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2012.08.05
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カテゴリ:ファンタジー
アリス1

「アリス・イン・ワンダーランド」 Alice in Wonderland 2010年 アメリカ映画

監督 ティム・バートン
出演 ミア・ワシコウシカ ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター アン・ハサウェイ

 ルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」は大好きです。そして、ディズニーのアニメ映画「不思議の国のアリス」も大好きです。
 なにが好きかっていうと、登場人物(?)が、みんな何かしら変で、いかれていて、ハチャメチャだからです。何しろあまりにもハチャメチャすぎて、収拾がつかなくなって、夢オチにするしかなかったぐらいハチャメチャですから。
 そんなハチャメチャな物語の後日談を、「マーズ・アタック」や「チャーリーとチョコレート工場」など、やっぱり変な登場人物がたくさん出てきて、ハチャメチャな映画を作っている、ティム・バートン=ジョニー・デップが取り組むという、これは、期待しない方がおかしいでしょう。

 不思議の国での冒険から13年後、19歳となり、最愛の父親を亡くしたアリス・キングスレー(ミア・ワシコウシカ)はパーティに出席していました。しかし、このパーティはアリスの母と姉が極秘裏に企画したアリスの婚約パーティでした。
 貴族の御曹司・ヘイミッシュから求愛されますが、何となく納得できないアリスは、その場から逃げ出し、たまたま見かけたチョッキを着た白ウサギを追って、木の根元の穴へ、落ちてしまいます。
 そこは幼少時代に訪れた不思議の国でした。だが、そこは13年前とは一変しており、身勝手な赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)に支配された暗い世界と化していまいた。
 アリスはかつてここへ訪れた記憶を失くしていましたが、自分が預言書に記されている「救世主」だと知らされ、この世界を赤の女王の支配から解放するため、赤の女王の妹である白の女王(アン・ハサウェイ)やマッドハッター(ジョニー・デップ)達の力を借りて、赤の女王に戦いを挑むことになるのです。

アリス3

 結論から申します。がっかりしました。ちっともハチャメチャじゃないんです。
 アリスが、身勝手な暴君、赤の女王をやっつけ、不思議の国の皆さんを解放するための戦いを通じて、自立していくという、きちんとした物語になっているのです。
 赤の女王、白の女王、マッドハッター、三月ウサギ、ヤマネ、トィートルダムとトィートルディー、ドードー、いもむし、白ウサギ、チェシャ猫、トランプの兵士たちなど、おなじみのメンバーが顔を出しているわけですが、皆、少しおかしい感じはあるのですが、結構まともで、非常にがっかりでした。
 アニメで、急いでいるアリスにお構いなしで、自分たちのしたい話を歌い踊り、ケンカしながら話し始め、非常にうっとうしかったトィートルダムとトィートルディー(実は「鏡の国のアリス」に出てくるキャラですが。)は、まともに話をしているし、アニメでは、コーヒーポットの中で居眠りしながら変なことを言い、「ネコ」と聞くとパニックになり鼻先にジャムを塗られるまで暴れているというただそれだけの存在だったヤマネが、まともに話をし、鎧を着て戦いに参加したりしています。

アリス2

 とりわけ、アニメや原作のキャラからかけ離れているのが、ジョニー・デップ扮するマッドハッターです。確かにやたらと派手な衣装とメイクをし、時々変なことを口ずさんでいますが、アリスを道案内し、皆の先頭に立って戦うなど、不思議の国の住人のリーダー的存在で、がんばっている姿など、全く考えられません。
 だいたいが、三月ウサギとヤマネと3人で、“何でもない日”(誕生日じゃない日)のお祝いのお茶会を、おかしなことを言いながら、ずっと続けている(なにしろ“何でもない日”のお祝いだから、毎日やらなければいけないのです。)だけの存在で、裁判に証人として呼ばれた時も、まともな証言はせず、女王の“何でもない日”のお祝いということで、その場でお茶会を始めてしまうほど、イカれた男でした。
 これはやはり、アリスの話をティム・バートンが作るということになり、ジョニー・デップが出ないことには話にならないので、彼がやれそうな役はマッドハッターぐらいしかないので、ただ単にお茶会をやっていただけの存在が、不思議の国のリーダーになってしまったということですか。なんか違いませんか???

 かというと、原作(「鏡の国のアリス」)では、結構まともなキャラだった、白の女王ですが、なんか不気味なキャラになっていましたね。
 常に手を挙げて手のひらを外側に向けたぶりっ子ポーズで、話している相手を見ず、中空を見つめたまま、殺生はできないと言いながら、自分の兵士は戦わせ、アリスがジャバーウォッキーの首を切り落としても平気で見ています。何か、心ここにあらずという感じのキャラで、常に夢を見ているのでしょうか。とにかく、変というより、不気味なキャラです。なんか、意味わかりません。

アリス4

 童話のキャラが大人になり、夢を見ているのではなく、地に足をつけて自分の道を進んでいくというところを、見せたかったのはわかりますが、「不思議の国のアリス」で、それをやるべきではなかったのではないでしょうか。
 メイクや衣装が非常に凝っていて、CGを駆使して作られた“不思議の国”の映像は、とてもポップでファンキーに出来上がっていて、とても見ごたえがあっただけに、そこに出てくるキャラたちにファンキーさが全然ないもんですから、非常にがっかりでした。
 もっともっと、ティム・バートンお得意のいっちゃったお話を見たかったです。





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Last updated  2012.08.05 18:12:50
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