テーマ:趣味の英語(406)
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イタリア統一後最初の首都となり、今でもローマ、ミラノに次ぐ大都市で自動車産業で栄えてきたトリノですが、観光地としてはフィレンツェやヴェネツィアにも到底及びません。でも文化財はたっぷりあります。案外サッカー好きなら知ってるかも。セリエAのユベントスとACトリノがこの地に本拠を置いていますので。 昨夏のイギリスを含めて、ヨーロッパにはたったの二度しか行ったことがない私ですが、どういう巡り合わせかこの街を訪れたことがあるのです。トリノはピエモンテ州の州都でこの地方は農産物が豊か、バローロなどの高級ワインや白トリュフなどが有名で、近年スローフード草分けの地としても脚光を浴びています。 3年前の晩秋、パリからトリノ空港に入った時はその寒さに驚きました。パリでは綿のコートも要らないくらいだったのに、ここではダウンのロングコートが手放せませんでした。パリから南下したのに何故? 六甲下ろしならぬ、アルプス下ろしが原因でした。次の冬季オリンピックの開催地と聞いて納得したものです。 事前の知識がなかったのに、幸運にも遭遇できたのが、ジャンドゥーヤ。ホテルの近くのガラス張りの菓子店で見つけました。1個ずつ赤い銀紙で包んであり、それを適当に透明の袋に詰めてバラの山の上にいくつかおいてありました。お土産にちょうどいいので、バラを量り売りで何袋か買い足すと、おまけで3個バラをくれました。同行の友人に配分して、ホテルに着くと1人が「手のひらに載せていただけなのに」と言って崩れた包みを見せてくれました。厳寒の中を寄り道もせず歩いて帰ったのですが。カカオマスの含有量が多いのだと思いました。ともかく3人揃ってそのまろやかな甘さに魅了されました。 その後日本でカファレルのジャンドゥーヤに出会って、初めてトリノ生まれのチョコレートだと知りました。ジャンドゥーヤはヘーゼルナッツのペーストを練りこんだミルクチョコレートです。1852年にカファレル社よって考案されました。当時カカオが不足し、それを補うために地元で採れたへーゼルナッツを混ぜたことから生まれたそうです。柔らかさの秘密はカカオマスではなくへーゼルナッツペーストだったんですね。 ご覧のようにカファレルのジャンドーヤは金の包装紙。トリノで見つけた時、美味しいと思ったけどこの地の名物チョコレートだとは知らなかったので、写真を残していないのです。だから100%とは言えないけど、私が買ったのは赤かったはず。トリノにはいくつかジャンドゥーヤを扱う菓子屋さんがあるのでしょう。いつかまた訪れて、今度はジャンドゥーヤ三昧をしたいと思います。(この時パリではトリュフ三昧をしたので) お菓子だけでなく街並みも魅力的で、道行く年配のご婦人もお洒落で美しいこと! ウィンドーに飾った子供服もとても可愛くて、時間があればきっと衝動買いしていたでしょう。フランス国境に近く、フランスの文化の影響が強い街だそうです。 れもんダリアさんのブログでも美味しいチョコレートとまろやかなお話が味わえます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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