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勝手に映画批評

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2013.08.25
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カテゴリ:SF
CASSHERN1

「CASSHERN」 2004年 日本映画

監督 紀里谷和明
出演 伊勢谷友介 麻生久美子 唐沢寿明 寺尾聰 樋口可南子 小日向文世 宮迫博之
   佐田真由美 要潤 西島秀俊 及川光博 大滝秀治 三橋達也 寺島進

 最近のかつての人気アニメを実写映画化するという風潮に乗っかって、このたび実写版「ガッチャマン」が封切りされました。松阪桃李ら科学忍者隊のメンバーたちが、宣伝のためバラエティ番組に出まくりしています。
 その「ガッチャマン」や以前紹介した「ヤッターマン」と同じくタツノコプロの人気アニメだった「新造人間キャシャーン」を実写化した作品です。
 「新造人間キャシャーン」は、1973年から74年にかけてTV放映していたアニメですが、僕自身リアルタイムで観ていたと思いますが、実は恥ずかしながら、内容をあまり覚えていません。“キャシャーン”という名のスマートでかっこいいヒーローが、アンドロ軍団という悪い奴と戦っていたことと、オープニングの主人公のセリフ、「たった一つの命を捨てて 生まれ変わった不死身の体 鉄の悪魔を叩いて砕く キャシャーンがやらねば誰がやる!」が非常に印象的で覚えていたこと、ぐらいですかね。
 公開当時、超売れっ子歌姫宇多田ヒカルと電撃結婚した、映像作家だという男が、突然映画監督デビューしたと非常に話題になり、興行的にはまあまあヒットしましたが、批評的には結構叩かれ、中にはあの「デビルマン」と並べて評しているものまであった、という映画です。それはぜひ、自分の目で確かめなければと思った次第です。

 超大国大亜細亜連邦共和国はヨーロッパ連合との50年の長期大戦に勝利しましたが、国土・人心は荒廃しきっていました。環境破壊と汚染は深刻で公害病は蔓延し、人種階級差別を是とする政策へ反発する内紛も各地で起きていたのです。
 遺伝子工学の第一人者東博士(寺尾聰)は画期的な再生医療を可能とする新理論「新造細胞」を発表し、実用化のため理解と支援を広く求めましたが、学会の反応は冷たいものでした。
しかし、軍上層部が興味を示し、貿易商社・日興ハイラルの社員内藤(及川“ミッチー”光博)を通じ支援を申し出てきました。難病を患う妻ミドリ(樋口可南子)のためにも、一刻も早く研究を完成させたい東博士は申し出を受けることにします。
 東博士の1人息子の鉄也(伊勢谷友介)は、長年研究のみに没頭し続ける父への反発から従軍を決意します。東博士は鉄也の婚約者ルナ(麻生久美子)や病のミドリのためにも思いとどまるよう促すが、鉄也は余計に反発してしまいます。鉄也は激戦区の第七管区に派兵され、ある日上官に強要され無抵抗の女性住民を撃ち殺してしまうのでした。
 1年後、鉄也は作戦中に戦死します。 陸軍本部に鉄也の遺体が届く頃、異形の稲妻が建物を貫き、同施設内の東博士の研究所では異変が始まました。新造細胞培養槽の生体部品群がひとりでに結合を始め、無数の人の姿となって蘇生を始めたのです。何かに気づいた内藤は即時に蘇生体殲滅を指示し、数百の蘇生体が再び惨殺されました。
 奇跡的に逃げ延びた蘇生体のリーダー“ブライキング・ボス”(唐沢寿明)は仲間のサグレー(佐田真由美)、バラシン(要潤)、アクボーン(宮迫博之)と共に、自らを“新造人間”と名乗り、人類への復讐を誓うのです。
 一方、東博士はなにかを確かめるように鉄也の遺体を培養槽に浸します。すると鉄也は息を吹き返したのです。
 放浪の末大量のロボット兵器群を発見し、人類へ宣戦布告した新造人間、死から蘇ると同時に彼らと同じ超人的身体能力を宿した鉄也、運命は数奇にもつれていくのでした。

CASSHERN2

 非常に苦痛でした、最後まで見続けることが。2時間20分ほどの映画で、やや長めなのですが、その倍ぐらいの時間に感じました。
 長く感じるということは、はっきり言ってつまらないということですが、なぜそう感じてしまったのでしょうか。

