「ダーウィン賞」とは…最も愚かな方法で死んだ人に対し、バカな遺伝子を減らしたことへの感謝の気持ちから贈られる、実在の賞である。
…ブラックですね。
マイケルはサンフランシスコ市警の優秀なプロファイラーだが、血を見ると失神してしまうという問題を抱えており、事件現場にも入れない。彼は連続殺人犯を追いつめるが、逮捕の一歩手前で自分の血を見て失神し、取り逃がしてしまう。
そのために市警を実質クビになったマイケルは、以前から興味を持っていた「ダーウィン賞」をネタに保険会社に売り込みに行く。曰く、「ダーウィン賞になるような人間を保険の適用外にすれば保険会社の損失を抑えられる」。
マイケルは1ヶ月で自説を証明するため、保険会社の調査員シリとともにバカな事件めぐりをすることになる。
まず、主人公のマイケルが普通じゃありません。血液恐怖症はもちろん、街から一度もでたことがなかったり…世間知らずでニート一歩手前?あと、バスタブでのアクロバットとか。まぁ、変人です。
シリは…普通?下ネタ好きみたいですが。
そして、マイケルを記録するカメラマン。ドキュメンタリーを卒論にする学生?傍観者に徹して、殺人容疑者が逃亡しようとしても傍観。ちなみに姿が出るのは1シーンのみ。
まぁ、ダーウィン賞の前にこの3人が普通じゃないです。実際、ダーウィン賞ものの失敗をしますし。
そして、バカな事件たち。
冒頭のオフィスのガラスの強度を確認するために突っ込む男、自販機に手を突っ込んで下敷きになる男、車にロケットをつける男…バカバカしいです。
新車を爆破した男やオートパイロットの女…ベタです。
メタリカのファンの男たちもベタです。そして生き残ってもベタです。
そしてマイケルたちも、ベタな展開で遭難しかけます。
マイケルのプロファイリングも、ほとんど感情移入。
彼自身には、確かにダーウィン賞の素質があります。
もうちょっとはじけていても良かったかと思いますが、結構楽しめた映画でした。