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カテゴリ:PC『装甲悪鬼村正』
『装甲悪鬼村正』感想 総括 「誰にも一つくらいは無条件で信じられる価値があっていい。 『装甲悪鬼村正』、攻略完了。 凄まじい作品だった。 暗黒系エンターテインメントの大傑作と言っていいだろう。 これほどの大作には出会ったことが無い。 剣客小説、ロボットバトル、殺人、説法、魔剣、セカイ系、SF、パンツ、なんでもアリだ。 他作品ネタや、若干不謹慎とも思える現実ネタを用いるなど、割とお茶目な所もある。 心臓に悪い要素は山ほどあるが、直接的なグロ描写は極僅か。 なので、それほど気負わずに、色々な人にじっくり味わって欲しいものである。 最後の感想を書いた後に、一つ気付いたことがある。 俺は斬られたのだと。 これは英雄の物語では無く、英雄を志す者を最終的には失望させる。 これは愛を説く物語ではあるが、“闇”は常に愛より一段階強く、最後には押し潰す。 しかし、だからこそだ。 この失望こそが、プレイヤーがかつて、この物語から深い愛を感じ取ったことの証明になる。 だから、英雄を志す者にとっても、この作品は決して無用ではない。 『村正』が作品外において、唯一嘘を吐いたとすればその点だけだ。 もっと多くの人がこの作品に触れて、願わくば当ブログにでも適当に感想を書き殴ってくれれば、俺にとって無上の喜びである。 どんな形であれ、もっと色々な人の感想が読みたいと切に想う。 俺はこれからも『装甲悪鬼村正』という作品を愛し、応援していく。 これから、このゲームの価値が広く理解され、多くの人にとって思い出深い作品となることを願うばかりだ。 ……。 そして俺は『戒厳聖都』の再来を信じる。 空気の読めるニトロなら、きっと応えてくれるはずだ……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
いつしかコメントをさせていただきました者です
ニトロプラス作品はでも以来のプレイだった自分ですが…また一味違った切り口の作品だったと思います 人を殺す この一点に善悪全てが込められている その事は不自然に思われつつも至極当然であるという事だとおもいます しかしこの誰もが見ない「当然」を形にする…形にする事に成功した(自身では成功だと思います)ものとしてはかなり上位のものだと思います またかねてよりのブログから抜粋させて頂きますと…憎しみが深いからこその深い愛…というのは確かだと思います 光はあの時に一筋の救いを得た事が自分のプレイヤーとしての救いであります しかし私は景明の中に宿った最後の邪悪を信じたいと思うのです だらだらと駄文を目にされされるのも迷惑でしょうが書かさせていただきました お粗末でした (2009.11.29 12:22:55)
いつしかコメントをさせていただきました者です
ニトロプラス作品はデモベ以来のプレイだった自分ですが…また一味違った切り口の作品だったと思います 人を殺す この一点に善悪全てが込められている その事は不自然に思われつつも至極当然であるという事だとおもいます しかしこの誰もが見ない「当然」を形にする…形にする事に成功した(自身では成功だと思います)ものとしてはかなり上位のものだと思います またかねてよりのブログから抜粋させて頂きますと…憎しみが深いからこその深い愛…というのは確かだと思います 光はあの時に一筋の救いを得た事が自分のプレイヤーとしての救いであります しかし私は景明の中に宿った最後の邪悪を信じたいと思うのです だらだらと駄文を目にされされるのも迷惑でしょうが書かさせていただきました お粗末でした (2009.11.29 12:23:41)
ナッパさん、こんにちは。
>>光はあの時に一筋の救いを得た事が自分のプレイヤーとしての救いであります 俺は勿論、多くの人間がそう感じたことでしょう。 少なくとも、俺には「妹」を想う景明の独善を責めることなど出来ませんでした。 >>しかし私は景明の中に宿った最後の邪悪を信じたいと思うのです 誰でも一つくらいは無条件で信じられる価値があっていい。 これは大鳥獅子吼の発言ですが、俺には非常に意味深く感じられます。 綾弥は「正義」、香奈枝は「復讐」、村正は「平和」、茶々丸は「独善」、湊斗光は「略奪」。 そして湊斗景明にとってのそれが、「己の邪悪」だったのではないかと。 今となっては、こんな事に気付いても何の意味も無いのですが。 >>だらだらと駄文を目にされされるのも迷惑でしょうが書かさせていただきました これからも何か感じたことがありましたら、ご遠慮無く書き込んで頂ければ、と思います。 記事にも書きました通り、それが俺にとって何物にも代え難い喜びです。 (2009.11.30 05:44:53)
なんとなく村正の関係所めぐっていると辿り着きました。
悪鬼編の感想2を見たときは酷評されていましたが、あんた絶対景明さん大好きだろうとニヤリとしていたところです。 個人的には、もうあそこまでに自分を責めると、景明さんが普通に幸せになることはもうできないんだろうなあ、と思っていました。それに、作中ずっと自分を責め続けてるのも正論ではあるんですし。 救いっていうのも人それぞれですよね。死が救いになる人もいれば、生きることが死ぬほど辛いって人も、死んでもいいから救われたいって人もいると思います。景明はそんなところにたどりつければなあ、と思うのです。 ともかく、もっと多くの人がプレイして、景明の生き様や善悪相殺について考えてほしいですよね。 (2010.06.28 15:08:10)
