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2013.05.02
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カテゴリ:アクション
007ユアアイ1

「007 ユア・アイズ・オンリー」 007 For Your Eyes Only 1981年 イギリス映画

監督 ジョン・グレン
出演 ロジャー・ムーア トポル キャロル・ブーケ リン=ホリー・ジョンソン

 007を一気に観ようシリーズ第19弾です。(ふう~、あと3つ。)
 今回は、ロジャー・ムーア・ボンドの5作め、全体では第12作です。

 ギリシャ・コルフ島沖イオニア海で、英国電子情報収集船が事故で沈没する事件が起こります。船には、トップ・シークレットである、原子力潜水艦からのミサイル攻撃を目的地に誘導するATAC(超低周発信機)が積まれていました。英海軍は、その引き上げ作業を、海軍退役将校で海洋考古学者であるティモシー・ハブロック卿に依頼しました。
 しかし、ハブロックの一人娘で、潜水のベテラン、メリナ(キャロル・ブーケ)が、両親に協力しようと訪れた時、水上機でやってきた何者かによってハブロック夫妻が銃撃されてしまいます。メリナは、惨殺された両親の復讐を決意します。
 この事件解決を命じられた、007ことジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)は、調査するためマドリッドヘ飛びました。
 しかし、犯人とみられるパイロット・ゴンザレスは、メリナの復讐の矢のもとに絶命し、ボンドは、殺し屋ロックにひきいられた一団に命を狙われます。
 ロンドンに帰ったボンドは、ロックの身許を調べ、彼が北イタリアのスキー・リゾート、コルティナ・ダンペッツォにいることをつきとめます。現地に向かったボンドは、そこでギリシア人富豪クリスタトスに近づきます。彼は、美少女ビビ(リン・ホリー・ジョンソン)のパトロンで、次期冬期オリンピックのフィギュア種目で彼女に金メダルを取らせようと特訓させていました。そこで、ボンドは、再びメリナと出会い、ロックの配下の殺し屋たちに命を狙われます。
 何とか逃れたボンドとメリナは、コルフ島に行き、クリスタトスのビジネス上のライバル、密輸業者のコロンボ(トポル)に出会い、ロックはクリスタトスの手下であり、彼がATACをソ連に売ろうとしていることを聞いたボンドは、メリナと共に海底を探作し、ATACを発見します。しかし、浮上した2人をクリスタトス一味が襲いATACを奪われてしまいます。

 この前2作が派手だった反動でしょうか、非常に地味な印象を受ける作品です。まあ、前作(「ムーンレーカー」)で、行きつくところまで行ってしまった(いろいろな意味で)感があったので、原点に戻ったといったところで、作品的には、できのいい方の部類に入るのかもしれません。でも、当時のムーア・ボンドファンにとっては、はっきり言って、物足りなかった作品なのではないでしょうか。興行的にはどうだったのでしょうか。

007 ユアアイ3

 しかし、できのいい方と言っても、やっぱりムーア・ボンド、気になるところがないわけではありません。
 ひとつめに気になったのは、オープニングアクションです。
 今回は、墓場の場面から始まります。ボンドが亡き妻の墓参りをしているのです。そうです、「女王陛下の007」のラスト、結婚式直後に殺された妻テレサの墓です。(ボンド役が変わるたびリニューアルしている感のあるシリーズですが、ちゃんと繋がっていたのですね。)
 その帰りのヘリコプター(さすが00ナンバー)が襲われます。パイロットが電撃により殺され、ヘリはリモコンで操作されるのです。地上には、白い猫を抱いて車いすで機械を操作するスキンヘッドの男がいます(顔は映りません。)。ボンドは四苦八苦しながら、空中で運転席に乗り移り、リモコンの受信を断ち切り、ヘリを運転して、地上の車いすをヘリの足で引っ掛け、廃工場の煙突の中に落とすのです。
 007シリーズをよく知っている人は気が付いたでしょう。顔はわかりませんが、この男は、ボンドの宿敵、スペクターのブロフェルドに他なりません。(イメージ的には、「女王陛下のお007」のテリー・サバラスですかね。)何作にもわたって、ボンドの前に立ちはだかり、このシリーズで大きな位置を占める名敵役を、こんなに簡単に葬ってしまってよかったのでしょうか。ボクが気になったのはそこです。やっぱり宿敵ブロフェルドですから、その最期にふさわしい舞台を用意してやってほしかったです。(ただ、この車いすの男がブロフェルドであるとは、はっきり語られてはいませんが。)

