎太郎という若者が住んでいたそうだ。
ある年、友人三人と十和田山に働きに出たが、その日は太郎が飯の支度をする番にあたっていた。
そこで太郎が奥入瀬の谷川へ水をくみに行くと、ちょうどその川にイワナがいたので、三匹とらえると帰って焼いた。
太郎は初め友人たちを待っていたが、あまりにもいい匂いがするので一匹食べたがやめられず、三匹とも食べてしまった。
するとのどが焼けつくように渇きだしたので、渓流に下っていくと谷川へ口をつけて飲んだが、いくら飲んでも渇きはとまらなかった。
三三日間も水を飲み続けて、とうとう人蛇となり、家に帰ることができなくなってしまった。
谷川をせきとめて湖をつくると、その主となって住みつくことにした。
それが今の十和田湖だという。
同じころに紀州熊野に南祖坊という修験者がいて祈願をつづげていたが、ある夜、権現様があらわれて、鉄の草鞋の緒が切れたところをおまえの住む場所にせよと告げられた。
南祖坊は全国を歩きまわり、十和田湖に来た時にその草鞋の緒が切れたので、そこに住みつこうとした。
ところが十和田湖には八郎太郎という主がいたので争いがはじまり、南祖坊は法華経を唱えて九竜を生じさせて太郎を襲ったし、太郎はまだ人聞だったころに身につげていた、ミノの毛の一本一本を小竜に変える秘術で戦った。
七日七晩 にわたる激しい戦いのあとに太郎が敗けて十和田湖を後にし、南祖坊が新たに十和田湖の主になったのだという。
(紅葉の十和田湖と双胴船)
昔、全国を行脚していた、修験者(南祖坊)と大蛇になった、十和田湖の主(八之太郎)は十和田湖をめぐって、激しく戦った。
結局、法力にまさった、南祖坊が勝ち、八之太郎は秋田へ逃げて、八郎潟を造ったと言われている。
戦いの場所と、神秘の湖十和田湖、のお話が船の中で聞けるよ!
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