リーサルウェポンさん、おはようございます。
>>悪鬼編の感想2を見たときは酷評されていましたが、あんた絶対景明さん大好きだろうとニヤリとしていたところです。 俺としては、悪鬼編自体を批判的に評する意図はありませんでした。 ただ単に、湊斗景明の実直さと誠実さとバカさ加減に呆れ果て、怒り狂って感想を書き殴ったのみです。 >>景明はそんなところにたどりつければなあ、と思うのです。 悪鬼と化すことで良心の呵責が消えたつもりになって、楽になったと思い込めるのなら、彼は既に「辿り着いている」と言えるのかも知れません。 俺はそんな露悪的な「救い」を、彼に対してだけは絶対に認めませんけどね!! >>ともかく、もっと多くの人がプレイして、景明の生き様や善悪相殺について考えてほしいですよね。 そうですね。 俺はこの物語と、湊斗景明が大好きですから。 余談になりますが、出来ることなら、俺は湊斗景明の「生涯」を見たいのです。 その為にFDの発表を今か今かと待っているのですが、なかなか…。 (2010.06.29 08:38:36)
亀愛好家さん、はじめまして。
自分はこの作品は湊斗景明の生き様を描き切った作品だと思いました。それが逃避でも救いでも悪鬼でも。悩んで悩んで、死ぬことすら逃げだと否定して悩みきった結果選んだことなら。どんな結末だろうと納得できると思いました。 まぁ景明に対しておまえどんだけ救えないんだよ!とか、救いようがねえよ!と思ったことも一度や二度ではないですし。悪鬼編で村正が言ってくれて、良く言った村正!!とものすごい思いましたし。 あのあとの景明は本当に普通の人間だったんですよね。自分勝手に他人に要求して自分を許すことのできる人間。結局あの野郎に潰されましたけど。あの景明がいいとはいえないけれど。それでもあのまま逃げてゆく終わりもありではなかったのかとおもいます。 結局、雪車町一蔵はどのルートでも湊斗景明の敵でした。湊斗景明に安易な逃避を許さなかった敵。あれさえいなければ、とも思いますけどそれも含めて善悪相殺だったのかなと思います。 なんか思ったことを散らしているような内容になってしまいましたが最後に一つ。唯一信じられる価値が己の邪悪だなんて。何といえばいいのか分かりませんでした。 (2010.08.23 23:18:53)
亀愛好家さん、はじめまして。バナナの皮(鎧萌え)と申します。
亀愛好家さんの「村正」への熱い思いに感動しました!感想や考察を読むたびに、この作品をどれだけ愛しているかが分かります。お陰でまだ知らなかった多くの秘密や登場人物達の胸の内を知る事も出来ました。自分もこの作品が大好きなだけに本当に感謝しています。 相殺を通して描く湊斗景明の物語ですが、こんなにも多くのメッセージが込められていたとは知りませんでした。このブログを訪れるまでただの無駄殺し野郎と思っていた位ですから。もう一度深く考える必要が出てきました。 いろいろ考えさせる本作ですが、自分としては続編をプレイしてみたいです。不殺からも生じる問題、有機物を金属体に変える金神、武帝による新たなパワーバランスと気になる事がたくさんあります。自分は善悪相殺により平和を導くなど不可能だと思いますが、彼が選んだ行く末がとても気になります。仮に失敗に終わり悪鬼として英雄に討ち取られたとしても、彼が単なる邪悪ではない普通の人間である事が相手に伝われば、それが彼にとっての救いになると思います。 英雄を志す者にとっても、この作品は決して無用ではない。・・・しかとこの身に受け止めました。 (2010.09.01 16:23:04)
バナナの皮さん、こんばんは。
湊斗景明は悪鬼でも英雄でもなく、責任感の強い普通の人間だと考えます。 彼を悪鬼だと捉えるのも、英雄だと捉えるのも公平ではありません。 俺の出した結論は、この作品の最終的な主張に反するのではないかと思います。 しかし、それでも俺は湊斗景明の邪悪を認める気にはなれません。 彼がどれほど実直で誠実で、苦しみもがいて生きてきたか、それを思い出すと彼を悪鬼などとは到底思えません。 彼は罪人であっても、悪鬼などでは決してないはずです。 (2010.09.02 22:05:50)
先日、装甲悪鬼村正、同邪念編、贖罪編をプレイし終わり、とにかく誰かとこの余韻を共有したく思い、ここに吐き出させていただきます。
自分はこれほどまで強烈なメッセージ性を持った作品に相対したことがあまりなく、もて余してしまっています 善と悪、或は正義と対になる物についての命題を問う作品は数多とあり、自分もそれについていくつかに触れて来ました。 同じゲームではfateなどがそうでしょうか。 しかし、これほどまでに極論でもって、はっきりと、絶望的な解答は初めてです 或は、絶望的だからこそ、生きるものの在り方が尊いものとして映るのでしょうか ナウシカの墓所の意思との掛け合いを思い出してしまいます ただ、景明が自らを悪鬼であると定めたのは、彼の人間性故なのだろうとは思います。 とりとめのないことでお目汚しを致しました。 とにかく、誰かと感想を共有したかったのです。 (2016.10.23 18:40:42) |