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カテゴリ:アクション
![]() 「007 スカイフォール」 Skyfall 2012年 アメリカ・イギリス映画 監督 サム・メンデス 出演 ダニエル・クレイグ ハビエル・バルデム ナオミ・ハリス レイフ・ファインズ ベン・ウィショー ジュディ・デンチ さて、久々、007を全部観ようシリーズの第23弾です。もちろん、現時点での最新作、第23作、完全リニューアルされた6代目クレイグ・ボンドの第3作です。 “007”をコードネームに持つMI6のエージェント、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は新人女性エージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)とともにトルコでの作戦に参加していました。その最中、MI6の工作員が殺され、各国のテロ組織に潜入している全てのNATOの工作員の情報が収められたハードディスクが奪われます。 ボンドはディスクを取り戻すべく、実行犯であるフランス人傭兵パトリスを追跡します。 MI6部長・M(ジュディ・デンチ)の指令により、ボンドと列車の上で格闘しているパトリスを狙ってイヴが撃った銃弾はボンドに当たり、ボンドは峡谷に落下し行方不明となってしまいます。 数カ月後。ボンドは公式に死亡が認定され、Mは情報漏洩の責任を問われ情報国防委員会の新委員長であるギャレス・マロリー(レイス・ファインズ)から引退を勧められます。Mはその提案を拒絶しますが、その直後、Mのコンピュータが何者かによってハックされ、MI6本部も爆破され、多くの職員が犠牲となります。 このニュースは僻地で隠遁していたボンドも目にするところとなり、ボンドはロンドンに戻ってきます。 ボンドは、00(ダブルオー)要員への復帰テストに臨みます。その成績は惨憺たるものでしたが、復帰に懐疑的なマロリーの意見を一蹴し、Mはボンドの職務復帰を承認します。 ボンドは自身の肩に残っていた弾丸の破片からパトリスを特定し、新任の兵器開発課長・Q(ベン・ウィショー)から装備を受け取ってパトリスの向かう上海へ赴きます。 上海でボンドは格闘の末にパトリスを倒したものの、雇い主が誰なのかを聞き出す事に失敗します。パトリスの所持品にあったカジノのチップを手掛かりに、ボンドはマカオへ向かいます。 その頃、ハードディスクにあった5人のNATO工作員の名前がインターネット上に公表され、毎週さらに名前を公表していくという予告がなされます。 カジノでボンドはパトリスの仲間らしい謎の女性・セヴリンに接触します。何かに脅える様子のセヴリンにボンドは、雇い主を殺すつもりがあるなら手伝うと持ちかけ、セヴリンの船で、雇い主のいる廃墟の島に向かいますが、船上でセヴリンともども囚われの身となってしまいます。 島でボンドは、パトリスとセヴリンの雇い主、ラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデス)と対面します。元MI6エージェントであったシルヴァは、香港支局勤務時に中国当局に捕らわれ見捨てられたことで、当時の上司Mを深く恨んでいたのです。 ![]() やっぱり、とことんシリアスで、とことんカッコいいジェームズ・ボンドでした。とにかくこの6代目クレイグ・ボンドは完全シリアス路線を徹底していくようですね。 前2作の「007」はもちろん、「ライラの冒険」や「ドラゴン・タトゥーの女」「ディファイアンス」「カウボーイ&エイリアン」など、ダニエル・グレイグの出演作って、結構観てるんですけど、彼がおちゃらけたり、爆笑したりって見たことがないんですよね。本当に常にシリアスな演技を貫いているんですよ、彼は。 6代目を彼に選んだからシリアス路線にしたのか、シリアス路線で行くと決めたから彼を6代目にしたのか、どちらかはわかりませんが、もうひとつの人気スパイ映画シリーズ「ミッション・イン・ポッシブル」のエンターテイメント性との差別化として、この徹底したシリアス路線は正しいと思います。(相変わらずの上から目線でごめんなさい。) しかし、今回の第3作は、アストン・マーチンの登場(劇場で歓声が起こるそうです。僕も「おおっ」と思いました。)やレギュラーメンバー(マネーぺ二-も含めてね。)の勢ぞろいなど、オールド007ファンも喜ぶ要素もちょっとちりばめられていたりするところも興味深いところですけどね。 ところで、今回の見どころは実は別のところにあります。それは、ジュディ・デンチ演ずるMの引退です。 今年で80歳の大女優ジュディ・デンチです。さすがにアクション映画のレギュラーとして出続けるのは、どう考えても無理があるでしょう。遅かれ早かれ引退は余儀なきところですが、さすがの英アカデミー賞を何度も受賞している(米アカデミー賞では助演1回ですが。)大大大女優です。納得できうる引退の花道を用意する必要があるでしょう。まかり間違っても、いつの間にか替わっていたなんて形だけは避けなければなりません。そういった意味で、今回のお話(どうなるかは結末に関わるので、内緒にしておきますね。)は、見事だったなあ、と思いました。 ![]() ということで、リニューアルされたシリアス路線を守りながらも、今後お約束な部分も継承されるであろうことをうかがわせていた、クレイグ・ボンドの最新作を紹介しました。次回作、宿敵との対決となる「007 スペクター」が非常に楽しみです。 ところで、ハビエル・バルデムって、異様に顔が大きいですね。その上、目とか鼻とか口とか中のパーツも大きくて、それを強調する金髪で派手なスーツに身を包み、まさしく不気味な悪役ぶりで、徹底したシリアスなお話の中で、1人だけコメディって感じで、非常に悪目立ちしていました。さすがです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.09.17 23:29:46
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