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2008年05月21日
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カテゴリ:今日のテレビ映画
「夕凪の街桜の国」でも描かれたとおり、いまなお、原爆被災者に対する差別意識は根強く残っています。
そんな差別問題を見事に描いた井伏鱒二原作の「黒い雨」は、先駆的とはいえ、地方ではほとんど知られないこの差別問題を徹底的に究明し、訴えかけました。

映画化したのは巨匠今村昌平監督。

次々と縁談が持ち込まれる主人公(田中好子)、しかし、被爆者であるというだけで、それとなく断られていきます。もともと気丈な彼女は気にしないというそぶりで生活しているのですが、夜中にそっと、庭に出て、アロエを無心で貪り食います。死にたくない、わらにすがってでも生きたい、そんな純真な気持ちを見せたこのシーンは思わず涙があふれてきます。

モノクロームで描く、広島の人々の戦後の生活は、もちろん、日本中が貧困にさいなまれていたのですが、なおいっそう悲惨さを呼び起こし、戦争に対する、強烈な批判と、そんな戦争を引き起こした人間のおろかさ、そして、今なお反省ひとつしない列強の国々への訴えカケがひしひしと伝わってきます。

もう一度、日本人に戻ってください。唯一の被爆国であるという認識をもう一度自覚してほしいと思います。








黒い雨

BSpm9:00



[製作国]日本
[製作年]1989
[配給]東映
スタッフ
監督: 今村昌平 
原作: 井伏鱒二 
脚本: 石堂淑朗 
今村昌平 
撮影: 川又昂 
音楽: 武満徹 
キャスト
田中好子 
北村和夫 
市原悦子 
原ひさ子 
沢たまき 


ストーリー
昭和20年8月6日、広島に原爆が投下された。その時郊外の疎開先にいた高丸矢須子は叔父・閑間重松の元へ行くため瀬戸内海を渡っていたが、途中で黒い雨を浴びてしまった。20歳の夏の出来事だった。

5年後矢須子は重松とシゲ子夫妻の家に引き取られ、重松の母・キンと4人で福山市小畠村で暮らしていた。地主の重松は先祖代々の土地を切り売りしつつ、同じ被爆者で幼なじみの庄吉、好太郎と原爆病に効くという鯉の養殖を始め、毎日釣りしながら過ごしていた。村では皆が戦争の傷跡を引きずっていた。

戦争の後遺症でバスのエンジン音を聞くと発狂してしまう息子・悠一を抱えて女手一つで雑貨屋を営む岡崎屋。娘のキャバレー勤めを容認しつつ闇屋に精を出す池本屋。重松の悩みは自分の体より、25歳になる矢須子の縁組だった。美しい矢須子の元へ絶えず縁談が持ち込まれるが、必ず“ピカに合った娘”という噂から破談になっていた。 ・ ・・



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    最終更新日  2008年05月21日 06時21分54秒
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