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ALEXと強固な日々

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2010年07月03日
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突然ですが・・・

今日は、アレックスの手術でした。
病名は「門脈体循環シャント」

その殆どが先天的なもので、
腸から肝臓につながる血管の間に直接、
静脈につながるバイパス血管ができてしまうのです。

本来なら、腸から来た血液は、肝臓で毒素や老廃物を分解してから
静脈へと流れ込むのですが、シャント血管が出来てしまうと、
汚れた血液が、そのまま静脈に入ってしまいます。

食餌で発生したアンモニアも全身を回ることになり、
肝性脳症という運動障害が起こります。

ひどい時は、歩くこともままならず、立っていられません。
目は虚ろになり、涎をたらし、壁伝いに歩き、角でぶつかって転倒。
うとうとしたかと思うと、ベッドから起き上がれずに暴れる。
自立できないので、トイレも満足に出来ないのですが、
それでもなんとかトイレに行こうとする姿に、涙が出ました。
・・・5月末のアレックスはこんな状態でした。

急変したのは、5月中旬のイタグレのオフ会の後でした。
2,3日は持ち直した様に見えたのですが、
木曜になって上記のような状態に。

さすがにおかしいと、かかりつけの病院へ。
血液検査をしようとしても、血がドロドロで採血困難な状態。
それでもなんとか採血し、結果はというと、
「肝臓の数値が見た事ない値になってます」
と、みたとこ60近い院長先生。

↓が異常だった数値↓
AST(GOT)   528         正常値30以下
ALT(GPT)   1000以上(測定不能)  正常値30以下
総ビリルビン  1.1         正常値0.3以下
ALP      588         正常値20~156
血漿      黄疸

この全てが、肝疾患を示しています。
特に、ALTは3000以上あるんじゃないか?と。
レントゲンを撮るも、腹水が溜まってるらしく、映りません。
人間だったら、即、集中治療室で24時間点滴位の重症らしい。

ぐったりしてるアレックスを抱いて、血管点滴1時間超。
10日間毎日、点滴に通いました。
少しずつ元気になってきましたが、食欲不振と嘔吐は変わらず。
ふらつきも時々あるし、体重もあまり増えません。

改めてレントゲンを撮ってみると、ちゃんと映ってます。
が、あるべき所に肝臓が見えません。
どうやら、肝臓が普通より小さいんじゃないか?
先生でも珍しいケースらしく、治療法をどうしたものか?
と悩んでおられました。
ご自身も腰痛で立ってるのもやっとなのに、
毎日、親身に診て下さって、感謝しています。

でも、ここで出来る治療はもう限界だなと感じ、
ネットで調べた知識から、門脈シャントを疑ったので、
開腹せずにCT検査が出来る病院を探しました。

そして
隣の市の、比較的大きな動物病院を訪れたのです。
それが、今回の手術をお願いした病院。

問診と前の病院での血液検査の結果では、
門脈シャントではないかもしれないとの話でしたが、
2日後、詳細な血液検査とエコーの結果、
やはり門脈シャントの可能性が濃厚だろう。
との結論に至り、週末にCT検査入院することに。

そして、CT検査の結果もやはり門脈シャント。
門脈よりも太いシャント血管が見てとれました。

「完治の可能性の高い肝外シャントだと思います。
 手術できますが、どうしますか?」

との医師の言葉に、即答で

「お願いします!!」

そのつもりで、この病院を選んだんだもの。
だって、このままにしていたら、長く生きられない。
少しでも長く一緒にいたい。
飼い主のエゴかもしれないけど、完治の可能性があるなら、
危険はあっても、そちらに賭けようと。

あの悲惨な状態から復活した子だもの。
きっと生きる力がある。
そう信じることにしました。

そして、2週間後の手術の日まで、
肝臓サポートの療法食に切り替え、(1缶200g¥290)
血中のアンモニアが上昇しないよう(肝性脳症を防ぐ)
4種類の薬を毎食飲ませて(他、吐き気止めとか色々)
今日の手術に備えました。

薬の影響で便がゆるくなったものの、吐く事もなく、
食欲も旺盛で、元気一杯なアレックス。
病気なんて嘘なんじゃないか?
と思う位、体重も増え、今までに見た事もないご飯の食べっぷり。

s-20100516202619.jpg

これは5月16日のオフ会の時、maaaさんが撮って下さった写真。
ガリガリなのが分かるでしょうか?(体重は4.2kgしかありません)

s-DSCN0339.jpg

これは、6月27日の写真。
体重にしたら500gしか増えてませんが、骨の浮きが薄くなりました。
(因みにイタグレは5~6kg前後が標準体重です。)

適切な薬の処方で、こんなに太れるなら、
もっと早くにこちらの病院に来れば良かった…
と、後悔しても遅いのだけど。

さて、話を戻して。

手術は、とりあえず無事に成功。
とりあえずというのは、
手術の過程で見つかった
他のシャント血管らしきものが肝外で発見できず、
もしかしたら、肝臓内にあるかもしれないので、
後日詳しくCT検査してみる必要があり、
場合によっては、再手術もあり得るらしいため。

また、術後の低血糖で命を落とす事もあるので、
しばらくは要注意で、ICUにて入院です。





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最終更新日  2010年07月04日 20時25分04秒
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