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テーマ:【数学的雑学】(10)
カテゴリ:数学
方法、じゃないですよ。理由ですよ。
方法を知ってるひとはたくさんいると思うけど、じゃあなんでそうなるの? って理由まで知ってるひとは、多くないんじゃないかしら。 私も大学入ってから気付いたし(←数系のくせに情けない……!)。 ある数の、それぞれの桁の数を足したものが9の倍数であれば、元の数は9の倍数である。 小学生でも知ってるよね多分。 でもこれの証明って、学校で扱われるのかな? 少なくとも私は聞いたことがない。 証明自体はそんなに難しくないよ。 証明) ある数を a(n)×10^n+a(n-1)×10^(n-1)+……+a(2)×10^2+a(1)×10^1+a(0)×10^0 とおく。 それぞれの桁の数を足したものが9の倍数であるとき、 a(n)+a(n-1)+……+a(2)+a(1)+a(0)=9m と表せる。 a(n)×10^n+a(n-1)×10^(n-1)+……+a(2)×10^2+a(1)×10^1+a(0)×10^0 ={a(n)×99…999+a(n-1)×99…999+……+a(2)×99+a(1)×9} +{a(n)+a(n-1)+……+a(2)+a(1)+a(0)} と分解できるから、 前半はそれぞれの桁の数に99…999がかけられているから、どの数も9の倍数。 後半は、9mと表せるから、やはり9の倍数。 9の倍数同士を足してもやはり9の倍数になるから、 ある数の、それぞれの桁の数を足したものが9の倍数であれば、元の数は9の倍数である。 (証明終了) わかりにくければ、3桁の場合、とかでやってみるといい。 ある数を、 100a+10b+c とおく。 それぞれの桁の数を足すと9の倍数になるとき、 a+b+c=9m と表せる。 100a+10b+c=(99a+9b)+(a+b+c) =9(11a+b)+9m =9(11a+b+m) よって9の倍数になる。 ちなみにこれは10進数表記の場合にのみあてはまります。 n進法表記の場合、n-1の倍数において、同じ性質が成り立つよ(証明方法は同様)。 方法は知ってても理由は知らない。 そういうものが、私自身いっぱいある。 まだまだ勉強しないとね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 9, 2007 02:04:00 PM
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