3DSの漢字学習ソフトで、楽しく漢字を書いちゃおう!
3DSのソフトの中には、漢字学習ソフトもあります。「漢字がきらい!」という子の中には、ゲームは大好きでDSはよくやっている、という子もいますので、DSの漢字ソフトなら、楽しんで漢字を覚えられるかもしれません。調べてみると、ネットでダウンロードできる500円の漢字ソフトを見つけました。 ▼「グレコからの挑戦状! 漢字の館とオバケたち」(学年別、各500円) このソフトで、とても秀逸だと思ったアイデアがあります。 ★漢字を書く = オバケにダメージを与えるという、発想です。漢字を書くことが目的ではなく、漢字を書くことで、オバケをやっつけるのです。しかも、最初のうちはお手本の漢字を見ながら書けばいいのですが、次第にお手本がうすくなっていき、見えにくくなっていきます。これは、特別支援教育の、「自立を促すために、次第に支援を減らしていく」という発想と一緒です。素直に、「よくできているなあ」と思いました。 ※3DSソフトをネットでダウンロードして買うには、3DS本体で「ニンテンドーeショップ」というソフトを立ち上げて、目的のソフトを表示させる必要があります。ただ、取扱いソフト数がかなり多いので、目的のソフトまで行くのが一苦労です。今回の500円の漢字ソフトの場合、次のようにすると、見つけやすいです。1.むしめがねマークを押して、条件検索2.ジャンル→「学習」3.価格帯 →「上限なし」のところを「500円」に変更4.「この条件でさがす」を押す5.まだ該当ソフト数が多いので、「条件で並び替える」を押す6.「人気順」を押す上の手順で、現在なら4~6番目に、「漢字の館とオバケたち」小学校1年生、2年生、3年生が表示されます。体験版があるので、お金を払わなくても、体験版をダウンロードしてお試しすることもできます。 ちなみに、ダウンロードではなく通常のやり方で購入する漢字学習ソフトとしては 【中古】DS陰山メソッド 電脳反復 正しい漢字かきとりくんソフト:ニンテンドーDSソフト/脳トレ学習・ゲーム 【中古】【ゲーム ニンテンドーDS】DS陰山メソッド 正しい漢字かきとりくん 今度は漢検対策だよ!(ニンテンドーDS)【中古】afbなどがあります。 3DSソフトではなく、DSソフトですが、3DSで起動できます。今なら、中古で1500円程度とお安くなっているようです。今は持っていませんが陰山先生監修ということで、以前に持っていました。そのときは、低学年の漢字から覚えなおさないといけない高学年の子のケースで、「こういうのもありますよ」と紹介したことがあります。「これならやってみようかな」とやる気にさせる効果はあったようです。夏休み中にある程度これで漢字を書いた後、その子は2学期にクラスの友だちの励ましを受けて、クラスでの漢字特訓でめきめき漢字を覚えていきました。きっかけとしては漢字ソフトもありだけれど、やはり継続には周りの人の励ましや称賛が必要のようです。今回、DSの漢字ソフトをいくつか紹介しますが、「これがあれば勝手に漢字を覚える」とソフト任せにするのではなく、やはり周りの人の関わりこそが重要だと思いますので、そのあたりもご留意くださいね。 最後に、最近の3DSソフトとしては、「ドラもじ」というのがあります。『ドラもじ』は、ひらがなや漢字を書いて字魔(じま)と対決する書き取りバトルゲーム。小学館 ドラもじ のび太の漢字大作戦【3DS】僕はまだやったことがありませんが、公式情報によると=========================== ・書いた字は書き順、字形、はね・はらいの正確さにより点数化され、 その点数が字魔への攻撃力になります。・レベル選択は幼稚園~小学6年生までOK=========================== とあります。美文字トレーニングの文字認識プログラムを積んでいるらしいので、「美しく正確に書く」ことに、かなりねらいが焦点化されている気がします。 最初に紹介したグレコのオバケのソフトは、かなり漢字の採点が甘いです。筆順や字形にこだわらず、とにかく書けることをめざすなら、グレコのオバケのほうがいいかもしれません。逆に、筆順もトメ・ハネ・ハライも、意識して練習することを重視するなら、『ドラもじ』のほうでしょうか。『かきとりくん』は、なぞり書きができるので、そのとおり書けばいいという安心感があります。漢字学習ソフトにもいろいろな特徴の違いがあって、おもしろいですね。 職業柄、漢字が苦手な子どもたちに、どうしたらいいか考えていろいろ作戦を試してみることが多いです。世の中にはいろいろなソフトやアプリが出回っているので、そういった情報も敏感にキャッチしながら、いろいろな子どもにいろいろなやり方を提案できるようになりたいと思っています。ソフトを買うにはお金がかかりますが、アイデアをいただいて紙と鉛筆の学習にも応用を図るのは、情報さえ知っていれば、あとは自分の知恵と工夫次第です。僕としてはそういうわけで、暇があるときに情報収集することに余念がありません。皆さんのお役にも立つようであれば、幸いです。(^^)