第二話第2話「がんばれ若者」エイミィ「クロノ君、アコース査察官が到着・・・ってあれ?もう一人?」 クロノ「あぁ、騎士カリムよりついでにって頼まれている人がいるんだ、確か・・・はやての 部隊に特別訓練官として招かれる人物だ」 -アースラ艦内 応接室- 倉和はアースラへ到着すると応接室でヴェロッサと雑談をしながらお茶を飲んでいた しばらくすると扉が開き、クロノが入ってきた、ヴェロッサはクロノへの用事の為ここで別れ、 倉和は機動六課へ出向のため転送ポートの準備をしていた。布の被った剣を肩に抱えると、クロノ はその剣を見てふうっとため息をついた クロノ「まだ持っていたんだな、それを」 倉和「10年以上の付き合いで鍛錬もこなしてある、そう簡単に壊れんよ」 クロノ「身体のほうは、ついてきてはいるのか?」 倉和「・・・少なくとも、この剣の特許が切れるまでは保つだろうな」 この会話にヴェロッサが少し眉を寄せる、「身体がついてくる」「保つだろう」、気になる ワードが出てくるが数秒たってあまり気にしない事にした 軽い雑談も終え、倉和はミッドチルダへと旅立った。ポートから倉和が消えた事を確認すると ヴェロッサはクロノに先ほどの疑問を投げつけた ヴェロッサ「さっきの会話・・・彼には何か病気でもあるのかい?」 クロノ「ん・・・?詳しくは分からないから、今度本人に聞いた方が早いな」 -機動六課 隊舎ロビー- スバル「へ?私とエリオに特別訓練官ですか?」 エリオ「それも明日からですか?僕たち何も聞いてないんですけど・・・」 シャーリー「まぁ決まったのも3日ほど前だしね、午後には到着するハズだよ」 いきなり言われてぽかんとするスバルとエリオを見ながら、ティアナにある疑問が出てきた ティアナ「ていうか、ヴィータ副隊長やシグナム副隊長がいるのになぜ今頃?」 シャーリー「ふっふっふ・・・それじゃみんなには特別に見せちゃおう!今回お越しいただく 訓練官殿の全貌を!」 シャーリーはモニタをピピッと操作すると別のウィンドウが現れた、そこに出てきたのは 倉和のデータと映像である、シャーリーは順番に説明を始める シャーリー「飯田倉和陸曹長っていう人でね、なんとなのはさん達と同じ所の出身、あっでも なのはさんや八神部隊長みたいに膨大な魔力は無いよ?というかこの人、魔力は疎か 魔法術式もランクも持ち合わせていないの」 キャロ「でも、どうして事務的な仕事じゃなくて武装隊所属なんですか?」 シャーリー「そうなのよね、でも凄いんだよ。昔は聖王騎士団の前衛で活躍してて、生身の身体 なのに推定オーバーSランク程の戦闘能力なんだって、シグナム副隊長も3週間程 この人の訓練を受けた事があるんだって、詳しい事はシグナム副隊長に聞けば分かる かもしれないね」 そんな説明も裏腹に、ウィンドウの映像を見ていてスバルとエリオは顔を真っ青にしてその場 で硬直していた、ティアナがウィンドウに目をやると、そこに映っていたのは倉和の聖王騎士団 時代の戦闘任務の映像だった、流石のティアナも目を見開いた エリオ「こっ・・・こここっここの人、本当に・・・魔力ゼロの人間なんですか・・・?」 スバル「あ・・・あり得ないよ!だって簡単に魔力砲撃弾いちゃって・・・あんなフェイトさん みたいな大きな剣をかっ・・・片手でブンブンって・・・」 シャーリー「そこが凄いのよねぇ・・・あの剣だってデバイスじゃなくて特許質量兵器なのよ」 みんながほぇーっと頷いてる最中、キャロがあることに気がついた キャロ「9年前に海上隔離施設保護って・・・この人犯罪者だったんですか?」 シャーリー「うーん・・・まぁその話は・・・ね」 シャーリーが口ごもると、後ろからフェイトの声がした フェイト「みんなココにいたの?もうすぐ昼食の時間だよ」 一斉に時計に目をやると、すでに12時を回っていた、みんなが急いで食堂へ駆けていった 時、フェイトはシャーリーに聞いた フェイト「あの子達、反応はどうだった?」 シャーリー「かなーり、青ざめてましたよ・・・」 フェイト「でもまぁ、シグナムが習うくらいだから、きっと良い人だよ」 シャーリー「がんばれ・・・若者」 END ジャンル別一覧
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