夏休みに入ってからも、「補充学習」や
「夏休み通級教室」で忙しくしています。
学期末の懇談で保護者からの要望を聞き
通級の子の「読書感想文」対策を引き受けたのですが、
子どもと同じ本を自分も読むために連日図書館に借りに行き、
夜通し読んでいました。
高学年用の課題図書になると、読み応えがあります。
『クジラと海とぼく』
(作:水口博也/絵:しろ、アリス館、1400円)
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
少年の憧れだった海の世界はやがて彼を海洋写真家へと導いた。
思い続ければきっとかなう。海とクジラを追いつづけた少年の物語。
【目次】(「BOOK」データベースより)
少年時代
(ウミガメが来る浜/顕微鏡をのぞく/クジラという動物
/海中世界へ/いくつかの失敗/さらなる失敗
/クストーの世界/クジラの姿/イルカとの出会い/水中撮影を試みる)
/大人への階段
(大学で学ぶ/臨海実験所/沖縄へ)
/クジラと泳ぐ
(はじめてのホエール・ウォッチング/自分についての再発見
/母子のクジラ/巨鯨シロナガスクジラ/クジラと遊ぶ)
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5・6年生の課題図書『クジラと海とぼく』は、
内容的には高学年でもちょっと理解しにくいのでは
と思う部分がありました。
(水の中で空気を吸うときの水圧の関係や、
レギュレーターなどの用語について)
でも、「クジラと泳ぐ」章の描写や、
好きなことを仕事にするためにどんなことをしてきたか、というあたり、
子どもが夢をもって将来像を描けるように、その勇気を与えてくれます。
個人的には、著者が「海」にずっと興味をもっていたけれど
突き詰めていけばそれは「好奇心」だったとわかる、というくだり。
ここが、自分にも当てはまるなあ、とズシンときました。
僕が最も大事にしているのは、
小さい頃からずっと
「好奇心」でした。
それなのに、子どもたちに学習を促すうえで
「好奇心」を持たせるような働きかけ・工夫ができていないなあ
と反省します。
そういう、自分にとっての大事なことを、最近は忘れていたので、
子どもの頃からの「好きなこと」をずっと忘れずに来た人の話は
それを思い出させてくれる契機となりました。
子どもたちへ。
読書感想文を書くにあたっては、
よくわからない部分があってもこだわらず、
自分が気になったところ、著者の意見が大きく反映されているところを
ふくらませて書くと、いいと思います。
○どうしても何を書いていいかわからないという子どものために、
参考例を書きました。
ひとつの例として、自分ならどう書くかを、考えてみてください。
※丸写しはしないでね!※
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「クジラと海とぼく」を読んで
クジラについて、ぼくは前からふしぎに思っていました。
どれくらい大きいのだろう。どこにすんでいるのだろう。
会うことはできるだろうか。何を食べているのだろう。
ぼくの長い一生の中で、クジラに会うことはできるのだろうか。
ぼくは、できればクジラに会いたいと思います。
世界で一番大きいと聞いて、とても興味を持ちました。
会うのは難しいかもしれませんが、会ってみたいです。
この本の中で、主人公の「ぼく」は、クジラに会っています。
たとえば、ハワイに行ったときに、ザトウクジラに会っています。
ハワイでは、町のすぐ近くまでクジラが来るそうです。
ぼくもハワイに行けば、クジラが見られるかもしれないと思いました。
ホエールウォッチングに行って、クジラを見てみたいです。
ボートよりも、ずっとずっと大きいそうです。
しっぽだけが海の上に見えて、そのあと大きな体が、
自分たちのボートの下をくぐりぬけていったら、とてもおどろくと思います。
一生に一度は、そんな風にとてもおどろく体験をしてみたいです。
この本の「ぼく」は、子どものころから海が好きで、
海の本を読んだり、海の生き物を観察したりしていました。
ずっとそういうことをくりかえしていたら、大人になって、
海の写真をとって、記事にする人になれました。
ぼくもこんなふうに、好きなことを仕事にしたいと思います。
ぼくの好きなことは○○です。だから、よく○○を見たり、○○をしたりしています。
仕事にするには、もっともっと○○をしないといけないと思いますが、
ぼくはそれをしつづけて、やがては仕事にするぐらいになりたいです。
この本の最後に、「そったく同時」という言葉が紹介されていました。
難しい言葉ですが、自分が何かをしたいと思って行動していたら、同時に、
それを手助けしてくれる出会いや出来事がある、という意味だそうです。
自分自身が、何をしたいかをしっかり考え続けることは、とても大事だと思います。
自分がやりたいことをしっかりやっていくことで、偶然や奇跡が起きて、
夢だと思っていたことも実現できるのだと思います。
ぼくは、将来○○の仕事をしたいと思っています。
そのために、やれることを全部やって、夢をかなえたいです。
たとえば、○○をしたり、○○をしたりすることです。
ぼくはこの本を読んで勇気が出ました。
作者の水口さんが夢をかなえたように、ぼくも、自分の夢をかなえたいです。
そして、それは実現可能だと思います。
ぼくはこれから中学校や高校に行きますが、
そのあいだに○○についての本を読んで、勉強したいです。
○○に行って○○を見たりもしてみたいです。
そうして、大学生になったら、○○をするぐらいになっていたいです。
実現すると信じて、がんばっていきます。
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読書感想文を書いたのは久しぶりです。
ちなみに、たとえこのとおり書いて学校に出したとしても、
賞は絶対にもらえませんので、あしからず。(^^;)
今日もブログを読んでいただいて、
ありがとうございます。
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