 ボンドがロックを追って行き、クリスタトスと出会う、コルティナ・ダンペッツォは、1956年の冬季オリンピック開催地で、その競技場後は、スキー・リゾートとして楽しまれているようです。
 この北イタリアの雪山でのシーンが、はっきり言って、疑問だらけなのです。
 お話の中では、英海軍がATACの引き上げを依頼したハブロック夫妻を殺したゴンザレスに、殺害を依頼したのがロックという男で、その彼がこのコルティナへ行ったということで、ボンドも追って行き、地元の協力者フェラーラの紹介で、この地中海近辺で力を持つ実業家、クリスタトスに会います。後でわかることですが、実はこのロックの黒幕はこのクリスタトスで、彼がこのコルティナにいるので、ロックがこの地へ行ったのです。
 この辺がよくわからないのですね。何故クリスタトスが紹介されたのか?
 この時、クリスタトスは、捜査を混乱させるためとは思いますが、ロックが自分のギリシアでの商売敵であるコロンボの手下であるという、間違った情報をボンドに話します。そのため、ボンドは次にコロンボを探りに行くわけですが、この協力者のフェラーラという男、ボンドを混乱させようとしたのでしょうか?彼はクリスタトスの味方なのでしょうか?でも、このファラーラ、この後、殺されています。そして、ボンドはロックがなぜコルティナへ行ったのか、疑問に思わなかったのでしょうか。
 また、このコルティナへ、メリナもやってきています。ボンドがハブロック夫妻を殺したゴンザレスの依頼者であるロックを突き止めるために、Qの秘密兵器“立体人相グラフ”なるもの(CPを使って、似顔写真を合成する装置のようですが、はっきり言ってCP画面などを見てみると、非常に時代を感じさせます。)を使ってやっと突き止めたというのに、捜査に関しては素人のメリナはどうやってロックのことを突き止め、コルティナにいることを知ったのでしょうか?ご都合主義もいいとこですね。
 それから、クリスタトスがコルティナにいる理由というのが、自分が援助しているビビという、オリンピックでメダルを目指しているフィギュア・スケートの選手がいるためのようですが、どっちかと言うとこのビビ役のプロスケーターでもある女優を使いたいがために、このスキー・リゾートの場面が挿入された気がしてならないのですが違うでしょうか。はっきり言って、このビビのくだりが非常に必要ないと思ったのは私だけでしょうか。
 結局、このビビを出すために、むりやり雪山リゾートの場面が作ったため、いろいろとひずみができてしまったというところでしょうか。

007ユアアイ2

 ということで、前作のとんでもなさを反省して、原点復帰を図ったけれど、やっぱりいまいちなムーア・ボンドだなあ、と思ってしまった作品でした。
 ところで、この映画、なんと全裸の女性の誘いを断るという、ムーア・ボンドにあるまじき場面が観られる、珍しい映画です。
 その女性というのが、クリスタトスの援助でオリンピックのメダルを目指しているフィギュア選手ビビです。ビビは、パトロンのおじさんに紹介されたイケメンのボンドに一目ぼれしたのか、彼のホテルの部屋に忍び込み、シャワーを浴びながら待っていました。
 しかし、おそらく十代と設定されているためか、ボンドは断るのです。女性に対しては見境がないと思われていたムーア・ボンドですが、最低限の良識は持ち合わせていたのですね。(ちなみに、パトロンのおじさんには処女だと思われていたビビですが、彼女の発言によると、一応経験はあるようです。)





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Last updated  2013.05.02 23:47:03
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