|
カテゴリ:アクション
「007 サンダーボール作戦」 007 Thunderball 1965年 イギリス映画 監督 テレンス・ヤング 出演 ショ-ン・コネリー クローディーヌ・オージュ さて、007を一気に観ようシリーズ第16弾です。 今回は、シリーズも第4作で、安定した人気が出てきたため、けっこう製作費が多く使え、水中シーンがふんだんにあり、けっこう贅沢なものがいろいろと出てくる作品です。 007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、フランス情報部の協力で、MI6の同僚を2人も殺した、スペクターのNo.6ブヴァール大佐の葬儀を覗き見していました。しかし、その未亡人がブヴァールの変装であることを見抜いたボンドは、あらためてブヴァールを始末します。 スペクターの本部の幹部たちの会議では、それぞれの財務(犯罪?)報告がなされ、NO.2のラルゴは、NATOから2億8000万ドルを恐喝する計画が報告します。 一方ボンドは、空軍本部近くの保養所で、休暇していました。そこで、保養所の常連リッピ伯爵の腕に怪しい入れ墨を見つけ、リッピの部屋を調べてみますがよくわかりません。その部屋の隣には顔面を包帯で覆われたアンジェロという男がいて、その様子をうかがっていました。 翌日、NATO空軍のダーヴァルが出掛けに彼女とイチャイチャしていると、迎えの車がやってきました。チャイムの音に戸口に出てみると、自分と同じ顔の男が立っています。ダーヴァルはその男アンジェロが放った毒ガスで殺されてしまいます。アンジェロはダーヴァルの代わりに出かけ、一緒にやってきたリッピと彼女のふりをしていたフィオナという女は、ダーヴァルの遺体の顔に包帯を巻くのでした。 ダーヴァルに成り済ましたアンジェロは、訓練飛行のため原爆を2体積んだ爆撃機に乗り込み、空軍基地から飛び立ちます。 その夜、保養所の職員の女性と甘い時間を過ごしていたボンドですが、怪しい車が死体らしきものを運び入れるのを目撃します。探りを入れると、その死体はダーヴァルでした。 ダーヴァルのふりをしたアンジェロは、乗組員を毒ガスで殺し、爆撃機を操縦して、失速させます。それを海上から眺めていたラルゴ一味は、海底からライトを照らし、爆撃機の不時着地を指示します。 アンジェロの操縦で無事(?)海底に不時着した爆撃機は、ラルゴ一味の手により、原爆を運び出され、海上からはわからないようにカモフラージュされます。沈んだ爆撃機から脱出しようとしていたアンジェロは、ついでに始末されてしまいます。 翌朝、保養所を出発したボンドを、リッピが追って来て、拳銃で狙撃しようとしますが、謎のバイクが追って来て、リッピを始末してしまいます。謎のバイクは、フィオナでした。 ボンドがいつものようにMのオフィスに出頭すると、マネーペニーに、会議室へ行くように言われます。内務大臣も出席しての、00ナンバー勢ぞろいの会議でした。 内務大臣は、スペクターより、英国政府が脅迫されていることを告げ、Mから、“サンダーボール作戦”により、総出で原爆の行方を探るように指示されました。 ボンドは、カナダへ行くように指示されましたが、会議の資料の中に、ダーヴァルの写真があることから、保養所でダーヴァルの死体を見たことを告げ、写真に一緒に写っているダーヴァルの妹、ドミノ(クローディーヌ・オージュ)のいるハバナのナッソーへ行きたいと主張します。 ナッソーへ飛んだボンドは、ドミノがスペクターのラルゴの庇護の元にいることを知るのでした。 何か詳しくあらすじを書いてしまい、長くなってしまいましたが、ここまでで、40分ぐらいですから、まだまだ序盤です。でも、ここまでは、あまりアクション映画らしいところは少ないのです。最初の女装しているブヴァールとの格闘と、そこから逃げ出すためにジェット・パックで飛んで行くところ、保養所でのリッピとの小競り合い、爆撃機の不時着ぐらいですかね。保養所から帰るところで、リッピが追ってきたので、カーしぇ椅子になるかと思ったら、フィオナがあっけなく始末してしまいますしね。見せ場のアクションは、この後、ナッソーでたっぷり用意してあります。ただ、水中での格闘シーンが多く、どうしてもスピード感に欠けてしまいますが。 葬式の場面の未亡人はどう見ても女性なんだけど、ボンドと格闘を始まるとしっかり男で、違和感アリアリとか、ボンドが休暇を過ごしている保養所が事件の中心なんてご都合よすぎとか、訓練飛行で原爆積んでくかあ?とか、MI6の会議室無駄に広すぎない?とか、“サンダーボール作戦”の名前の意味がわからないんですけど?とか、リッピはボンドが死体を確かめている時に殺せたんじゃないの?とか、ナッソーが大当たりなのは007が主役だからいいとして、ほかの00ナンバーのみなさんは何をしているのとか、どうしてカジノの場面がすぐ出てくるの?とか、カジノの一般民衆の前で、ラルゴに向かって“スペクター”って連発していいの?とか、フィオナはあんなにわかりやすい指輪をしていていいの?とか、あんな人ごみの中でボンドを狙って撃っちゃっていいの?(はずして一般人に当たったらどう責任取るつもりだったの?)とか、爆撃機とともに沈んでいたダーヴァルが偽物だと知っているボンドが、その時計だけは本当のダーヴァルの物だと知っていたのはなぜ?(認識票はいいとして。)とか、水中の戦いがワンパターンすぎて長すぎとか、いったいラルゴの部下は何人いるの?あとからあとから湧いてきてない?とか、突っ込みどころは満載ですが、なかなか面白い娯楽アクションに出来上がっています。(ボンドが、敵味方問わず、すぐに女性と仲良くなることとか、Mの秘書のマネーペニーとイチャイチャしすぎとか、お約束ですから、今更突っ込みません。) ということで、疑問をいろいろと感じつつ、案外楽しめた第4作を今回はお届けしました。 ところで、ボンドと寝た後でも、スペクターを裏切らなかったフィオナさんは偉いと思ったのは私だけではないはず。でも、それだったら、Hしてるときにボンドを殺しちゃえばよかったのに、とも思いましたが。(結局Hはしたかったのね。初めは入浴中に侵入されて、嫌がってたのに。「身につけるものを取って。」と言ったら、サンダルを渡されたからかな?) また、MI6の会議の時、ボンドが遅れて来て、ちゃんと7番目の席が開いていたのには、ほくそ笑んでしまいました。 ちなみに、リッピの腕にあった入れ墨、どう見ても「中」ですね。どうやらスペクター傘下にある中国マフィアらしいんですが、そんなにわかりやすい印をあんなにわかりやすい所につけますかねえ?まあ、漢字を知らないボンドは、意味を調べてもらおうと、マネーペニーに一生懸命説明していますが、日本人のぼくとしては、「そりゃあ、中やろう!!」と思わず突っ込んでしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.14 09:58:39
コメント(0) | コメントを書く
[アクション] カテゴリの最新記事
|