この映画が作品として良質かどうかは別として、少なくともそのオリジナル「リング」の原作は傑作小説である。
あまりにも日常的に当然になったビデオ、そのビデオがホラーの源になるという発想はある意味ではコロンブスの卵であった。
誰もが手にしているものが、恐怖に変わる。それは過去のホラーの中でも何度か用いられてきたモチーフであったのだ。しかも、ビデオテープという媒体は最新のデジタルには一歩及ばず、といって活字よりはテクニカルというまさに不可思議な段階での媒体であったのだ。
見事な発想のもとに形作られた「リング」はそのすばらしさを認めたためか、単にハリウッドのアイデアの枯渇によるものか、アメリカでリメイクされ、そして大ヒットを記録した。後の「呪怨」などへと結びついたジャパンホラーの先駆けの作品が登場します。
果たして、和製ホラーが西洋文化の中でどこまでその恐怖を表現できているのか、そのあたりの検証がこの作品の感想のおもしろさではないでしょうか
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ザ・リング民放ｐｍ9：00
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THE RING
メディア 映画
上映時間 116 分
製作国 アメリカ
公開情報 アスミック・エース＝角川書店
初公開年月 2002/11/02
スタッフ
監督： ゴア・ヴァービンスキー
原作： 鈴木光司
脚本： スコット・フランク
アーレン・クルーガー
撮影： ボジャン・バゼリ
キャスト
ナオミ・ワッツ ( レイチェル・ケラー )
マーティン・ヘンダーソン (ノア)
ブライアン・コックス (リチャード・モーガン)
デヴィッド・ドーフマン ( エイダン・ケラー)
リンゼイ・フロスト (ルース)
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解説
日本で原作が大ベストセラーになり、映画、ドラマなど様々なジャンルで映像化された「リング」のアメリカ版リメイク
リメイクはアメリカのドリームワークス。監督は「ザ・メキシカン」のゴア・ヴァービンスキー。主演は「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツ
物語
悪夢を映したような映像が流れるそのビデオテープを見た人間は誰であれ、ちょうど７日後に必ず死ぬ――まるで、どこかの街で流布されている都市伝説ででもあるかのようなその話を聞いたとき、新聞記者のレイチェルは、にわかには信じることが出来なかった。
そのテープを見た４人の若者が、全員１週間後に謎の死を遂げるまでは…。レイチェルはテープの謎を突き止めるため独自に調査を開始する。そして、ついに問題のテープを見つけ出すことに成功する。が、ふとした隙に、レイチェルの幼い息子がテープの中身を見てしまうのだった…。
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