|
カテゴリ:アクション
「アルティメット」 Bunlieue 13 2004年 フランス映画 製作・脚本 リュック・ベンソン 監督 ピエール・モレル 主演 シリル・ラファエリ ダヴィッド・ベル 先日、深夜にやっていた映画を、予備知識0で、とりあえず録画しておき、昨日、観てみました。 アクション映画でした。とにかく主役2人の身体能力が高く、とにかく、走る、跳ぶ、走る、いわゆる「パルクール」というやつですね。ビルの屋上から隣の屋上へ跳び、走り、壁を乗り越え、また走り、跳び、ベランダに飛び乗り、また走り、というやつです。 とにかくやたらと身軽な2人です。 というのも当たり前で、調べてみたら、ダヴィッド・ベルという人は、このパルクールの第1人者で、パルクール集団“ヤマカシ”の中心メンバーです。 シリル・ラファエリは、俳優であるとともにスタントマンで、アクロバットやテコンドーなどの格闘技を習っており、パルクールもこなす男です。 そんな2人のパルクールを中心としたアクション映画なのです。 2010年、パリ郊外の治安のよくない13区は閉鎖されることとなり、周りに壁が作られました。その中は、学校はなくなり、警察はあてにならない、暴力と権力が支配する無法地帯と化し、マフィアがはびこっていました。 この13区で生まれ育ったレイト(ダヴィッド・ベル)は、荒れ果てた町からドラッグを一掃しようと、自らの身体能力を武器に、ひとり戦っていました。 マフィアのタハは、大量のドラッグを奪われた腹いせに、レイトの妹ローラを拘束しますが、立ち向かってきたレイトに逆にやられてしまいます。 レイトとロ-ラはタハに銃を突き付け、警察の元に連れてきますが、その日でこの地区からの撤退を決めていた警察は、面倒を避け、逆にレイトを拘束し、タハを解放します。ローラはタハに捉えられ、レイトは投獄されてしまいます。 6か月後、政府の開発した、放射能は出さず威力は十分なクリーンな新型爆弾が、輸送中にタハ一味に奪われるという事件が起こります。しかも、あやまって時限装置が動き始め、爆発まで24時間です。武術のエキスパートで、たぐいまれなる身体能力で、数々の事件を解決してきた、潜入捜査官ダミアン(シリル・ラファエリ)に爆弾奪還の指令が下されます。 ダミアンは、案内役として、タハの元から妹ローラを奪還したいレイトを連れ、13区へ侵入します。 いくら治安のよくない地区とはいえ壁で閉鎖するような非人権的なことをやるわけないじゃん、とか、閉鎖された地区でごく普通にスーパーで働いていたローラって?とか、閉鎖された無法地帯なのに逃走中のレイトの背景にチラッと見えた普通にベッドで寝ていた老夫婦って何?とか、警察に捕まって投獄されたレイトの罪は何?とか、クリーンな新型爆弾って?とか、時限装置のスイッチが入ったことを警察はどうやって知ったの?とか、6ヵ月も捉えられクスリ漬けでなぐさみ者になっていたはずのローラの普通具合はどうして?とか、なぜローラを爆弾の所へつなぐ?とか、爆弾の近くで縛られたままごそごそ動いていたローラは何がしたかったの?とか、いろいろと突っ込みを入れたくなってしまいますが、はっきり言って、ストーリーはどうでもいいお話です。 とにかく、パルクールで走り回り、暴れまわる2人が、とにかくかっこいいし、スピード感たっぷりです。そんな彼らの見事な技をたっぷりと堪能できただけで、いいのではないでしょうか。 悪いやつがいて、それをやっつけるヒーローがいて、そのヒーローがやたら身体能力が高くてかっこよくて強くて、いったんは危機に陥って、もうひとりのヒーローと手を組んで、悪いやつをやっつけて終わりかと思ったら、一応最後にひとひねりあって、もう一方にも悪いやつがいて、そいつもやっつけて、すっきりしてハッピーエンドでした。 その程度の単純なストーリーで充分です。 全く期待していなかった、予備知識0の映画でしたが、意外と面白く、見事なアクションを堪能できて、楽しく過ごせた1時間半でした。(短めにまとまっているのもいいね。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アクション] カテゴリの最新記事
|