リコーダーをカッコイイオーケストラ伴奏で練習できる「Easy8」
音楽会が近づいたので、通級教室でリコーダーや鍵盤ハーモニカの指導をすることがあります。今日はいきなりリコーダーを指導することになったので、超久しぶりに、自分の持っていたお宝CDを使いました。Don Muro の「Easy 8」です。日本のリコーダー指導では「笛星人」のほうが有名ですが、製作意図は同じようなものだと思います。リコーダーを習う最初の時期に子どもたちが楽しんで吹けるように作られた曲集です。大きな違いは、「笛星人」はピアノ伴奏ですが、こちらの「Easy 8」はオーケストラ伴奏だということ。オーケストラ伴奏ということは、つまり、CDに合わせて演奏するというだけのことなんですが。ただ、この伴奏が、どれもほんとに、すごいクオリティの高さなのです。最初の曲は、「シ」だけで吹く曲なのですが、とっても気持ちよく吹けるのです。カッコイイアレンジのオーケストラ伴奏のおかげで、子どもたちが楽しく吹ける!画期的なCDです。ちなみに、2番目の曲は「シ」と「ラ」だけを使って吹きます。1音ずつ、使われる音が増えていくのです。僕がこれを知ったきっかけは、仮説実験授業の雑誌『たのしい授業』で紹介されていたのを読んだからでした。もう10年以上前になります。ほかではなかなか仕入れられないレアな情報を教えてもらえて、今でも、とても感謝しています。CDをかけるだけなので、教師は子どもたちのすぐそばで指づかいとかタンギングとかをチェックすることができます。教師がピアノを弾いていると、それができません。伴奏はCDにまかせたほうが、かえって子どもの実態がよく見れるというものです。ピアノがないところでも、CDデッキさえあれば、どこでも練習ができます。通級教室でも。(笑)初めてこれを聴いた子は「知らない曲だ」と言っていましたが(当たり前)、「シ」だけ吹けば、曲に合うことを教えると、楽しんで「シ」を吹いていました。(今回は楽譜無視で適当なリズムで好きなように「シ」を吹いてよし、という使い方をしました。)僕が買ったのは10年以上前ですが、このCD、楽譜付きのセットで、今でも売っています。ただ、「8 More Easy 8」というのは、続編ですので、最初に試されるのは、「Easy 8」がいいと思います。(僕の主観ですが・・・)実は続編なら楽天でも取り扱いがあるのですが、「Easy 8」はネット取扱店舗が少ないようです。今調べると、楽譜ネットというお店が、送料無料でネット通販をしていました。ご参考まで。▼EASY 8 by Don Muro(CD付):楽譜ネット 英語が分かる方は、WEST MUSICさんの販売ページのほうが商品情報があって親切です。英語ですけど・・・。▼Easy 8 (Score/CD):WEST MUSIC上の商品情報から、曲目だけ引用します。========================All Alone (uses B) Starburst (uses B, A) Song of the Sea (uses B, A, G) Get Ready (uses B, A, G, E) Ocean Breeze (uses B, A, G, E, D) Deidre's Dream (uses B, A, G, E, D, C) Movin' On (uses B, A, G, E, D, C, high D) New Morning (uses B, A, G, E, D, C, high D, F#)========================Bが「シ」、Aが「ラ」ですね。最後の曲まで行くと、初めて#が出てきます。曲調がかなりバリエーションに富んでいて、曲が変わると雰囲気がガラリと変わるのが、とてもいいです。小学3年生のリコーダーを指導するなら、おすすめの教材ですよ!