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2007年04月28日
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カテゴリ:ブログ小説
★~早苗…2話
 

 それにしても結婚の日取りも決まっているのに、まだ崎山家は私立探偵を雇い私を監視している。もちろんこれは一博の意思ではなく両親の差し金だが不快な気持ちになった。下手に一博にこのことを相談すれば薮蛇になるから言えない、さりとて早苗の両親にも弟の寿男にも言えないと困り果てていた。
 婚約者の崎山一博は、大手の自動車販売会社の営業部長をしている。早苗はその部下でいわゆる社内恋愛ではあるが、一博の祖父はこの自動車販売会社の創設者で大手メーカーの販売会社として全国一位まで業績を上げた伝説の人物。現在は一博の父豊吉が社長をしている。いずれ一人息子の一博が社長になるから早苗は社長夫人の地位が約束された玉の輿だが、ここまで行き着くのには一博も早苗も涙が枯れるほど苦労している。
 早苗の父親は京都市バスの運転手、母は近くのスーパーでパートで働いている。弟は23歳で高校を卒業して早苗と同じ会社で修理工として働いていたが早苗との婚約が決まると同時にサービスフロントに配属され主任になった。
 崎山家と広瀬家では月とスッポンの家柄の違いで崎山一族はこぞってこの結婚に反対していた。広瀬の両親も娘が金持ちの家に嫁いて苦労するのは目に見えているから反対したが、一博が毎夜のように家にきて、
「僕が早苗さんを守りますから安心してください」と両親を説得。そして自分の両親と一族に早苗ともし結婚できなかったら会社をやめて二人で暮らすと言い切り男らしさを見せ、来月の挙式を待つだけになっていた。

 28歳のスポーツマン青年、一博は現在っこらしく恋人の早苗には頭が上がらずやさしかった。デートで酒を飲んでも歌を唄っても気品が身体の周りから離れず光って見えた。早苗も色白でほりの深い顔がエキゾチックデ大人のムードと上品さが一博の気品とマッチしてどこからみてもいい男といい女のベストカッフルになっていた。
 今日の昼間、コミック誌を万引きして男に脅迫され身体を求められ困っている女だとは誰も知らない、早苗は野口の脅迫電話の後急に一博に逢いたくなって電話をしていた。
 この二人は付き合ってもう2年にはなる。早苗も一博も一目ぼれ感覚で一博は早苗を私設秘書のごとく会社関係のパーテイーなどにも業務命令として誘っていた。ある時、地元の代議士が大臣になりその就任披露パーティーがホテルで開催されていた。その一博は急に早苗を恋人だと紹介し始めていた。それを聞いた大臣クラスの政治家や京都府知事、市長まで早苗を見る目が変わったが、早苗は極度の緊張でバタリと倒れてしまった。
 一博は早苗を太い腕で抱き上げ、黒服の係に「部屋と医者」といいながらパーティー会場のど真ん中を突き抜け行った。
 8階のスイートルームのベッドに寝かされ、医者の診断を受けたが別段悪いところはなかった。極度の緊張から貧血を起こしたということで早苗はすぐに元気を取り戻したが、一博に看病のお礼をいう気にもならなかった。
「部長さん、どうして私に相談もなく私を恋人などとあんな偉い人達に紹介したの…」
 と怒っていたがそれが泣き声に変わろうとした時、一博の大きな体がかぶさってきた。早苗は必死に抵抗したが、一博の手が早苗のパンティーの中をまさぐり指に愛液の感触が走ったころ早苗がおもわず、
「部長さん、結婚していただけますか?」といつも思っている言葉を口に出してしまった。一博も大きな声で、
「はい、早苗さま、結婚してください、お願いします」
 一博はパンティーの中から手をだしたその手で荒々しく早苗の着ているものを脱がして上に乗ってきた。早苗はスイートルームの豪華な灯りが気にはなったがそのままされるままにされていた。
 一博は童貞ではなかったが素人の女とは初めての経験。今までは高級ソープに通い欲求を満たしていたが、それはソープ嬢からの手取り足取りのサービスであって快感は最高だった。しかし、一博は女性に対してのサービス、つまり愛撫の経験はなかったから早苗に対してもただただペニスを早苗の秘部にくねくね差し入れることしか考えていない。
 早苗は処女でまだ十分濡れて濡れていないからなかなか入らない、それでも愛する早苗の秘部にペニスを当てているから快感は全身を走り回り一博は挿入しないまま爆発していた。
 早苗の秘部の周りには白い液体がヌル~と張り付き、それが下の黄門のほうに流れ落ちるのが気持ち悪かったが一博が早苗の身体から降りるのを待った。この夜、一博は早苗の処女膜を破るのに3回のセックスが必要だった。その後も一博とのセックスはこんな調子で早苗はまだ一度もセックスの快感を経験していないもののセックス以外の一博はとても好きだった。

 午後3時に約束の電話が鳴った。
「もしもし、早苗さん、いつ?デートをしていただけます?」
「そんな~困ります」
「それではありのまま報告します」
「野口さん、私が万引きした証拠でもあるの!」
「はい、あなたが捨てた注文カードに指紋がついています。私はそれを保存しています。それに昨日の電話では貴女が万引きしたことを認めています、その会話のテープもあります」
 早苗は野口に少し抵抗したが、これは役者が一枚も二枚も上手だった。そこで早苗は、
「野口さん、それではお金で解決してくださいます?」
「それでは犯罪になりますからお金はいりません」
「犯罪に…でも私の身体を…これも犯罪です」
「早苗さんを愛しています。愛していれば当然身体がほしくなります。これは男と女の恋ですから犯罪ではありません」
「そんな、私には婚約者がいます。いやがっている者に身体を求めるのは犯罪です」
「早苗さん、あなたも犯罪者でしょう!」
 野口は声を荒げてまくしたてた、早苗は泣いているが、ここでやさしくすれば女は付け上がる動物だということを知り尽くしている。さらにヤクザ言葉で早苗を震えさせていた。


★~ブログ長編小説(300枚)
「京都フラワークレジット悲劇」
http://www.mypress.jp/v2_writers/b7012/

★~昨今、フリーペーパーという無料の新聞や雑誌が多く発行されています。これも一つの作品の発表の場と考えています。もし、よろしければ私のつたない作品(小説・コラム・エッセイ)等々を原稿料無料で掲載させていただければ幸いです。尚、ご連絡はメールにてお願いします。
kyotoinari@ex.biwa.ne.jp






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最終更新日  2007年04月28日 09時34分13秒
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