|
カテゴリ:コメディ
「ゴーストバスターズ2」 Ghost Busters II 1989年 アメリカ映画 監督 アルヴァン・ライトマン 脚本・出演 ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス 出演 ビル・マーレイ シガニー・ウィーバー リック・モラニス さて、「2」です。主役の3人はもちろんのこと、ヒロインのシガニー・ウィーバー、お騒がせ係のリック・モラニス、4人目のバスターズ・ウィンストン、受付の姉ちゃん、そしてなんと市長まで、すべて「1」と同じ人が演じての続編です。 あれから5年、破壊神からニューヨークを救った彼らだったが、破壊した建物などの賠償金を市と州より請求された上、数々の違法行為の責任を押し付けられる形で、ゴーストバスターズ社は破産してしまい、依頼もぱったりと来なくなってしまい、それぞれ別の道を歩んでいました。 ピーター・ベンクマン(ビル・マーレイ)はオカルト番組の司会者、イゴン・スペングラー(ハロルド・ライミス)は研究所で心理学を研究、レイモンド・スタンツ(ダン・エイクロイド)はオカルト書専門の本屋を営むかたわらウィンストンと共にゴーストバスターズの仮装をして、パーティーに芸人として出ていたのです。 そんな中、ディナ(シガニー・ウィーバー)の息子が乗った乳母車が勝手に動き出し、交差点の中心で止まったことを皮切りに、数々の原因不明事件が勃発します。不審に感じたディナはイゴンとレイモンドに調査を依頼します。 彼らの調査で、50年前に廃線となったニューヨーク地下トンネルにスライム(霊体エネルギー)の川を見つけます。しかし、調査の方法が道路工事を装った違法な手段だった上、調査の影響でニューヨーク中を停電させてしまい、市長補佐に提訴され、彼らは法廷で裁かれることとなってしまいます。 数々の揺ぎない証拠を提示され、敗色感濃厚の裁判中、ニューヨーク地下で採取したスライムが暴走し、裁判長が昔死刑に導いた凶悪犯罪者スコレーリ兄弟が霊として蘇ってしまいます。 蘇ったスコレーリ兄弟を退治する事を条件に、裁判で勝利を勝ち取った4人はゴーストバスターズを再開させ、数々の幽霊事件を解決していきますが、事件は次々起こり、治まる気配がありません。 そんな中、地下トンネルで採取したスライムが人間の感情に強く反応することを突き止める一方、ディナの息子がスライムに襲われる事件が起こります。 一連の事件は16世紀ハンガリーの暴君ビーゴ大公の悪霊が、ディナの息子に乗り移って復活しようとしていた影響で引き起こされたことだったのです。 はっきり言って、非常にがっかりしました。 なんか、「1」のお話の展開にとってもよく似てるんですよね。 ある事件(「1」ではホテル、「2」では裁判所)をきっかけにゴーストバスターズが大評判になって、行政の横やり(「1」では環境庁、「2」では市長補佐)が入って、メンバーが拘束(「1」では警察、「2」では精神病院)され、大物の悪霊(「1」ではゴーザ、「2」ではビーゴ)が現れ、大きな建物(「1」ではディナのマンション、「2」では美術館)が誰の目にも明らかな異常状態になり、多くの民衆に大歓迎されながらゴーストバスターズが現れ、ラスボスとの戦いの中で、巨大な何か(これは秘密にしておきましょう。)が現れ、ゴーストバスターの奮闘で事件が解決し、ピーターとディナがくっつく、という展開です。 それから、なぜか、死後何百年もたっているハンガリーの暴君が、ゴーストバスターズがいる現代のニューヨークで復活するというご都合主義や、なぜか、その時までまったく存在が明かされていなかった善意のスライムなるものが、突然あの巨大なもの(それは秘密)を覆うほど大量にゴーストバスターズの手元に出現するという無理やりな展開など、非常に疑問を抱かせる無理やり感が満載のストーリーなので、「1」の時のように、最後の決戦で手放しにゴーストバスターズを応援することができず、一歩引いた冷めた感覚で観賞せざるを得ない感じです。 裁判中に証拠品の中に並んでいたガラス瓶に入れられていたスライムが、裁判が過熱してくるにつれて、徐々に沸騰してきて、ついに幽霊化して出てくる件や、レイとイゴンとウィンストンの3人(ピーターはディナとデート中)が、地下のスライムの川を調査に行き、結局3人とも流されてしまう(しかし、あの悪霊のスライムに全身どっぷり浸かって、精神的には思わずケンカをしてしまうほど影響がありましたが、身体的には大丈夫なのでしょうか?)件、など、面白い場面はありましたが、やっぱり「2」としての劣化はどうしようもないのだろうか、と思ってしまった作品でした。 ところで、「1」でイゴンといい仲になっていた受付のねーちゃんですが、全く説明はありませんでしたが、イゴンとの仲はなくなった(ファッションの趣味が変化して、非常に派手になっていたのが関係しているのだろうか。)ようで、今回は、「1」でディナの隣人でディナに勝手に懸想していて、「2」では税理士のはずがなぜかゴーストバスターズの裁判で弁護士役を無理やりやらされていた、お騒がせ係のルイス(リック・モラニス)といい仲になっていましたね。まったく話の筋とは関係ないですけどね。(でも、あのねーちゃん、僕的には非常にタイプなんですけど。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[コメディ] カテゴリの最新記事
|