カテゴリ:会津の三十三観音巡り
祝!日本遺産フェスティバル開催 〜 会津の三十三観音編 vol.2 〜 10月に開催される日本遺産フェスティバルを記念して、 会津の日本遺産、「会津の三十三観音」を特集していきます。 vol.2では、江戸時代末期まで、西国三十三観音像を奉った巡礼観音堂であった、「さざえ堂」からスタートして参りたいと思います。
4月10日、ここ数日のお天気で市内は一斉にお花見ムードになっていましたが、飯盛山の桜はこれからが見頃でした☺️
さざえ堂は白虎隊で有名な飯盛山の麓にあります。 寛政8年(1796)に建立された、高さ16.5m、六角三層のお堂です。 正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」
かつては西国三十三観音像が安置され、 参拝者はこのお堂を上りに1回転半、下りに1回転半、合計3回転することで、三十三観音参りができるといわれていました。
二重螺旋構造になっており、入口から出口まで同じ道を通らず 上りと下りですれ違うことがないしくみになっており、 混み合うことなく安全に巡ることのできる 合理的な構造になっていることで、建築界では非常に有名な建築物です。 その特異な存在が認められ、平成7年に国重要文化財に指定されています。
フランスに、このさざえ堂に似た建物があります。 ロワール地方にあるシャンボール城の二重螺旋階段です。 こちらの設計は、レオナルド・ダ・ヴィンチが残したデッサンから、とも言われています。
建設された当時、あちこちにさざえ堂が建てられていたそうです。 現存はしませんが、日本で最初に建てられたさざえ堂は、1728年頃、現在の東京都江東区大島の羅漢寺です。 葛飾北斎 の『富嶽三十六景』「五百らかん寺さざゐどう」に描かれています。
天井には、参拝者の証、千社札がびっしり
明治初期の廃仏毀釈により三十三観音像は他所へ移され、 現在は、第八代藩主松平容敬公の編纂された会津藩の道徳の教科書である「皇朝二十四孝」の絵額が掲げられています。
金網の隙間から覗きながら鑑賞するのですが なんとも言えないワクワク感があります。 上り下り3回転。巡るだけなら2〜3分ですが 絵額や説明書を確認しながらですと、なかなかな見応えです。
さざえ堂の前にこの春にオープンしたカフェがありました♪
飯盛山からさざえ堂の方へと歩いていくと 甘い良い香りが〜♪
高台から市内を眺める素晴らしい造りになっていました。 テラス席も
朝にコーヒーをすませていたので おやつがわりに、「コーヒーゼリーシェイク」を☕️
ゼリーと甘いミルクの絶妙なハーモニー 初めての食感。 タピオカ・オレみたいな、 これは、ハマるかも!!!
さざえ堂から降りた場所には、 かつて「弁天堂」の愛称で親しまれた厳島神社があります。
更にその隣には、 戊辰戦争時、猪苗代湖東側にある戸ノ口原で敗れた白虎士中二番隊が若松に戻った際に使用された洞穴があります。
鴨がペアでお休み中でした〜
さざえ堂に行くには、 まず飯盛山の急な階段を登っていくのですが さざえ堂に向かう道の、ひとつ上に展望台があり、 そこからの眺めがまたとても良いのです。
ベンチで休んでいると 「この場所が大好きなの」と話しかけられ、 「ここから眺めると、桜の中に飯豊山が見えてとても綺麗なんですよ」 と絶景ポイントを教えていただきました。
山々はほとんど姿を変えずに ずっとそこにあり続けたのでしょうから 歴史や当時の文化に触れた後に見渡す景色は、また違って見えてきますね。
次回の祝!日本遺産フェスティバル開催編vol.3をお楽しみに・・♡
当館より車で約6分 《Information》「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」(さざえ堂)参拝時間:(4月~12月)8:15 ~ 日没 (1月~3月) 9:00 ~ 16:00 住所:〒965-0003 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155 料金:大人400円、高校生300円、小中学生200円
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最終更新日
2024.04.13 01:57:56
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