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2013.04.26
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カテゴリ:アクション
007ライセンス1

「007 消されたライセンス」 007 Licence to Kill イギリス映画

監督 ジョン・グレン
出演 ティモシー・ダルトン デスモント・リュウェリン ベニチオ・デル・トロ

 007を一気に観ようシリーズ第18弾です。(合ってるよね?)
 今回はティモシー・ダルトン・ボンドの2作目、シリーズ全体では、第16作です。

 MI6の007ことジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)は、親友であるCIAのフィリックス・ライターの結婚式に向かう途中、「サンチェスが現れた」とDEA(麻薬取締局)の連絡を受け、現場に向かいます。サンチェスはDEAが長年追っている麻薬王で、自身の人脈で固めた地元を離れたことがほとんどなく、アメリカ領内に姿を見せたということは、二度とない捕獲のチャンスだったのです。
 ボンドとライターは、サンチェスが逃走に使ったセスナをヘリコプターで釣り上げ捕らえ、スカイダイビングで花嫁デラが待つ教会に降り立つのでした。
 しかし、サンチェスは買収した捜査官キリファーの手助けで護送車から逃亡してしまいます。そして、新婚初夜のライター夫妻を襲い、デラを殺した上、ライターを拉致してサメに足を食べさせてしまいます。
 帰国しようとしていたボンドは、空港でサンチェスの逃亡を知り、ライター宅に急ぎます。そそして、無残なライター夫妻の姿を発見します。
 ボンドは復讐を誓いますが、任務を逸脱した行為に対してMが自ら訪米、別件の任務を命令します。ボンドは辞職を示し、その場から逃走し、単身、サンチェスの元へ乗り込んで行くのです。

 前作同様、おふざけな場面が全くないシリアスな展開で、なかなか面白い映画でした。

 見どころはいくつかありますが、やっぱり、クライマックスの爆発いっぱい、迫力十分な派手なアクションでしょうか。
 そこまで、アクションはかなり控えめで進んできたお話ですが、最後のクライマックスに来て、爆発的に始まりたたみかけるようなアクションの連続は、なかなかのものでした。
 一応、クライマックスのことですから、どんなアクションなのかは、秘密にしておきましょう。

007ライセンス2

 それから、今までありそうでなかったボンドガール同士のいがみ合いですね。
 今回のメインボンドガールは2人、サンチェスの情婦(観たところ、なんかわけありで、いやいやサンチェスに従っている感じですが。)のルペ、そして、途中からボンドと行動を共にする、CIAのパイロット、パメラ・ブービエ(偽名ミズ・ケネディ)です。
 2人とも、ボンドと出会ったとたんキスしたりして、ボンドのモテモテぶりは相変わらずなんですが、特に、パメラの方が、ルペに対して対抗心バリバリです。
 ボンドがサンチェスの元に侵入するために彼の経営のカジノへ行くのですが、そこで、すでに顔見知りになっていたルペと親しげに話をします。すると、ホテルの部屋に帰って来て、さあ寝ようという段になって、パメラは2つある寝室の片方にさっさと入り、意味ありげに振り返り、扉を閉めてしまいます。ボンドはすごすごと、もうひとつの寝室の方へ引き上げるしかありませんでした。
 そんな感じで、なかなか面白いです。
 007のシリーズは、必ず複数の美女が出て来て、ボンドはたいてい何回かベッドインするのですが、他作品では、こんなようにブッキングしていないので、ボンドガール同士の嫉妬心丸出しのいがみ合いって、意外とないんですね。

 そして、今回はなんといってもQです。
 前述のカジノの後のホテルの場面ですが、実はQも一緒にいます。MI6を勝手に辞任したボンドですが、マネーペニーの手引きで、Qはいつもの通り、秘密兵器を持ってやってきたのです。(一応、休暇ということにして。)いつもなら、すぐに帰るのですが、今回は帰らず、そのまま留まり、ボンドとパメラの活動を手伝います。そして、ボンドに何度となく「帰れ。」と言われるのですが、結局最後までいるのです。
 時には船を操縦し、時には道端を掃除する老人(レレレ?)だったり、その存在はなかなかコミカルで面白いですよ。
 このQ役のデスモント・リュウェリンという人、実は、第2作「ロシアより愛をこめて」から、第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」まで、17作に出演している、007シリーズ最多出演記録保持者なのです。第1代から第5代まで歴代のボンドと共演してきた唯一の人なのです。(計算できる人は気が付きましたね。第8作「死ぬのは奴らだ」は出演していませんので、連続ではありません。)しかも、その役者人生で出演した映画の9割が007という方です。なんかすごいですね。

 というように絶賛していますが、気になるところがないわけではありません。
 ひとつに、なんとなく、007映画ではないような感じがそこはかとなく流れて来て、違和感バリバリだということです。
 その理由は、登場人物が、Q以外はなじみのない人ばかりだということでしょうか。
 主人公のボンドは2作目で、マネーペニーも前作でボンドに合わせて若返って2作目、Mは「オクトパシー」から4作目ですが、いつも出番が少なく印象に残っていないし、今回は珍しくお話の重要な位置を占めるフィリックス・ライターは、例のごとく出て来る度に違う役者だし、悪役もボンドガールも無名な人ばかり、ということで、なんかB級映画のような雰囲気なのです。
 それから、ボンドって、結婚式の介添人をやるほど、フィリックス・ライターと仲良しだったんだあ、ということ。しかも、ライターが襲われた(奥さんはかわいそうに亡くなっていますが、ライターは命は助かっています。)というだけで、Mに逆らって、辞任してまで、命をかけて復讐に行くのです。
 はっきり言って、あんまり利口な行動ではないなあ、と思ってしまったのでは、私だけでしょうか。
 CIAのフィリックス・ライターは、このシリーズの準レギュラーで、たびたび協力者として登場(しかし、残念ながら、出る度に違う人が演じています。)して来ているのですが、ボンドと、これほど仲良しとは、知りませんでした。

007ライセンス3

 ということで、気になるところがないわけではありませんが、駄作もあるこのシリーズの中、いい方から数えた方が早い、なかなかの秀作ではないでしょうか。
 ところで、サンチェス配下の殺し屋ダリオ役で、若かりし日のベニチオ・デル・トロが出演しています。この後、他作で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞の候補になったり、チェ・ゲバラの生涯を描いたあの連作で主役を張ったりしている、今注目の人です。





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Last updated  2013.04.26 21:46:45
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