 まず、ストーリーがよくわからん、ということです。
 前半、東博士の“新造細胞”なる新技術(これって、まんま“iPS細胞”ですよね。)を軍事的に利用できるとして、アジアからヨーロッパにかけて侵略戦争中の軍事国家大亜細亜連邦共和国の軍事政府がバックアップするというとこら辺はよくわかりました。
 後半、なぜか“新造細胞”の培養槽から“新造人間”が生まれて(その辺のからくりは終盤に明らかになりますが。)きて、逃げ出した先で非常に都合よく戦闘ロボットが大量に眠っていた工場を見つけたり、病人・老人だらけの軍事政府に反抗して、政府中枢の上条将軍(大滝秀治)の息子、上条大佐(西島秀俊、八重の兄様)がクーデターを起こしたり、東博士が怪しい言動を見せたり、いったい悪者は誰だ???、“キャシャーン”は誰と戦えばいいんだ???、これ収拾がつくのか???、と思ってしまいました。(結局収拾がついたかどうかは秘密です。)
 結局、監督の言いたいことは“平和”みたいですから(最後に最悪の形で、テーマが明らかになります。)、どう考えても、最も悪い奴は、大亜細亜連邦共和国(今時、大真面目にこんな名前使うヤツがいたんですね。)の軍事政府ですから、ブライキング・ボスら“新造人間”軍団(と言っても4人のうちボス以外の3人は結構あっさり死んでしまい、ボスが拾い物のロボット軍団を率いて廃墟を行進しているだけでしたが。)と、“キャシャーン”こと東鉄也が、いったんは戦いますが、やがて手を組んで、上条大佐率いる軍隊、つまり大亜細亜連邦共和国政府と戦うという方向に行くんだろうなあ、と勝手に思っていました。(ということは、そうならなかったということですね。)

 それから、きれいだと評判の映像ですが、僕には、このほぼCGの風景があまりにも人工的過ぎて、非常に嫌でした。確かにきれいでかっこいい映像の連続なのですが、すごい違和感、いや嫌悪感を抱きつつ見ていました。
 昔、絵の具のセットに入っていた“ビリジアン”という緑色を思い出しました。かつて、子どもが使う絵の具のセットには、必ず、“ミドリ”ではなく、“ビリジアン”が入っていました。(最近は“ミドリ”というのが入っているセットもあるようですが。)
 僕はこの“ビリジアン”が嫌いでした。それは非常に人工的な緑色過ぎて、風景画では全く使えなかったからです。目の前に見ている風景の中の自然な緑の色が、この”ビリジアン”では、どうやっても出せなかったからです。だから、いつも青と黄色の混ぜ具合を考えて、できるだけ自然の緑に近い色を作っていた覚えがあります。大きくなってから、“サップグリーン”とか、“オリーブグリーン”とか、自然の色に近い緑色があることを知って、これらの色は非常に好きになりました。
 また、ストップモ-ションや意味のよくわからない繰り返し、モノクロ映像や、何が言いたいのかよくわからない光の線、無音や無言が妙に長いところなど、はっきり言って、よく意味のわからない斬新な映像が多用されているところにも閉口しました。

CASSHERN3

 東博士役の寺尾聡さん、ルナの父親で東博士の協力者上月博士役の小日向文世さん、鉄也の上官役の寺島進さん、鉄也の母親役の樋口可南子さん、キャシャーンを助ける老医師役の三橋達也さん(遺作だそうです。)、上条将軍役の大滝秀治さんなど、ベテラン俳優陣がいい味を出していましたし、西島秀俊さん、及川ミッチーさん、唐沢寿明さん、宮迫博之さんなど悪役陣も、力の入った怪演を見せてくれましたし、主役の伊勢谷友介さんはもちろんのこと、豪華キャストの皆さんはとてもいい演技を見せてくれていましたので、非常にもったいない感が強い作品だと、思ってしまいました。
 ちなみに、僕のお気に入り女優の中のひとり、麻生久美子さんが非常に美しく撮れていたのは、非常にうれしく思いました、と、一言付け加えておきます。





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Last updated  2013.08.25 16:27:51
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