テーマ:趣味の英語(406)
カテゴリ:スリランカ
(『アンダレー』英語版) 『アンダレー』(※)の英語版を紹介します。一方的に日本の物資を送ったり文化を伝えるだけでなく、絵本によってスリランカの文化を伝えたいと思っています。 アンダレーはスリランカの民話の主人公で、アンダレーのお話はいくつもあってとても親しまれています。彼は宮廷お抱えの道化師で、いわば人を笑わせるのが仕事です。王様はアンダレーを困らせるのが好きで、アンダレーはそれを機知とユーモアで切り抜けていきます。 (アンダレーの民話集、挿絵はシビル・ウェッタシンハさん) 絵本のヨーグルトの話はアンダレーの民話集にも含まれており、好物のヨーグルト(スリランカではカードといいます)が原因でアンドレーはトラブルに巻き込まれます。さてどうやって王様の難題を解くのでしょう? このアンダレーは従来の絵本や民話集のアンダレー像とは違い、落ち着いた色調にメリハリを効かせて描かれていて、読み手の想像力を引き出してくれます。絵はスリランカの美術大学の先生が絵本の勉強をし、何度も日本の編集者に校正してもらって書き上げたもので、時代考証もきちんとされています。 この『アンダレー』の英語版を10部程余分に買って持って帰ってきましたので、ご希望の方に1冊1000円でお別けしたいと思います。 現地での定価は150ルピー(約180円)です。福音館書店の『こどものとも』(月刊誌版)と殆ど同じ作りなので、少し高いと感じられるかもしれませんがこの1000円は絵本の対価ではなく、寄付としていただきたいと思います。 買ってもらいやすいように現地での定価をギリギリの150ルピーに押さえていますが、それでも所得や物価が日本の十分の一程度なので、決して安い買い物ではありません。今回このアンダレーを描いた画家から、勤める美術大学の図書館に絵本を寄贈して欲しいと依頼がありましたので、そのためにこの寄付を使いたいと思います。もし、寄付をして読んでみたいと思われる方がいらしたら、私宛てにメールを下さい。(トップページのカレンダーの下のMailからメッセージが送れます。) 【旅のエピソード】 出国時に空港の手荷物検査で絵本の詰まったトランクを開けさせられ、出てきたのが『アンダレー』のシンハラ語版でした。検査員は大喜びで、絵本を手にして‘Andare~’と周りの同僚たちに見せていました。スリランカでの人気がわかりますね。 (『アンダレー』シンハラ語版) 【今日の英語】 court jester:宮廷道化師。王や貴族のお抱え道化師。jester(道化師)はclown(crown:王冠と間違えないように)とも。日本ならさしずめ遊郭の太鼓持ちというところか。芸で人を笑わせるのが商売。 ※『アンダレー』の日本語タイトル(書名)について シンハラ語版、英語版ともに書名は作者の意向で『アンダレー』です。日本人にはなじみのない話なので『アンダレーのヨーグルト』の方が日本人向けにはいいとうルビーさんの意見に賛同して2日の日記では『アンダレーのヨーグルト』と表記しました。けれど日本で同名の日本語版が出版されたわけではないので『アンダレー』(英語版)と表記することにしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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