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カテゴリ:アクション
「ボーン・スプレマシー」 The Bourne Supremacy 2004年 アメリカ映画 監督 ポール・グリーングラス 出演 マット・デイモン フランカ・ポテンテ ジョアン・アレン カール・アーバン 先日紹介した、「ボーン・アイデンティティ」の続篇です。 新シリーズ「ボーン・レガシー」の宣伝の為でしょうか、前作に引き続き、TV放送していましたので、録画して観てみました。 しかし、新シリーズ「ボーン・レガシー」って、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、出ないんですよね。ボーンと同じく、“トレッド・ストーン”の生き残りの男(「ハート・ロッカー」の彼です。)が主人公の様で、続編には違いないんですけど、これ見よがしに、ボーンの写真と名前が出てくる場面をCMで使って、ボーンが出てくるように勘違いさせるのは、よろしくないのではないでしょうか。(題名にも、“ボーン”って入ってるし。) 前作より2年後、インドのゴアで、恋人マリー(フランカ・ポテンテ)と穏やかに暮らしているボーンでした。記憶は完全には戻っておらず、時折悪夢のように思い出される記憶の断片に悩ませられていました。 一方ベルリンでは、CIAのパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)率いるチームが、組織内の不祥事の調査に当たっており、公金横領に関する資料を入手したという情報屋との取引に応じていたのです。しかし、取引現場は襲撃され、エージェントと情報屋は殺され、現金と共に資料も奪われてしまいます。 手がかりは不発だった爆弾に残された指紋だけですが、CIAのデータベースに指紋照合をすると、“トレッド・ストーン計画”という最高機密にぶち当たりました。 再びインド、ゴア。ボーンは街で危険な匂いを漂わせるひとりの男(カール・アーバン)に気づき、マリーとともに、ジープで逃げ出します。 正体を問う間もなく、カーチェイスとなり、ジープが橋の上にさしかかったとき、銃弾がマリーの胸を射抜き、川に転落します。ボーンは必死にマリーを救おうとしますが、すでに彼女は息絶えていました。ボーンはひとり沈みゆくジープから脱出し、姿を消します。 そのころ、CIAではパメラが指紋の主をつきとめていました。それは、“トレッド・ストーン計画”の最中の事故で死亡したことになっている“ジェイソン・ボーン”という男のものでした。 イタリア・ナポリからヨーロッパに再び足を踏み入れたボーンを待っていたのはCIAの包囲網でした。やすやすと網にかかったかに見えたボーンでしたが、尋問する調査官たちを瞬時に倒し、携帯電話のデータを奪い、逃亡します。そして、自分が先週のベルリンの事件の犯人と目されていることと、追っているのがパメラであることを電話の傍受で知り、ボーンはベルリンへと車を走らせるのでした。 やっぱり、このシリーズは面白いですね。ただ単に派手なアクションを楽しむだけでなく、謎解きの面白さ、知能戦の面白さが楽しめます。 今回ぼくが気に入ったのは、ナポリの税関でCIAの調査官を倒し、手早く携帯のデータだけを盗み、携帯はそのまま残し、何をするのかと思ったら、その後上官に報告する調査官の会話を盗聴し、敵の情報を見事にゲットするところです。 そして、その時の会話から、敵のボスがパメラ・ランディであることを知り、大胆にも彼はその後、パメラに直接、交渉を持ちかけるのです。 そのパメラと話すところも面白いです。 ボーンは、パメラがベルリンでの本拠地にしているビルの隣のビルで、彼女らを窓から観察しながら会話をします。そして、パメラの横に、かつて“トレッド・ストーン”で後方支援をしていた女、ニッキーがいることを確認した上で、接触相手に彼女を指名します。 ボーンが自分たちを見ながら会話をしていることを知らないパメラは、「これから探さなきゃいけない。」と、ボーンをとらえる準備のため、時間稼ぎをしようとしますが、「大丈夫、お前の隣にいるから。」とボーンが答え、ここで初めて、パメラは見られていることに気づき驚くのです。 ジェイソン・ボーンの情報収集能力、知的戦略能力の高さがうかがえる場面です。 また、今回は、カーチェイスが、インドの人がうじゃうじゃいる中でのものと、モスクワでのものと2回あります。 手持ちカメラによる、走っている車の中からの映像も多用されており、なかなかのスピード感と迫力が楽しめます。(ただ、ぶれがひどく、酔ってしまう人も少なからずいると思いますが。) というわけで、なかなか見ごたえのあるシリーズの第2弾を、今回は紹介しました。また今度、第3弾を紹介することになるのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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