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カテゴリ:アクション
監督 ニムロッド・アーントル 出演 エイドリアン・ブロディ ローレンス・フィッシュバーン 姿を消すことができ、赤外線で物を見、戦闘能力の非常に高い宇宙人“プレデター”のシリーズ、第3弾です。第1弾はジャングル、第2弾は都会、と舞台は変わり、今回は地球ではないどこかの星です。 8人の殺しのプロがパラシュートで落とされたところは、未知のジャングルでした。互いに面識のない8人は、ここがどこか、なぜここにいるのか誰もわかりません。傭兵としての経験が長く、他の組織にも詳しいロイズ(エイドリアン・ブロディ)が、自然とリーダーになり、彼らはあてもなく歩きだします。 姿の見えない敵と戦い、犬のような怪物の群れに襲われ、2人の仲間を失いながら、見晴らしの良いところに出た一行は、ここが地球じゃないことを知ります。 殺し屋たちを拉致し、どこかに閉じ込めて戦わせるというのは、以前記事を書いた「監獄島」と似ていますが、マッチョ率の高かった「監獄島」とは違い、こちらは各国の兵士たちが主ですが、中には、日本人のやくざ、何人も殺している凶悪犯、女性スナイパー、優男だが毒物に詳しい医者など、人選に多少、工夫が見られます。 途中まで、プレデターは、全く姿を見せず、まず現れたのは、犬のような狼のような怪物で、そのスピードと凶暴さで、一行は危機一髪に追い込まれますが、どこからか聞こえてきた笛の音のような音で、怪物たちは引き上げていき、助かります。ここまでは、思わせぶりな展開で、ハラハラドキドキ観ていられますが、ここからががっかりでした。 “プレデターズ”という題名から、この後大量のプレデターに襲われるのかなと思いきや、出てきたのは、プレデターの姿を消す機能の付いた仮面をかぶった人間でした。しかもそれが、ブクブクに太ったモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン、もちろん役名は違います。)。どうやら、地球から強そうな人間を連れてきて、狩りを楽しむことを、プレデターたちは何度もやっているようで、彼は以前の兵士たちの生き残りのようです。 意外な展開で、驚いていましたが、しぶとく生き残ってきたはずの彼は、結構あっけなくやられ、プレデターの集団が襲ってくることはなく、一度に出てきたプレデターは2体までで、見せ場は、日本刀を手に入れた日本人やくざがプレデターと一騎打ちするところぐらいでした。(日本人が、みんな刀を使えると思ってんじゃねえよ。やくざだって、みんな使えないからね、今では。江戸時代じゃあるまいし。) とにかく、全然“プレデターズ”じゃない展開にがっかりしつつ、最後は予想通り、ロイズとイザベラ(女性スナイパー)は生き残り、やっぱりがっかりでした。(もっと、予想を裏切るどんでん返しとかは、考えつかなかったのかよ。) ということで、期待が大きかった分、余計がっかりした映画でした。 しかし、エイドリアン・ブロディが、とてもたくましく、しっかり経験豊富な傭兵に見えたのはびっくりしました。あの、線の細い優男のピアニスト(「戦場のピアニスト」)や、頼りなげな新米兵士(「シン・レッド・ライン」)や、知能障害があり優しいお姉さんに世話されている男(「ヴィレッジ」)とは、同一人物とは思えませんでした。彼の演技力のふり幅の大きさにびっくりしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.07 07:28:37
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