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カテゴリ:PC『星空のメモリア』
『星空のメモリア』感想 最終回 攻略完了。 この作品の最大の特徴は、メインヒロインの執拗な描き方にある。 全ての要素は、“彼女”が保有する物を分割したに過ぎず。 全てのヒロインは、“彼女”に到る為の道標である。 最初から手が届くヒロイン達に、年下か同い年の少女しかいないのは、“彼女”の特殊な立場を強調する為だ。 主人公がちょっとムカつくくらいに淡白な性格なのも、“彼女”との再会の重要性に関係している。 毎日夜空を見上げるのは、“彼女”が愛しいから。 家族の絆の尊さを説くのは、“彼女”に温もりを分け与えたいから。 斯様に、全てはメインヒロインたる“展望台の彼女”の為の作品だった。 この作品が、他の凡庸な学園ファンタジーと一線を画した領域で語られるべき所以は、偏にメインヒロインの描写に一切の妥協を加えなかったという一点に尽きるだろう。 子供の頃に結婚の約束をした少女と、やがて再会を果たして結ばれるという、単純な御伽話のような物語。 周囲の人々の優しさと、死神少女の温かみを傍で感じながら、“彼女”との再会を待つ時間はなんだかんだ言って楽しかった。 まぁ……今回はいつも以上に、無駄に時間をかけつつ攻略したから、もうあんまり言うことも無かったりする。 上ではああ言ったけど、“彼女”だけでなく全ヒロイン例外なく可愛かった。 思い返せばどのルートでも、最低一度は眩暈がするほど萌え転がった気がする…。 古典的ではあるけど、特徴的な言動を反復させてヒロインの性格付けを強化するのが上手かったな。 その上、それを単なるキャラ付けの範疇で終わらせず、後の展開に繋がる伏線としても利用するに到っては恐れ入った。 こんな感じで、キャラクター描写に関しては文句の付け所もなく、巧みだったと言える。 個人的には、もっと流行って欲しい作品なんだけど……どうも品薄らしいのが残念だな。 こればっかりは、メーカーさんが再販でもしない限りどうしようもないか…。 ……。 皆さん、もっと『星メモ』やりましょうよ。 俺は“彼女”派ですので、明日歩派やメア派の方々と血で血を洗う抗争とかしてみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.10 03:27:37
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