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2009.11.26
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『装甲悪鬼村正』感想


悪鬼編 その2




“悪鬼編”、終了。

……。



それで“武帝”か。




ああ……。

なんてことだろう。


死んでいれば良かったのに。

あの時、過たずに死ねば良かったのに。



下らねえ、下らねえよ。

下らない……。



下らねえよ、湊斗景明ィィィッッ!!






※以下、ネタバレ注意









































景明は全てを忘れ、村正と逃避の旅に出ようとする。

しかし、旅支度をする二人の前に雪車町が現れ、村正は拉致される。


雪車町との問答の中で、景明は気付く。

自分は「戦いによって平和を目指す」という道から逃れられないのだと。


景明の中の“悪鬼”を確認した雪車町は、村正を解放する。

景明は、村正が生きていたことに喜び一つ見せず、彼女に決意を表明した。




「…………」

「本当に……戦うの?」

「戦い続けるの?」

「貴方は本当に、それでいいの?」

「ああ」

「俺は……この世の武を支配する」

「頂点に立つ。

 そして求められるまま、誰にでも手を貸す」

「勝利したい者は俺の力を欲するだろう。

 だが、代償は支払わせる」

「その者自身。

 その者の大切な誰か」

「守るべきもの。

 善。正義」

「それを、敵を殺す代償に奪う」

「…………」

「善悪相殺。

 この武を世に布く」

「誰もが、それこそ闘争の真実なのだと知り、認め……、

 忌み嫌うようになるまで」

「地上から戦いが絶えるまで」

「……御堂……」

「村正。

 お前はどうする」

「一緒に行ってくれるか」

「――――――――――――――」

「私は……」

「私は、善悪相殺の誓いを心鉄に刻む村正。

 何よりも、貴方を仕手とする劒冑だから」

「貴方が力を求めるなら、応えるまで」

「……村正……」



こうして景明は“武帝”を名乗り、傭兵集団を組織する。

どんな立場の人間からの依頼でも受け、敵を殺した数だけ、依頼者の味方を殺す。


景明は悪鬼となった。

争いを憎み、“独善”を狩る悪鬼である。




この結末に対して、言いたいことが四つある。

一つ目。


“魔王編”での一幕。

魔剣“装甲悪鬼”発動直前の景明の独白。




資格が無いと告げられた。

誰もを不幸にするだけだと。

その言葉に、頷いた。

自分の愚かさ、そして無力を知っていた。

だから屈した。

決断をした。

…………しかし。

やはりあれは、間違った決断ではなかったか。

資格が無いなら、

資格を得ようと奮うべきではなかったか。


不幸にしてしまうなら、

幸福も生むよう、努めるべきではなかったか。

何故その決断ができなかったのか。




景明は「資格が無いなら、資格を得るよう努力していればよかった」と後悔を表した。

世間から冷たい視線を向けられようと、例え本家に勘当されようと、“娘”として湊斗光を愛してやれば良かったのではないか、と。

そうすれば、悲劇を生まずに済んだのではないか、と。




争いの間に立って、平和を訴えるか。

理想的だ。

きっと、これが正しい。

だが、俺にできるかとなれば話は変わる。

善行を為すにも資格が要る。

これまで散々人と争い、殺してきた者が、争うのを止めろと叫んだところで、

そこに説得力が宿るだろうか。

誰が耳を貸すだろうか。

無理だ。

土台、人を馬鹿にしている。




こちらは“悪鬼編”序盤の独白。

同じ口で、今度は「善行を為すには資格がいる」などと抜かすのだから恐れ入る。


資格が無いなら、資格を得る為に奮い立てよ。

不幸しか生まないなら、幸福も生むように努めろよ。


景明は人の間に立って平和を説くのが“理想的”だとしながら、それを行う為の努力を放棄した。

“資格の有無”を天下布武への逃げ道にするなら、過ちは繰り返されるだろう。




二つ目。



「思い出したことがある」

「……」

「お前は言ったな。

 妖甲を抱えて引っ込んでいれば良かったと」

「そうだ。俺はそうしようと思えばできた。

 だがしなかった」

「人を殺してでも人を救いたかったからだ」



だから景明は「自分は戦いによって“平和”を求める道を歩いてきた」と言う。

だが、本当にそうか?


