前回、日本に空き家が増えていることを述べた。
しかし、一方で、空き家ビジネスで儲けている人がいる。
田舎に行くと、空き家がかなりの低価格で売られていることがある。都会に出ていった相続人の管理が難しい親世代の住居だ。実際に200~300万円の価格で売られていることも。
当該物件を購入し、第三者に月々5万円で貸せば、5年程度で元が取れる算段となるが、空き家で儲けている人は、もっと上をいく。
ボロ家の撤去費用がかかるとか、家が傾いている、シロアリの駆除に費用が必要などと言って値引き交渉をし、実質的にタダに近い水準にまで、購入価格を下げるのだそうだ。
そして、購入後は、実際には工事は行わず、最低限の掃除やライフラインのメンテナンスだけを行い、第三者に貸すのだそうだ。タダに近い水準で購入した土地・建物だから、近隣の家賃相場よりもかなり低い額まで下げることができるし、相場より家賃が低ければ必ず借主は見つかるようだ。
また、建物の老朽化が酷く、人が住めないような状況であっても、倉庫としての需要はあり、その用途で貸す。
「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキさんも、不動産投資により、毎月の収入が安定して入ってくる仕組みを構築されているようですし、家賃収入や、不動産の価格上昇による転売益などにより、経済的自立を図ることができれば、場合によってはファイヤーをすることもできるし、老後資金の安定化も図れそうですね。