当時、若者たちをとりこにしていた女優さんがいました。ブルック・シールズ、その透き通るような瞳の魅力はそれまで、ハリウッドのゴージャスな女優さん場狩が目立っていた映画界で、ひときわ新鮮に写りました。

そんなブルック・シールズの代表作がこの｢青い珊瑚礁｣､しかもこの映画の公開したころに日本では松田聖子が｢青い珊瑚礁」でデビューしたものだから、当時の映画ファンたちはかなり戸惑いました。

この｢青い珊瑚礁｣という映画、ロビンソン・クルーソーのような漂流物語で、ある意味、当時はどこかはやりのようなものがありました。
戦後が一段落し、世界の経済成長も一服して頂点に立った時期に、ふと身の回りを見る余裕が出てきたのでしょう。今まで気がつかなかった未知の世界への夢や憧れの気持ちがよみがえり、それが、無人島での純粋なラブストーリーへと結実したのがこの作品だったからです。

館t区のランダル・クレイザーはこれまた青春映画を撮らせたら一級品の職人監督。｢グリース」の大ヒットで、引っ張りだこだった人です。そして、ブルック・シールズのお相手のクリストファー・アトキンスも大人気になりました。

決して名作とかではないですが、時代を映した典型的な作品です。ぜひご覧になってください




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天璋院篤姫と幕末動乱