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2017.11.16
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カテゴリ:戦争



「サウルの息子」 
Saul fia 2015年 ハンガリー映画

 

監督 ネメシュ・ラースロー

主演 ルーリグ・ゲーザ

 

 珍しいハンガリー映画です。

 カンヌ映画祭グランプリ、米アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ外国語映画賞など、多くの映画賞を受賞している作品です。

 ハンガリー国籍のユダヤ人サウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所でゾンダーコマンドとして、ガス室へ送られた者の衣服を片づけたり、死体を運んだり、働かされていました。

 ある日、ガス室から出てきましたが、まだ息がある少年がありました。ユダヤ人囚人医師は、すぐ息の根を止め、解剖するように兵士に命じられます。サウルは、その遺体が自分の子どもだと思い込み、医師に隠しておくように頼み込みます。

 サウルは、息子の遺体を、ユダヤ教の作法にのっとって埋葬したいと思い、同僚に持ち掛けられた脱走計画の準備とともに、ラビを探すため、監視の目を盗んでは、収容所内を右往左往します。



 冒頭、字幕によって、ゾンダーコマンドについて説明されます。収容されたユダヤ人の中で、処刑にかかわる様々な雑用に従事する者をそう呼んだそうです。ガス室へ送られた者の残していった衣服などの処分、死体の運搬、事後のガス室の掃除、死体の焼却のための石炭の補充・運搬、灰の処分、などなどあらゆる作業に従事させられたようです。待遇は多少優遇されたようですが、秘密保持などのため、数か月たつと、処分されたそうです。

 そんなゾンダーコマンドの1人、サウルを追うことにより、ユダヤ人強制収容所の悲惨な実態を描くのがテーマのようですが、映像は、ほぼ全編にわたって、サウルのバストショットです。

特に状況を説明したり、収容所の各場所の様子をきちんと映し出すことがないのですが、ラビを探したり脱走計画の準備をするために、持ち場を離れ、ウロチョロするサウルの周りで、ピントは外れているのですが、様々な状況が映し出されます。

 斬新な手法ですが、まるで、自分が収容所の中にいるような臨場感で、画面に引き込まれてしまいます。



 この映画、この監督の初長編映画だそうです。ネメシュ・ラースローという名前、覚えておかなければいけませんね。






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Last updated  2017.11.16 12:26:49
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