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カテゴリ:PC『ゴア・スクリーミング・ショウ』
『ゴア・スクリーミング・ショウ』 感想 第十七回 物語は核心に迫る。 弱虫の豚は誰だ。 ※以下、ネタバレ注意 前回のあらすじ。 ネタバレ・闇子さん=ひーくん。 【八日目】 猫の皮を百枚ほど被ったユカに怯えつつ、何とかユカ屋敷を脱出。 「お姉ちゃん、また遊んでね」 ユカの「遊び」というのは、相手の身体を乗っ取ったり鏡の世界に拉致したり頭からモグモグしちゃうことを指すことは絶対忘れちゃならねえ…。 自宅。 恭司は由規に反発するが、彼のギターを聴いてすっかり心酔してしまう……ちょっと可愛いな。 由規は恭司からユカ屋敷の話を聞き出した後、いつも通りに警告を残す。 「その少女には、絶対に夢川の本名を教えるな」 …あぁ、ユカは闇子が「ひーくん」だと気付いていないのか。 つまり、気付かれたら何かマズいことがあるわけだ。 【九日目】 朝。恭司が起きると、闇子さんと由規が何やら揉めている。 「お前は今日からしばらく、学校を休め」 「夢川があの井戸――いや、ユカに近付かないように、気をつけていてくれ」 はい、わかりましたと素直に従う恭司。 すっかり由規にベタ惚れだな。 取材のため、闇子さんと一緒に隣町の精神病院に……ぐぶ。 希衣佳ルートで選択を間違えた苦い思い出が蘇る……。 精神病院で、真白から話を聞く。 終戦間際、あの井戸の奥で儀式を行っていたという宗教団体。 「『真なる皇国への扉』」 「二使守山の伝説と、そこから繋がるあちらの世界と」 そいつらは「あちら」と「こちら」を繋ぎ、何かを呼び出そうとした…? 「光の、柱」 「それは入り口。それは出口。そこから来るの。そして行くの」 そしてプロローグと同じ台詞を言ったきり、真白は口を閉ざした。 諦めて出て行こうとする二人に、真白は呟きを残した。 「石を、探して。対になる石」 「あの石で……全てが剥がれ落ちる」 脅威を跳ね除け、ゴアの力を削ぎ落とす石。 由規のペンダントを思い出す。 自宅に戻った闇子。 彼女は、真白の発言が自分の持つデータと悉く符号することに驚く。 鎌倉時代の人食い鬼の伝説、戦中戦後の失踪事件、そして現在起こっている神隠し。全てが繋がっているのかもしれない。 (……こんなことを考えるのは、きっと、あの娘を見たからね) ――本当に似ている。あの少女は、「あの子」にそっくりだ。 闇子と、早由海と、「あの子」の妹が狂わせた彼女。 ……? 『お願い!閉めないで。ふたを閉めないで!置いていかないでぇ!』 『早由海ちゃんっ、ひーくん、やめて、やめて、助けて……!』 ……ユカ。 井戸に閉じ込められたのは、「弱虫の豚」だと言っていたよな…。 【十日目】 闇子さんの古井戸調査に同行。 恭司の学校の件は、由規が手を回してくれた。 『学校の方には、体調不良で二、三日休ませると言っておいた』 …学校の人達はもうちょっとしっかりしてくれ。 あかねルートで見つけた防空壕から、井戸の底の洞窟に向かう。 例の呪詛が書かれた部屋。 『死ね!死ね!死ね!』 壁の文字は赤く、昨日書かれたかのように真新しく、血生臭かった。 「『憎いのはこいつら。ももね、さゆみ、ひーくん』……」 表情を険しくする闇子。 ……。 闇子の回想。 …もういいだろう。 名前が伏せられた、気弱そうな少女は間違いなくユカだ。 ユカはまた置いてけぼりにされている。 「まって。まって。ひーくんまって……」 彼女は桃音と闇子に騙され、闇子を男だと思い込んでいる。 闇子と早由海はユカに同情的だが、桃音はユカに対して辛辣だ。 「……あいつのせいで、私はどこにも遊びにいけないんだもん。このくらい当然よ!」 ユカの一家は、ユカが病弱なために、空気の綺麗なこの街に引っ越してきた。 闇子と早由海は、公園で退屈そうにしている桃音とユカと知り合い、友達になった。 『アイツのせいで、私たち、ここに越してきたんだよ。だから、学校の友達と遊べなくなっちゃった』 …子供にとっては、相手を憎むのに充分過ぎるほどの理由だろう。 ――何より闇子も、彼女を好いていなかった。 ……。 『ねえ、あの中に入れて、閉じ込めちゃおうよ』 弱虫の豚は、誰だ。 ユカはどんな気持ちで、あの台詞を言ったんだろう…。 夜、闇子と由規が話をしている。 「早由海は……あの子に会ったの?早由海を殺したのはあの子なの?」 「――紫ちゃん、なの?」 何がなんだか、わからなくなってきた。 紫は、なんであんな化け物と一緒にいる? ……あの化け物に操られているのか? いや違う。違うよな。 ゴアの台詞を思い出す。 「……ユカの頼みはゴアが叶えないとネ。そうサ、ゴアの仕事はユカを楽しませることだからネ!」 ゴアは由規のペンダントに怯えながらも、ユカの命令を聞いて行動した。 二人の間には、何故かは知らんが信頼関係がある。 まだ情報が足りない…。 由規は恭司の部屋に立ち寄った。 彼は恭司に乞われるままにギターを弾く。 「早由海はピアノを弾いた。この曲は本来、ギターとピアノの協奏曲だ」 「例え完全に再現は出来なくても、俺の頭の中では、早由海のピアノが鳴っている」 かつて早由海と一緒に演奏した曲……だが、早由海は紫に殺された。 「夢川を支えてやってくれ」 「――あいつには、傍に居てやれる人間が誰も居ない」 闇子は天涯孤独。 今更ながらに、それを実感する恭司。 眠る直前、真太から電話。 貞島一味の陰謀で、恭司は痔の療養中だということにされていた。 『あいつらがさあ、貞島病院の肛門科に、恭司が診察に来たとか、嘘八百並べ立ててるんだ』 怒り狂う恭司。 貞島も随分可愛くなってしまったな…。 続いて、あかねからのお見舞いメール。 あかねは恭司が痔だと信じ込んでいる……完全にアホの子だな。 …これだけなら、笑い話で済んだ。 あかねのメールには不自然に連続改行されていて、続きがある。 それと、もうひとつ、ビッグニュースがあります。 びっくりしたよ。び、っくり、したんだ。 なんとうちのクラスに、転校生です。三人目です。女の子です。 驚いてね。 明日学校来るよね。 楽しみだね。 胸騒ぎを覚える恭司。 …最初の頃に比べると、随分察しがよくなったな。 俺も、いつもなら怯えてガクガクブルブルになるところだが、今回に限っては話が別。 丁度ユカに会いたいと思っていたところだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.15 22:26:13
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