確かに景明は、争いを忌み嫌い、人々の死に心を痛めてきた。

しかし、それを止めようと躍起になったのは「実の娘が殺戮者であるから」ではないのか?


つまり、湊斗光の殺戮行為を止めようとする景明の行動の前には、“肉親への情と責任感”が少なからず有ったはずだ。

それを丸っきり無視して、自分が平和だけを求めて戦ってきたように騙るのは、“天下布武”への逃避を正当化せんとする、卑怯な論理の摩り替えではないか。




三つ目。




「てめぇはそれを、また……

 嫌々、泣きながら、やるのか?」

「雪車町。

 勘違いは、迷惑だ」

「……あァ?」

「俺は最初から、嫌がってなどいない」

「嫌なら、やらん。

 やりたいから、やったのだ」

「……当たり前のことだろうが?

 本当にやりたくない事をやる人間が何処にいる?」




詭弁。

好きなことだけやって生きていける人間などいない。


景明は「被害拡大を防ぐ為に殺した」のであり、必ずしも「殺人嗜好故に殺した」と言うことは出来ない。

その解釈はむしろ、作中における景明の心理描写に反するだろう。



「……だったら。

 てめぇはあの時、どうして泣いた?」

「泣いてなどいない。

 だが、もし、泣いたように見えたなら……」

「……」

「きっと、笑っていたのだろうよ。

 涙が零れるほど、嬉しくて」



真っ赤な大嘘。

景明は、被害者の顔を見ることすら出来ずに一太刀で殺し損ね、恐怖と悔恨に震えて絶叫しながら止めを刺した。


あれを嬉しくて泣いたと言うのか。

とんでもない大法螺だ。



一語も交わさず、避けられぬ戦いの到来を感じ取り。

俺の口が苦く歪んで――ふと、気付く。

違う。

こうでは、ないな。

戦いに臨む悪鬼の貌は、こうではない。

俺は今から、俺自身が求めた闘争へ身を投じるのだ。

苦る理由が何処にあろうか。

表情はこうだ。

こう――――



これも自己欺瞞。

悪鬼の貌を作ろうと「意識して努力」している時点で、その“悪鬼”は偽物である。


景明の本心は、綾弥一条と「戦いたくない」のだ。

嘘、嘘、嘘。

この場面の景明は嘘ばかりだ。



四つ目。



「おい、てめぇら作業はどうしたんだよ!?」

「……はァ?」

「橋だよ、さっさと完成させろ!」

「知るか!

 お前らで勝手にやれ!」

「何ぃ!?」

「だめっ」

「……あ?」

「光坊?」

「けんか、だめ」

「わを……」

「わをもって」

「……えっと……」

「……?」

「…………?」

「うん」

「わをもって、とうとしとす!」



景明は、自分に平和を説く資格が無いと言う。

だが“ひかり”には、景明の理想がきちんと伝わっているではないか。


こうやって、景明には、争いの間に立って人々に平和を説く道が開けていた。

ひかりと共に生き、死ぬまで平和を説けば良かった。


その場合、遠からず村正を失うことになるだろう。

村正の心鉄は既に使命を終えて朽ちかけており、戦いから離れればそれは加速するだろうから。


でも、道はあった。

間違いなく、景明の理想の道はあったはずだ。


なのに、どうして……。

馬鹿だ。

景明は、本当に大嘘吐きの大馬鹿だ。



以上から、結論を出す。

俺は湊斗景明の“邪悪”を信じない。


こいつはどうしようもない凡人で、善人だ。

これからも涙を流しながら、“地上から争いを無くす為に”人を殺すだろう。


俺は、恐らく景明も、こんな結末は望んでいなかった。

こんな結末なら、あの時死んでいれば良かったのに……。


茶々丸と湊斗光が、あの世で笑っているのが見える。

呆れたような、親愛に満ちたような半端な笑みだ。





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Last updated  2012.03.21 12:11:59
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